今日の突風で、職場内の道路に植えてある銀杏(いちょう)の葉っぱはほとんど落ちてしまいました。
そしてこの時期、職場内の道路でよく見かけるのが「銀杏(ぎんなん)拾い」のおばさん。
まぁ、うちの職場は誰でも出入り可能だし、大通りの混雑を避けるため救急車が職場内を通り抜けるくらいなので、別に銀杏を拾ってもらう分には全くかまわないのですが、拾うのに一生懸命のおばさん(おじさんも時々います)は気づいたら道路の脇まででて拾うことがあるのです。
さすがにこれは怖いですねー。
脇目を振らず銀杏を拾っているので、時々車の通過に気づかないことがあるみたいです。
確かに銀杏はおいしいです。
電子レンジでチンするだけでおつまみになるくらいですが、たいていの人はスーパーのレジ袋(小)がいっぱいになるまで拾い続けるんですよね。
まぁ、空間があるとサンゴを配置したくなる自分も人のことは言えませんが...
さて、バイオペレットリアクターの後編に入りたいと思います。
次の日に取り付けても良かったのですが、いいわけがあります。
ZEO水槽にはバイオペレットリアクターは取り付けているので、今回は魚水槽に取り付けるのですが、以前中古市で購入したマキシジェットを送水ポンプとして使いたかったのでそれを探していました。MP-900あたりが確かあったはずなのですが、見つけることができませんでした。
マグネットポンプからの配管から分岐する方法もあるのですが、分岐できる場所が殺菌灯の後になるため、リアクターに付着させるべきバクテリアが少なくなってしまうのではないかと心配していました。
しかし、やっぱりポンプは見つからないので、後者の分岐式で配管することにしました。
これが今回使う主な部品です。
チーズ(T型の部品)、ソケット(中央上)、ボールバルブ(中央下)、シールテープ、ホースニップル、あとはここには映っていませんが、接着剤と専用カッターが必要です。
まずは、ホース取り付け部から作ることにします。
ニップル(別称タケノコ)は、塩ビ配管にホースをつなげたいときに使います。
1個数百円です。
ホースニップル オスストレート 12/16φ用(PHM-φ16×R1/2) 【あす楽対応_関東】
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ホースニップルを選ぶ際は2つ気をつける点があります。
ひとつめはホース径。もう一つはニップルについているネジの径。
これらの組み合わせはある程度決まっていて、たとえば内径12ミリホース用のニップルだと呼び13Aと16Aのソケット(正確に言えばRc-1/2)しか使えません。逆に、ニップルのネジ径しか確認しなかった場合、内径16ミリのホース用ニップルだったりする可能性もありますから、十分気をつけてください。
ニップルのネジ山には、シールテープを巻き付けます。
僕はチャームでニップルを購入することが多いのですが、ねじ山が小さい(ゆるい)ため、そのままソケットにとりつけたらまず間違いなく水漏れします。
なので、このように山が鈍くなるくらい何回もシールテープを巻き付けておきます。
これは塩ビ側の部品です。一般的にはソケットと呼ばれています。
このように、内側にはネジが切られています。
レンチなどを使って、ソケットにニップルをねじ込みます。
ニップルは柔らかい樹脂でできているので、モンキーレンチのようなガタが多い工具を使うと、締め付け用のねじ山がすぐにダメになってしまいます。
できれば、レンチ(最初から幅が決まっている工具)を使ったほうが確実です。
こんなことをいいながら、僕は100均のモンキーレンチを使っています。なので、画像をよく見ると締め付け部のとがった部分が多少なめらかになっているのがわかるかと思います。
次に、分岐部分から先の配管を行います。
チーズの分岐側に塩ビ管を接続します。
今回の場合は、塩ビ管の先端2cmに接着剤を十分塗布してからチーズに差し込みました。
チーズに差し込んだ後、数分で完全に硬化するので、次の配管を行います。
チーズの先にはボールバルブを取り付けます。
隙間を開けずに取り付けるので、必要な長さに塩ビ管を切ります。
ここで使っている道具は「エンポリカッター」と呼ばれる、塩ビ管切断専用のカッターです。
MCCコーポレーション カッター エンビカッター(VC-27ED) 品番VC-0327
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エンポリカッターとも呼ばれています。
ただし、このようなカッターで切断できるのは黒いHIタイプやVPのような、肉厚な配管のみです。
もちろん、のこぎりで切っても構いません。
ただし、塩ビ管を使った工作を今後何回も行う予定があるならば、ぜひそろえておきたい工具の一つです。
