オーバーフロー水槽を使い始めた最初のころ、良くやった失敗があります。
それは、サンプから水をあふれさせてしまう事故です。
何らかの事情でポンプを止めるときは、ポンプの先に取り付けたコックを閉じるか、あるいは吐き出し口を水面より上に向けることによって、水の逆流を防ぐのですが、以前はポンプを止めた後コックを閉めるのを忘れてしまい、漏水させてしまったことが良くありました。

もちろん、毎回きちんとコックを閉じれば良いのですが、何らかの理由で閉じるのを忘れることもあるでしょうし、停電してしまうとアウトです。

そこで、逆流防止弁を取り付けることにしたのですが、器具をかったあとそのまま放置していました。
器具を取り付けるには配管を一度ばらす必要がありますし、それは結構大変な作業です。

水槽から落ちてきた水をサンプに入る前に止めるか、サンプに入っている水を一度抜く必要があります。
また、ポンプから吐き出し口までに溜まっている海水も完全に抜く必要があります。

もう一つ作業に取りかかれなかった理由は、逆流防止弁が思ったよりも大きかった、ということです。
LSS研究所が様々なパイプのサイズに合わせて逆流防止弁を販売しており、価格もリーズナブルなのですが、通販で買ったため

思ったよりも大きかったため、取りかかる気力がでなかった、というのもあります。

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▲今回使った逆流防止弁。構造は非常に単純なので、もう少しコンパクトにできそうな気がするのですが...

今回、水槽リセットを行う際、配管の変更を行えば良かったのですが、立ち上げ作業を優先したため配管できずにいました。しかし、自宅のOF水槽は見よう見まねで配管した水槽で、あちらこちらにコックをつけておいたので、水槽の水を張ったまま作業ができました。

水槽の中身も一段落し、やっと作業を行える環境が整ったので、今日作業を行ってみました。

ポンプの一時停止はできるだけ最小の時間で行いたいため、新しい配管は現物にあわせながら行いました。特に、逆流防止弁は場所を取るので、スキマーやサンプの排水口と干渉しないように気をつけました。

ポンプに接続されている塩ビ管は16Aなのですが、旧配管はクーラーへ接続するホースの関係から、異径ソケットを使って13Aにしていました。

今回は、直前まで16Aのソケットで配管しました。
で、新しく作成した配管はこんな感じです。
小さな動物園-新配管
下から上へと水が流れてゆきます。
まっすぐ上に伸びているのがメインの配管で、殺菌灯、クーラーを経て水槽に戻ります。
チーズ(T型の配管)で右に分岐しているのがサブ配管です。

サブ配管は、さらにチーズで右側に分岐していますが、これはリフジウム水槽への戻り配管です。

チーズから上に伸びている配管は、2台目の殺菌灯と流動床フィルタを経由して水槽に戻る配管です。

以前の配管では、メイン配管の最後で水槽に直に戻る配管と流動床フィルタを通して戻る配管に分けていましたが、クーラーがボトルネックとなって回転率があまり良くありませんでした。

そこで、今回は水槽への戻り配管を2系統にすることにしました。

ボトルネックとなっているクーラーの手前で分岐するので、回転率はかなり改善されると思います。

また、その場合殺菌灯が追加で必要となりますが、たまたま新古品を格安で入手したので、それをつかうことにしました。ちなみに、通常クーラーは殺菌灯の後に取り付けます。殺菌灯によって上昇した温度を下げるためです。

今回はクーラーの前で分岐させ、それぞれ別の殺菌灯を経由して水槽に戻ります。

新しい系統の方はクーラーを通りませんが、水槽内で冷えた水と混ざることで温度上昇を抑える予定です。多少効率が悪くなりますが、現状ではこれが一番の解決策だと思っています。

ちなみに、古い配管はこんな感じでした。
小さな動物園-旧配管

値札も貼ったままですし、後から発見した漏水への対処のあとも見られます。

また、バルブソケットも必要以上に使ってます。

この配管ですが、取っていても仕方がないので、使える部分だけ残してあとは処分です。

ちなみに、塩ビ管からホースへの変換には「ホースニップル(別名タケノコ)」を使いました。

ホースニップルはソケットに接続して使用します。13A,16Aはともにネジの規格がR1/2ですので大変便利です。

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実際はこんな感じで使います。
小さな動物園-タケノコ

さて、入れ替える配管を作成したら、ポンプを止め、2か所のコックを閉じて水の流れを遮断したあとに取り替え作業に入ります。

作業そのものは簡単に行えました。

この配管のほか、別の配管にも手を入れたので20分くらいかかりましたが、本作業そのものは5分とかかりませんでした。
取り付け終了後の様子です。
小さな動物園-キャビネット内

さて、回転率は上がったのかというと...今日は測定することができませんでした。

というのは、殺菌灯に接続するホースの径を間違っていたため、接続することができなかったためです。
当然、タケノコもそのホースにあわせて買い直しです。

ということで、回転率がどのように変化したのかについては、通販のチャームから部品が届く、明後日以降報告します。