R/O水の精製にはとにかく時間がかかります。水道の圧力にも左右されますが、特に集合住宅の場合は貯水槽もあるため、水圧が低めに設定されていることがあります。

したがって、少しでも精製時間を短縮するためには「ハイフロー加圧ポンプ」を入れて水圧を上げる必要があります。

ハイフロー加圧ポンプの故障と修理

R/O水作成のためのフィルタ(マーフィード エキスパートマリン+RGダッシュ)にはハイフローポンプを取り付けて水圧を上げることによって精製時間を短縮しているのですが、今日また(ということは2度目)壊してしまいました。なかなか水が溜まらないなぁ、と思っていたら故障です。

いつの間にか加圧ポンプが水没していたみたいです。
試しに分解してみたら、思ったほど錆は少なかったです。
多少はゴミも入っているでしょうが、さすがR/O水に浸かっていただけあって拭けば大抵の汚れは取れました。

故障の根本的な原因は、モーターのコア(巻線)部分に電流を通すための部品が断線していたからでした。
名前を忘れてしまいましたが、接点の部分は特殊な材料でできています。
最初半田付けしようかと思いましたが、金属でないため半田付けできません。
ただ、柔らかい材質だったため、ドリルで1mmの穴をあけ、その中に配線をねじ込みました。
今のところどうにか無事に動いているようです。

漏水チェック

さて、今朝はまず漏水チェックから行いました。
漏水が一か所ありました。

クーラーへ配管するためのニップル部分です。

今回浸かったニップルはどうもねじ山が甘く、他の工作でも水漏れしていました。

 

それなりに対策は行ったのですが、不十分だったようなのでコーキング材で完全に塞いでしまいました。
そのほかの部分は問題なかったので、水槽から水を抜きます。

水を抜くときには、バケツリレーはやりません。
長いホースを利用してサイフォンの原理で水を抜きます。
まず、ホースの一端を排水口などに固定します。そしてもう一端を、ポンプから揚水された水が出るところに押しつけ、ある程度ホース内を水で満たします。

 

その後、水槽内にホースをいれておけば、サイフォンの原理で水は勝手に抜けてゆきます。
うまくやれば、残り5ミリくらいまでは綺麗に抜けます。

 

同じ原理でサンプからも水を抜きますが、こちらは高低差が少ないため、完全に抜くことはできません。
ある程度抜けたら終わりにします。

 

その後、新たにRO/DI水を溜めます。
大体9時間くらいです。

アクアトロニカの設置

貯水している間にアクアトロニカのセンサ類に加工を行い、水槽に取り付けます。
特に濃度センサは比重1.023の海水を作るときに便利ですので、あらかじめ準備しておきます。

小さな動物園-センサ

今回新たに追加したセンサは、pH、Redox(ORP)、濃度センサです。
そのほかにも水温、水位センサも取り付けます。

小さな動物園-吸盤

水槽にセンサを取り付けるためには吸盤を使っています。
今回はたまたま自宅にあった水作の吸盤を使いましたが、穴が開いていれば何でもよいと思います。

ちなみに、吸盤との固定と、ケーブルとセンサの取り付け部、インタフェースとの取り付け部にはすべて同じ色のインシュロック(ケーブルタイ)を使っています。たとえば、pHは赤で、Redoxは緑で、という具合です。

センサをインタフェースに取り付けるときに困るのが、同じ形をしたコネクタが多いため、センサを区別できないという問題があります。なので最初にカラーリングしておけば、接続ミスが防げます。

小さな動物園-センサ取り付け

水槽にはこんな感じで取り付けました。

小さな動物園-インタフェース

インタフェースはキャビネットの中に取り付けました。

 

本来は絶対に水がかからないところが良いのでしょうが、そういう場所はなかなかないので、一番水源から遠い場所に固定しました。

これらのセンサはアクティブハブを用いてケーブルを1つにまとめ、既存のアクアトロニカと接続します。
今回の接続で、pH3本(サンゴ水槽、魚水槽、カルシウムリアクター)、Redox3本(サンゴ水槽、魚水槽、ナイトレイトリアクター)、濃度2本(各水槽)という感じになりました。

ある程度水が溜まったら濃縮天然海水を投入です。

 

このとき、PC経由でアクアトロニカで計測した濃度を見ながら調整します。
また、本来は砂を最初に入れておくべきですが、いつもバクテリア付きアラゴナイト砂を使っているので、海水の比重がある程度整ったところで砂を入れています。

小さな動物園-砂投入

従って、いまはこんな感じに濁ってます....