僕が持っているのは呼び40A以上の直径が大きい配管まで切断できるタイプですが、40A以下のみを切断する工具であれば、上の価格の半分程度で購入できると思います。
作業効率が間違いなく向上します。
その後、ボールバルブ、ニップル付ソケットまでを接着したのが上の写真です。
右側においてあるのは、塩ビ用接着剤です。
本来であれば、黒いHI管を接着するのであればHI専用の接着剤を使うべきなのですが、変なところでケチってしまいました。
さて、ここまで来たら、この部品を水槽の配管に組み込みます。
まずは、揚水用のポンプを止め、ろ過の循環を一時的に止めます。
浄化された水を送るパイプの途中に先ほど作成した部品を挟むので、当然水流は止める必要があります。
もう一つ重要なのが、「フロー管(きれいな海水が流れ出る部分の部品)」を水面より上にあげておく、ということです。
もしフロー管を水面にいれたまま配管を切ってしまうと、サイフォンの原理(というより重力)で切断している途中から水が漏れだしてしまいます。この水漏れはフロー管が水面より完全に上になるまで続くので、対応を誤ると相当な量の海水で床を濡らしてしまいます。要注意です。
切断場所ですが、ウールボックスとスキマーの間にしたいと思います。
水漏れ対策が整ったら、エンポリカッターでその場所を切断します。
配管内に残った海水が多少漏れるので、タオルをしたに置くなどして水漏れ対策をします。
うちの場合は、ちょうど配管がサンプの上を通っているので、特に何の準備もなく切断しました。
切断後、部品が取り付けられるように隙間を開けます。
その隙間に、先ほど作った部品を挿入します。
もちろん、接着剤を予め塗布しておきます。
この時点で一度通水テストをしてもいいと思います。
もちろん、分岐側のボールバルブは閉じておかないといけませんが、接着がきちんとできているか、水漏れがないか確かめることができます。
接着が完了したら、ホースを取り付けます。
いつものことですが、ニップルにホースを差し込むときにはライターやお湯でホースを十分に暖めておくと楽に挿入できる上、温度が下がるとニップルの山にホースがしっかり食い込んでくれます。
ちなみに、僕はホース配管にはホームセンターのホースコーナーで販売してある、耐圧ホースを使っています。
エーハイムのホースでも良いのですが、硬い上に曲げるとその部分の直径が狭くなってしまい、水圧を下げる要因になってしまいます。あとお値段が高いです。
耐圧ホースであれば多少急なカーブを作ってもホース自身がつぶれないようになっているので水圧を保つことができますし、何よりも安価です。
ここまで来たらあとはリアクターの設置です。
リアクターにバイオペレットを入れてみました。
今回は200リットル弱の海水に対して250ml入れましたが、絶対に真似しないでください。
当然、ペレットの量が多いほど硝酸塩、リン酸塩の低下も早まりますが、あまりにも急激に下げると生体、特にハードコーラルやミドリイシ類が海水の変化についてゆけずにダメになってしまうことがあります。ハードコーラルはある程度時間がたてば回復することもありますが、ミドリイシはまず間違いなく根本から白化します。
バイオペレット輸入元のLSS研究所でも、初めはペレットの量を少し少な目にすることを推奨しています。
リアクターの設置ですが、ちょうど濾過槽のフランジに引っかかったので、そこに設置します。
あとはリアクターへのIN、OUTを間違わないように配管して終了です。
リアクターの排水はどこに持ってゆくべきかという話がありますが、うちの場合は中古で購入したポンプの性能が高すぎて海水の回転数がやや多め(少ないよりは良い)なので、処理した海水はサンプに戻るようにしました。
さて、配管が完了したらいよいよ通水です。
海水がリアクター内部を通り、ペレットを十分に攪拌しているのを確かめたら、一度通水量を絞ります。
どの程度絞るかというと、ペレットが固まりとして動く程度に絞ります。
これで数日様子を見て、ペレットの塊ができるようでしたらバクテリアが付着している証拠なので、通水量を上げて、十分に攪拌されるようにします。
もし固まらないようだったら、リアクター内部にバクテリアを入れて1日程度放置し、再度低い流量で確認することになると思います。
長くなりましたが、数日後が楽しみです。
硝酸塩、リン酸塩の減り方については、定期的にレポートしたいと思います。
混泳水槽:PhosBanリアクターをバイオペレットリアクターとして利用する(後編)
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大阪も突風で電車が止まったり遅れたりで大変でした( ̄ー ̄;やはり水質改善も急激なものは生体にマイナスですね、良くしようとしてうまくいかなくて悩む落とし穴ですかね