クラマタ産業のガラッシアシリーズ以降、これといってメインとして使えるLED照明が出てきませんでしたが、先月くらいから次々とメイン用LED照明が発売されてきました。
実物を見たのは
マメデザイン株式会社マメエコライト
リーフレイのコーラルシャイン
Maxspect(日本総代理店・オーシャンアース)のMAX S(公式リンクが見つかりませんでした)
の3つです。もう一つ、アクアステーションピュアにもLED照明が置いてあったのですが、名前を忘れてしまいました。
ガラッシアでも一部のミドリイシ(コモン系やハイマツ系、深場など)は育成できますが、当然照明の真下が一番明るいので、レイアウトに制限がでてしまいます。
うちでは、ミドリイシの飼育に不足する照度を稼ぐために、70W型メタハラであるファンネルラッキーを使っていますが、できればLEDに統一したいと思っていました。
超高輝度のLED照明が販売されるという噂は4月頃から雑誌などを通じて流れていましたが、商品として発表される機会はありませんでした。しかし今月にはいって各社一斉に新製品を発売し始めたため(ボーナス商戦?)、水槽リセットを期に照明の見直しを行うことにしました。
先に挙げた3つの照明は、B-BOXの八潮店ですべて実物を見ることができます。ちょうど、顔見知りになった店員さんとゆっくりお話できる機会があったので、すべての照明を見せてもらいました。
マメエコライトは、日本の商品らしくシンプルで美しいデザインで、かつ本体から出す光の色味もほぼ無限大(人間の色彩感覚から考えると無限大に等しいです)に再現できたりと、興味を惹かれる部分はいろいろあります。
しかし、実用的な照射範囲が30センチキューブ水槽程度であること、またこれをメタハラの代わりとして使うにはあまりにもコストパフォーマンスが悪いことから見送ることにしました。
リーフレイのコーラルシャインは、本体の色がいろいろと選べること、またLEDの色配置もカスタマイズできることなど、ユーザのニーズを上手くとらえた商品で、かつ値段が割合手頃(照度と値段の釣り合いが良いということ)ということで、ガラッシアのサブライトとして使うことも考えましたが、実物を見るといまいちピンと来ませんでした。
そしてMAX Sを見たわけですが、はっきり言ってこれは衝撃でした。
160Wの製品(幅40センチ)で幅60センチの水槽を照らしているのですが、水槽の中が万遍なく照らされており、またサンゴの色や魚の色もきれいに再現されていました。
しかも、メタハラと比べて発熱量が低いため、160Wの製品でも水面に近づけて使うことが可能であり(水温上昇が抑えられる)、実質的な照度は250Wのメタハラに相当する、ということでした。またUV(紫外線発光LED)を搭載したり、LEDモジュールを自分で交換することで、オリジナルのライティングパターンを実現できるという凝りようです。
また、単位面積あたりの照射量と本体の価格を比較したところ、MAX Sが一番良いという結論となり、MAX Sを購入の対象とすることにしました。
加えて、販売代理店のオーシャンアースに電話していろいろと訪ねたのですが、社長自ら丁寧に答えてくださり、こちらの疑問点をすべて答えてくれたという姿勢も、商品決定の理由です。
ということで、うちにやってきたのは MAX S のうち最上級モデルとなる、XP-G モデル G2-230W です。
幅80センチ、奥行き18センチの本体は900×600の水槽を照らすには十分な大きさです。
また、XP-Gモデルには白色LEDに米CREE社のLEDが使われている点がスタンダードモデルとの違いです。
消費電力230Wということですが、実質的な照度は500W級メタハラにひけをとらない、ということですので、実際に明るさを測定してみたいと思います。
小さな動物園-仕様
納品された段ボール箱の側面にかかれているスペックです。
小さな動物園-MAX S
MAX S の照射面です。
MAX S シリーズは、本体、コントローラを兼ねた電源ユニットの2パーツから構成されています。
また、LEDの照射角度は120度ということです。
120度ということで、水槽を万遍なく照らすためには水面上何cmの所に製品を置けばよいのか、簡単に計算可能です。三辺の長さが1:2:√3の直角三角形の公式を応用するだけですね。
また、オーシャンアースの社長の話によれば、光がガラス面に上手く当たるように設置すると良いとのことです。
というのも、ガラス面は光をほぼ全反射しますので、うまく設置することで光を効率よく使うことができます。
小さな動物園-LED
搭載されているLEDです。
四角いLEDが30WのLEDチップ、その他は3WのLED(白、青、UV)です。
これらのLEDはすべて交換部品として小売りされていますので(3Wで3000円程度)、たとえば水槽の左右で色味を変えたりとか、日中の光に青を多く取り入れたりすることも可能となります。
ちなみに、コーラルタウンの常連4名がこの製品を買いました。
もちろん、お互いに購入したことは全く知りませんでした。
さて、早速取り付けと行きたいところですが、取り付けを容易にするためにつり下げ金具に多少の細工が必要そうです。
しかし、水槽のほうはほぼ体制が整っているので、一両日中にも取り付けたいと思います。