今日、真ちゅう線を欲しくて山新グランステージつくばに行ったとき、新しいコーナーができているのに気づきました。

それは、電子部品の取り扱いコーナーです。

 

かつても、つくばには電子部品の対面販売店があったのですが、大抵の人はネットなどで売買するのか、大抵縮小して、いつのまにかなくなってしまったものもありました。

 

PICの小売は松代にあるIPIを良く使っていたのですが(でも、同じ市内でもなぜか通販ばかり)、それ以外の小売店というのは聞いたことがありません。

 

が、今日山新で見た電子部品の小売コーナーは、規模にしては小さいのですが、抵抗類を一本から販売しているそこそこ本格的な売り場でした。

 

山新よもやま話

そもそも山新って?

Wikipediaによれば、山新は明治時代に石岡に興した箪笥販売店が発端のようです。

戦後株式会社化され、昭和52年に本格的にホームセンター業に乗り出したようです。

 

ちょっと前までは「ジョイフル山新」という名称だったので、そちらの方が親しみ深い人も多いと思います(僕もですが)。

 

ちなみに、「ジョイフル本田と似てるじゃん」と思っちゃいそうですが、当初は提携関係にあったそうです

さらに、「ホームジョイ本田」は創業者の親戚らしいです。

山新グランステージつくば

山新グランステージつくばは平成18年に現在の場所にオープンしました。

それまで、つくばから一番近い山新は、土浦の協同病院の近くにある店舗でしたし、規模的には荒川沖のジョイフル本田が品揃えが良かったのでそちらにゆくことが多かったように思います。

 

つくばエクスプレスが開通したのが平成17年なので、研究学園がまだそれほど発達していない時期にあの規模でオープンしたことになります。

 

それまで、つくばはホームセンター空白地帯というか、満足できるような店舗は少なく、金物などに特化した個人商店や小規模のホームセンターはあったものの、あまり満足ゆく店舗はありませんでした。

 

一方、売り場面積や扱い点数でいうと、荒川沖のジョイフル本田が当時最高レベルだったと思いますが、逆にあまりにも専門的で、日常生活に必要なものは揃えにくいイメージがありました。

 

それに対し、ジョイフル山新は日曜大工(DIY)レベルから、プロレベルの道具まで、一通り揃っているところが魅力的ですし、日曜使いの商品ももれなく揃うところが魅力的なところです。

認定エレキット代理店!

パーツ棚発見!

いつも車を停めるときにはペット用品のトモニー側に止めて、資材売り場の方までゆくのですが、その途中でパーツ棚があるのを発見しました。

 

抵抗と半導体のパーツ棚

ここ数年、ラズパイ(Raspberry Pi)などがにわかに人気をおびてきて、電子工作初心者向けの書籍も多く出版されていますが、そこで必要となる電子部品、とりわけ抵抗やコンデンサのように単価が数円から数十円のものを通販で購入するのはかなり気が引けることでした。

 

しかし、むしろあまり専門的な商品はなくとも、そのようなディスクリート(個別の)部品があるだけでもかなり重宝すると思います。

 

せっかくこのようなコーナーができたわけですから、なくならないようにしたいですね。

エレキット発見!

別に山新に限った話ではありませんが、久々にエレキット(Elekit)をかなりまとまった数で目にする機会ができました。

数々のエレキット

ロボットを中心としたエレキットの数々。ちなみに画像が一部ボケているのはiPhoneの手振れ防止センサの故障が故です。

エレキットといえば、僕にとっては嘉穂無線。福岡を中心として、「電気のカホ」という名前で知られており、そこがエレキットという商標で様々な電子キットを販売していました。

 

当時(昭和50年後半)は、まだほとんどの回路がLSシリーズのTTL ICなどで構成され、ラジオもトランジスタとバリコンなどを中心とした回路で非常に可視化されたものでした。当時流行っていたのがエレキットのオリジナルコンポで、アンプだけではなくラジオ、イコライザなどもキット化されていました。

 

また、嘉穂無線は「電子くらぶ」を主宰しており、僕もその会員になって毎月(のちに隔月)の発行を待ち望みしていたものです。今現在使っている本棚にも、A4版の電子くらぶはほとんどそのまま残っています。

 

しかも、検索で調べていたら、エレキット代理店のリストに掲載されていました。

サンハヤトのブレッドボードもそこそこ充実

ラズパイ工作などで重要となるのは、ディスクリート部品だけではなく、回路を組むために必要となるブレッドボードの存在です。

山新には、そこそこ必要となりそうなものは揃っていた感じです。

サンハヤト

ジャンプワイヤー類も充実。これでジャンプワイヤーのために通販を使わなくても大丈夫。

単価は高くても、送料を考えればおそらく安いでしょう。

サンハヤトも、エッチングで基板を作ったりするのに随分とお世話になりました。

学生の頃は、複数のブレッドボードを使って、複数の試作回路を並行して作っていたものです。

 

今でこそ個人レベルでも2層や複数層の基板を安価に作れますが、かつては個人で量産するにはエッチングするしかありませんでした。

また、試作を終えた後はいわゆるユニバーサル基板で仕上げるという流れが一般的だったものです。

 

それでも、近年の電子工作・ロボットブームでブレッドボードへの注目がふたたび集まっているように思います。

 

あ、あと確かタカチのケースもあったように思います。

今度よく確認してきます。

 

オススメの書籍

ここで少し、電子工作を始めるにあたってオススメの書籍を紹介したいと思います。

Raspberry Pi で始めるドキドキプログラミング

Raspberry Pi、いわゆるラズパイとScratchと呼ばれるビジュアルプログラミング環境を用いて、自分専用のパソコンを作るという内容の書籍です。
というか、ラズパイでマイクラをやろう、といった内容です。

ターゲットは小学生中学年以降。

我が家では、「どうしてもマイクラ(マインクラフト)をやりたい」という息子と娘に、この本とラズパイを渡しました。
書籍の中に「無料でできるマインクラフト」環境の構築が載っていますので、体験がてらにやらせてみました。
もちろん、無料のマイクラなので、できることは限られていますし、modを入れることはできませんが、フツーに遊ぶぶんには十分です。

説明も大変丁寧で、ルビ(ふりがな)もふってあり、わかりやすい書籍です。

小学生からはじめるわくわくプログラミング2

ラズパイに入れることができるビジュアルプログラミング環境 Scratch の解説本です。

対象はこれも小学生なので、図表を多く用いて、わかりやすく書いてあります。

娘がこの本を見て毎日コツコツとプログラムを作り、最後にはオリジナルのプログラムを作ってしまったのには正直驚きました。

 

プログラミングというのは、もちろん創造的な作業ではあるのですが、「アルゴリズム本」というのがあるように、多くはその「定石」が決まっていて、新しいアルゴリズムを生み出すのはごく一部の人たちです。

 

ですから、最初から苦手意識を持たず、様々なサンプルプログラムを動かして、すぐに結果を見ることによって、楽しんでプログラミングできる環境というのは重要だと思います。

 

これから、小学校でのプログラミングも必須化され、誰もが通過する道となってきますが、Scratchで一度プログラミングという作業を覚えておくと楽だと思います。

 

Scratchはラズパイだけではなく、最新のバージョン2だとブラウザ環境で動きますので、基本的にOSを問わず利用することが可能です。

店舗情報

山新グランステージつくば

茨城県つくば市面野井字登戸44
029-849-2222
http://www.yamashin-grp.co.jp