運がよかったのかもしれませんが、シャコ捕獲に成功しました。
最初はX-TERMINATORを使おうかと思ったのですが、穴の中を好んで睡眠する魚が誤って入る危険性もあるのでやめました。
ということで例によって自作。
マイカニシャコホイホイ一号機は、レッドシーの試薬に付いてくる試験管を改造したもの。
ふたをする部分のプラスチックを薄く切り取り、シャコが通るくらいの小さい穴を作ります(円錐形の頂点を切り取った状態を想像してください)。それから試験管にふたをするのですが、そのときに流し台で使うごみ取りネットをはさみます。
そのとき、網をピンと張るのではなくややしわを寄せてふたをします。それからとがったもので穴を開けます。
こうすることで、入りやすいけど出にくい構造になるよう工夫してみました。
ウナギ漁のうち、川の河口に仕掛けるようなワナと同じような構造です。
クリルを砕いたものをえさに数ヶ所しかけましたが、だめでした。
で、これは一日で中止。
なんとなく、これではだめだという気がしたので早速二号機を作りました。
二号機は、多くの方が試作されているような、ペットボトルを改造したもの。
500mlのペットボトルを半分にして、飲み口をさかさまにして筒の中に入れる方式です。
基本的な考え方は一号機と同じです。
で、やはりクリルをえさになんとなくシャコが居そうな場所におきました。
このとき重要なのはおき方だと思います。
ペットボトルの素材はPET樹脂です。シャコのような生物は、猫のような肉球がないはずなので、そのままだと滑って入ってこない可能性があります。そこで、入り口部分を半分くらい砂の中に沈めます。
そうすることで、シャコが安心してトラップの中に入ってくることが可能となります。
二号機を夕方設置して、数時間後になんとなく水槽を眺めていたら、なんとシャコ発見。
しかもトラップの近くうろうろしています。
クリルには気づいているものの、餌としてはあまり好みではないみたいです。
そこで早速餌変更。
冷凍庫からオキアミを取り出し、ペットボトルに入れます。
再び同じ場所に設置し、辛抱強く待ちます。
餌に釣られてコンベが様子を見に来たりして「お前じゃない!」と心の中で叫びつつじーっと様子を見てました。ちなみに、僕は暇人じゃないです。
10分ほどしたころでしょうか。
再度シャコ登場。
やはり、ペットボトルの周辺をうろうろしています。
手持ちの長いピンセットでつまんでやりたい気持ちを抑えつつ、じーっと様子を見ていると、トラップの入り口に近づいてくるではありませんか。
入り口は砂に埋もれているため、シャコはらくらく穴を通過。
網の通過はやや苦労したものの、なんと網を通過。
すかさずペットボトルを取り出します。
で、これがトラップと捕らえたシャコの記念写真。
$小さな動物園-シャコホイホイ
悔しそうにペットボトルの中をうろうろしています。
ちなみに、接着剤は使いたくなかったので、インシュロック(ケーブルタイ)でくっつけてます。
$小さな動物園-シャコ
シャコの拡大写真です。望遠撮影なんであまりきれいではありませんが...
問題はこの後のシャコの処遇です。
まぁ、シャコだって生き物で、たまたま観賞魚を食べてしまうだけですので、悪者にするのはかわいそうという意見もあり、それには確かに納得できます。
先日作ったリフ槽で育成してもよいのですが、ライブロックがあるので入れられません。
サンプの沈殿槽に入れてもいいんですが、そこで死なれてアンモニアが発生しても困るし...
じゃあ、せめてゆでて食べるかとなると、そんな勇気はありません。
一番は海に返してあげることでしょうが、ここから海まで最短でも60km。
さてはて、どうするのがよいのでしょうか。