購入して数日のベタ(オス)が泡巣を作りはじめたので、急いでメスとお見合いさせてみたらなんと産卵。

しかも数日後にはワラワラ孵化しはじめたので急いで飼育環境を整えて格闘していました。

 

そして先日でハッチアウト後1ヶ月と2週間目。

途中、餌選びの失敗や自分の仕事が忙しくて残った幼魚は4匹になってしまいましたが、だんだんとベタっぽい姿を見せてきました。

 

今日は、今の姿とこれまでの様子を合わせてご紹介します。

8月3日(産卵後1ヶ月と2週間目)の様子

稚魚から幼魚へ

現在、元気に泳いでいる幼魚は4匹です。

1ヶ月前まではもっといたのですが、僕がその頃体調を崩して不規則な管理になってしまったことが原因なのか、かなりの稚魚を失ってしまったようです。

 

それでも、初心者はせいぜい5匹程度、最悪0匹と言われいるようなので、ここまで大きくなってくれたのは嬉しいです。

 

姿も、それまでのいわゆる稚魚っぽい形から、幼魚っぽい形へと変化してきました。

さらにこれからヒレが成長してくる(はず)なので、楽しみです。

稚ベタ1号

一番成長いているベタの幼魚です。目測1.8cmくらいはあります。

つい先日までは色味がなかったのに、ここ数日で給食にが赤く色づいてきました。

 

一眼+マクロレンズで撮影しているのですが、やっとうまくピントを合わせることができる大きさになりました。

もちろん、動いてくれなければもっと綺麗に写せると思います。

 

まだ雌雄判別するのは難しい段階ですが、なんとなくメスのような気がします。

稚ベタ2号

これも1.8cmくらいある個体です。

一番目の個体とは赤みが異なります。

また、お腹に入った二色の筋も違う入り方をしています。

この個体もなんとなくメスっぽく感じます。

 

ベタの上に見える粉末状態のものは、メダカの幼魚用の餌です。

つい先日まではブラインシュリンプをあげていましたが、変色してしまうので少しづつ割合を変えていきました。

今は人工飼料に慣れています。

稚ベタ3号

 

三番目。こちらはやや小ぶりの個体です。

他の幼魚と違って、こちらは筋が三本入っています。

 

口の先に餌が見えていますが、食べた後吐き出してしまいました。

でも、この記事を書いている段階では慣れてしまったようです。

稚ベタ4号

四番目。三番目とかなり似ていますが、別の個体です。

尾びれがしっかりと開いています。

体長は1.5cm弱というところでしょうか。


親ベタ

オスベタ

親ベタ(オス)です。

赤いベールテールです。

 

もともと3歳の次男のために買ってきたのですが、産卵の兆候を見せていたので色々と急展開しています。

 

レンズを標準に変えて撮影すればよかったのですが、マクロで撮影したので被写界深度が浅い画像になってしまいました。

メスベタ

メスのベタも当然いたのですが、産卵後のケア不足で1週間後に死んでしまいました。

ここは反省すべき点だと思っています。

 

色は、ややグラデーションがかったピンク色のプラカットです。

何枚か写真を撮っていたのですが、ピントが甘い写真ばっかりだったのが残念です。


ここまでの成長の記録

成長の記録を書き始めるとキリがないのですが、卵を発見してから今日まで、どのような感じで成長していたのか記録していたので、その記録をご紹介しましょう。

2017年6月22日(有精卵確認日)

泡巣(あわす、バブルネスト)の中をよく観察して見ると、白い塊に目のようなものが付いているのに気づきました。

交尾や受精の瞬間は見ていなかったのですが、無事に受精できていたということです。

この時数えたら、ざっと50個以上は受精卵があったと思います。

さらに水槽の中をよく観察して見ると、すでにハッチアウト(孵化)している幼魚もいました。

孵化した幼魚は浮き草の根にしがみついていたので、産卵を浮き草がある水槽で行ったのは正解だと思います。

 

ちなみに、その当時浮き草は3種類くらい入れていましたが、根っこさえあればどれでも大丈夫そうです(笑)。

一応おすすめはドワーフフロッグビットです。

弱い光でも順応してどんどん株を増やしてくれます。

 

もっとよく観察すると、根っこの部分にはたくさんの稚魚が付いていました。

何も入れていない水槽だと、このようにガラス面にひっついて大きくなるのを待ちます。

 

この時点ではまだ泳ぐ能力は乏しいのですが、それでも砂底に落ちたら親ベタが拾ったり、あるいは自力で水面まで戻ってきたりします。

2017年6月27日 (9日目)

何匹かの稚ベタは自力で泳ぎ始めました。

 

後からわかったのですが、この時点でお腹にあるヨークサック(生まれた時に持っている養分が入っている袋)がなくなっているので、すでに積極的に給餌してあげなければいけなかったのですが、情報収集に追われてまだそこまで手をつけられずにいました。

しかし、この時点ではまたたくさんの稚ベタが泳いでいました。

初期の稚ベタはインフゾリアと呼ばれるゾウリムシなどの仲間やクロレラ類を食べるのですが、幸か不幸か、水槽に入れていた浮き草のトリミングをサボっていたので、浮き草の根元にはうっすらとコケが生えている状態でした。

