4日の土曜日に設置した魚水槽のバイオペレット(Vertex Pro BioPellet)、果たしてどの程度効果が出ているのか早速調べてみたいと思います。
ちなみに、バイオペレットは250ccすべてを使いました。
輸入代理販売元のLSS研究所では、少量から少しずつ増やして使うことを推奨しています。
テスターはレッドシーの試薬。
規定量の海水を試験管にとり、三種の薬液を混ぜ、1分ほど攪拌。
待つこと5分。検査終了です。
検査の結果は....
小さな動物園-魚水槽NO3
なんと、0~2.5ppmという驚きの結果が。
土曜日に試験したときの写真がないのですが、そのときは25~50ppmでした。
たった4日で硝酸塩がほぼ0に。
AZ-NO3でも水槽の温度を27度まで上げれば一気に反硝化作用が進みますが、酸素の消費量も激しいため結果としてバクテリアを含めて生体はすべて窒息死してしまいます。
しかし、アクアトロニカのログ(Redox…残存酸素容量)を見る限り、300mv前後と大きな変化がありません。
つまり、水槽内の酸素をさほど消費することなく、反硝化作用を進めたということになります。
はっきり言って、これは驚きです。
水槽内には
・デバスズメ15尾
・セジロクマノミペア
・トガリエビス
・ヒフキアイゴ
・マメチョウ5尾
・トゲチョウLL1尾
・セグロチョウL1尾
・アケボノハゼ養魚1尾
・ホンソメワケベラ1尾
・ウズマキ1尾
・マルチカラーピグミーエンゼル1尾
・ポッターズピグミーエンゼル1尾
と、31尾の魚が生息しています。
えさやりも結構おおざっぱです。
それでも、4日の間で硝酸塩がほぼ0に近づいたということは驚きだと思います。
一方、リン酸塩はというと、1ppm前後です。
やはり、リン酸塩は簡単には減ってくれないようです。
では、果たしてこれでよいのかというと、生体にいくらか影響が出てきています。
一つはアザミハナガタサンゴのLLをもっていて、調子が良いときは直径30センチくらいまで広がるのですが、いまは完全に収縮しています。
そのほかは、アラビアハタゴイソギンチャクが大きくなりました。
沖縄からオークションで取り寄せたのですが、到着時は直径25センチ位でした。
いまは、完全に広げると直径60~70センチくらいはあると思います。
後者は良い影響ですが、前者は明らかに悪影響です。そのほか、トサカやスターポリプも水質の急激な変化には結構弱いです。
バイオペレットの反硝化作用能力はこれで十分にわかりました。
今まで使ってきたどの手法よりも、ダントツに反硝化作用があります。
一方、リン酸塩の取り込み(PAO:ポリリン酸蓄積細菌によるリン酸の取り込み)については、まだ推移を見守る必要がありそうです。
ZEOvitでもPAOを使ったリン酸の吸着を行っていますが、PAOがリン酸を取り込む際、マグネシウム(Mg)とカリウム(K)も大量に消費するため、MgとKのエレメントは定期的に添加する必要があります。
一方、バイオペレットについてはその必要は無いというのが一般的な見解ですが、今一度見極める必要がありそうです。
ちなみに、海水はレッドシーのコーラルプロソルトです。
さて、このあとどういう変化をたどるのか、今後に期待してください。