おそらく、これらのコケ類が初期の稚ベタの生長に役立ったのだと思います。

浮き草の周りで佇む稚ベタ。また体長は2ミリ程度です。

ただ、目だけはしっかりと形成されていて、すでに親と同じはっきりとした目つきをしているのがよく分かります。

2017年7月4日(14日目)

この時期の稚ベタはまだ目立った生長はないのですが、よく観察すると体表の色が変わってきているのが分かります。

 

上からのショット。

今までの透明感のある体表から、ちょっと模様っぽいものがわかるような体表になってきました。

 

 

別の稚ベタ。

まだ小さいので、マツモの間を泳いでいるときはよく観察しないと発見できません。

 

生長している部類は、尾びれの形がはっきりとわかるようになってきました。

親がベールテールとプラカットで、その親がどんな形だったか分かりませんが、おそらくこのままだとベールテールになるのでしょうか。

2017年7月8日(18日目)

 

まだまだ小さいですね。

浮き草の大きさと比べるとその小ささがよくわかると思います。

 

7月6日ごろから、最初の餌としてビネガーイールを与えて見ました

ビネガーイール自身ものすごく小さいのでよく見ないと食べているかどうか分かりませんが、やはり動くものには反応するようで多少は食べてくれるみたいです。

正面からのショット。

目や口の形がベタっぽいですよね。

 

この時期で、大きいものが体長8ミリ、短いもので4ミリ程度です。目測です。

2017年7月17日(21日目)

ちょうど3週間目に入りました。

7月9日になってやっとブラインシュリンプを与え始めました。

やはり、ブラインは食いつきが全然違いますね。

お腹の形が変わるくらいどんどん食べます。お腹もブラインの色で黄色くなります。

 

ブラインの孵化には専用のハッチャーを使いました。

必要なものを一式にして販売しているところもあります。

個別に揃えた方が安い場合もありますが、一式になって入れば初めてでも問題ないと思います。

ベタの繁殖はこれっきりなので、ペットボトルでいいや、と思われる方も多いかもしれません。

ただ、個人的な感想としては、専用のハッチャーを使った方がいいと思っています。

理由としては、

  • ブラインシュリンプを孵化させるためには適度なエアレーションと撹拌が必要
  • 塩水をエアレーションしているので絶対に塩ダレが発生する。ベタ自身には多少の塩水は問題ないが、水草には少なからず影響する

という理由で、撹拌効率が優れていて、ハッチャーに蓋ができるニチドウの製品を購入しました。

 

ちなみに、ブラインシュリンプを餌として与え始めると、水質の悪化スピードが速くなります。

ろ過装置をつけていても追いつかない状態なので、頻繁な水換えが必要ですので注意してください。

2017年7月25日(29日目)

1ヶ月目になると、稚ベタというより幼魚という感じになってきました。

 

この間、いろいろあって世話が多少怠ってしまったのですが、その間に随分と稚魚を落としてしまったようです。

しかし、それでも4匹残っているのは奇跡だと思って、大切にしてゆきたいと思っています。

 

 

尻尾が太くなり、ウロコの形や色もはっきりしてきて、またヒレの形もわかりやすくなってきました。

今まで目立たなかった背びれなどの形もわかりやすいですよね。

 

こちらは遅い部類。それでも姿ははっきりしてきました。

また、今までマニュアルで合わせていたフォーカスも、どうにかAFで追えるようになりました。

 

ベタに対抗して黒化したミナミヌマエビ。

ちなみに、見ている範囲だとミナミヌマエビがベタの稚魚に手を出す様子はありませんでした。

 

ブラインを腹一杯食べたベタ。

まだ雌雄はわかりませんが、なんとなくオスっぽいような…

2017年7月27日(1ヶ月目)

長かった1ヶ月を迎えることができました。

さすがにこの時期になると親ベタは子ベタをいじめ始めるので隔離しました。

また、子ベタ同士でもちょっとした喧嘩がありますが、吹奏が大きいのでそのまま様子を見ています。

 

この時期になると、乾燥餌でも十分に食べてくれるようになります。

むしろ、ブラインシュリンプだけだと、栄養分として偏ってしまうので、乾燥餌を使って栄養を満遍なく与えます。

 

写真は、乾燥餌を狙っている子ベタです。

 

子ベタの餌というのは普通のお店では特に見当たりませんが、試しにキョーリンの子メダカ専用フードを与えたら食いつきや沈降スピードが良かったのでそれを使っています。

使用原料
フィッシュミール、小麦粉、オキアミミール、大豆ミール、ビール酵母、スピルリナ、海藻粉末、米ぬか、ガーリック、カロチノイド、アミノ酸(メチオニン)、粘結剤(ポリアクリル酸Na)、ビタミン類(塩化コリン,E,C,イノシトール,B5,B2,A,B1,B6,B3,K,葉酸,D3,ビオチン)、ミネラル類(Si,P,Fe,Mg,Zn,Mn,Co,I)

これから

すでに実際の飼育環境では1ヶ月半を超えていますが、そろそろヒレや色味がはっきりしてくることだと思います。

餌も稚魚用から大人用へと徐々に切り替えてゆく必要もありますし、雌雄判別も必要です。

 

いろいろ調べないといけないことはたくさんありますが、せっかく生まれてきてくれたベタのためにも頑張りたいと思います。