小さな動物園 - 趣味とつくばのお役立ち情報

海水魚や小動物に関する情報や、活動拠点のつくばに関する情報を提供します。

ローマ:海水魚事情(その2)

後編です。
店は15時50分には開店しました。
お店の全景はこんな感じです。
$小さな動物園-店全景
図:店全景
広さ的には、日本の一般的なショップと同じくらいの広さです。
入ってすぐ左がカウンタ、右手が淡水魚、奥が海水魚と淡水魚の水槽ラックという具合です。
餌と水槽は現品が色々おいてありましたが、外部フィルタなどは代表的なのを棚にいれて展示していました。
フィルタなどはエーハイムの商品が中心でした。
ちなみに、僕が自宅で使っているエーハイムのサブフィルタ 2213 は 113ユーロ(約1.5万円)でした。チャームで5000円しなかったのに...円高の恩恵でしょうか。
さて、店主がいたので早速「チャオ」っと挨拶しました。で、写真を撮って構わないかと、英語とイタリア語を交えてお願いすると、”sure!” との返事が。餌の名前じゃありません。「もちろん!」ということで遠慮なく撮影させていただきました。
まずは奥の水槽から。
$小さな動物園-水槽ラック
図:水槽棚
日本の水槽棚、特に淡水魚は部屋を暗くして展示しますが、ここは普通の明るさで展示していました。この部屋では淡水魚と海水魚を区別せず展示してありました。
説明書きがイタリア語なので全く自信ありませんし、淡水には詳しくないのですが、おそらく淡水魚だと思います。
小さな動物園-淡水2
図:淡水魚その1

これもおそらく淡水魚だと思います。
小さな動物園-淡水
図:淡水魚その2
これはおそらくキュウセン(ベラ)ですね。
キュウセンは動きが止まったとおもって撮影しようとすると、また動き出すのでいつも撮影に困ります。
これは日本でもよく見る種類ですね。写真には撮っていませんが、イエローコリスもいたと思います。
小さな動物園-ベラ
図:たぶんキュウセン

これは何となくハナダイにも見えますが、腹びれの形が違うような木がします。淡水魚かな?
暇つぶし用に魚本を持ってくればよかったです。
小さな動物園-ハナダイ
図:ハナダイ?

クマノミはどのショップに行ってもいますね。
小さな動物園-クマノミ
図:クマノミ

なんだかQRコードを連想させる魚です。淡水だと思いますが、海水なら欲しいかも...
小さな動物園-QR
図:なんとなくQRコード

別の水槽ルームには鯉や金魚など、日本を代表する魚たちが展示されていました。
ちなみに、これは “Koi” として販売されていた魚です。鯉には違いないのですが、大きさはまだ鮒程度でした。
価格は20ユーロ。2,600円ちょっとです。たぶん、現地でブリーディングしているんだと思います。
なにせ、イタリアでは鯉と盆栽がはやっているくらいですから。
小さな動物園-コイ
図:鯉

45サイズのクマノミ水槽です。
サンゴ類はほとんど無く、スターポリプがちょっと見つかる程度なのですが、ライブロックのレイアウトは勉強になりました。
日本人のレイアウトだと、小さいライブロックを巧みに組み合わせてレイアウトをつくりますが、このレイアウトは大きなライブロックを使ったダイナミックなレイアウトを実現しています。まぁ、日本の場合はサンゴをレイアウトする関係上仕方が無いのですが、魚にとってはこのようなレイアウトの方が泳いでいて楽しいのかもしれません。
小さな動物園-クマノミ水槽
図:クマノミ水槽

こちらは店の入口にある1200の海水水槽です。サンゴもいくつかレイアウトされています。
魚は、カクレクマノミ親子(計4匹)、ヤッコの類3匹ほど、あと良く見るとロイヤルグラマーもいました。
小さな動物園-大型水槽
図:大型水槽

サンゴは主にウミキノコ、トサカ、スターポリプ、ディスクが中心でした。
これは間違いなくトサカですね。根もとがいかにも「トサカ」って感じでした。
チヂミトサカっぽい感じです。
小さな動物園-トサカ2
図:トサカ

これもおそらくトサカですね。判断基準はやっぱり「根もと」です。
小さな動物園-トサカ1
図:別のトサカ

さてこの店主、ホテルのフロント以外でイタリアで初めて会った、英語を相当しゃべれる人でした。
ひとしきり写真をとったあと、彼の方から喋りかけてくれました。
こちらも色々と質問したのですが、


  • ヨーロッパはインドネシアなどから遠いため、サンゴや海水魚の入荷が少ないこと
  • また、海水魚より淡水魚の方が丈夫なため、どうしても淡水中心になること
  • 日本人で有名な淡水魚のレイアウト専門家がいて、その人のレイアウトを参考にしていること
  • 日本での噂通り、イタリアでは鯉と盆栽が流行していること

などを喋ってきました。全てを書き出すことはできませんが、とても楽しく話してくることが出来ました。
また、喋っている間も次から次へと客が出入りしており、それなりに商売が成り立っている感じがしました。
さて、肝心の店に関する情報です。
AQUARIUM
http://www.aquarium-roma.it/
Via Lorenzo il Magnifico, 88
皆さんも、ローマを訪れる機会があれば、是非一度立ち寄ってみるとおもしろいと思います。
いわゆる歴史的地区とはちょっと離れますが、それでも TERMINI 中央駅から数分ですので、立ち寄って見る甲斐はあると思います。
今回のショップレポートはローマからでしたv(^-^)v

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ローマ:海水魚事情(その1)

みなさんおはようございます。
こちらは夜10時です。
今日はホテルの部屋で会議の準備とかやっていたので “do no disturb” の札をドアに掛けて作業していたのですが、そんなの無視してベッドメイキングのおばさんが何度もドアをノックしてきたので(最後は1分間くらいノックし続けた)、諦めて外出することにしました。
で、目的地はどこかというと、ずばり “AQUARIUM”。お魚屋さんです。
昨晩、あらゆる手段を講じて検索したところ、ローマ近郊に3件のショップがあることが判明しました。うち2件はかなりの郊外となるため、ローマ市内にある AQUARIUM に行ってみることにしました。
ホテルから、ローマ中心部の中央駅 TERMINI までは 175 系統のバスで 40 分。そこから地下鉄 B 線に乗り、ボローニャ駅で降ります。改札を出ると通り別にたくさんの出口がありますが、”Il Magnifico” と書かれた出口を出ます。
$小さな動物園-ボローニャ駅
図:ボローニャ駅 Lorenzo il Magnifico そば出入り口
階段を上ってきた方向にちょっと進むと、このような建物があります。ここで右折します。
$小さな動物園-角
図:角に建つ建物
ヨーロッパの街並みを徒歩で移動する時に重要なのが、このような角に建っている建物に書かれている「通り名」を確認することです。ヨーロッパの住所は、地域名を重視する日本とは違い、通り名+通りの入口からの建物の番号で決まりますので、通り名の確認は重要です。ただし、ローマは通り名が書いていない場所も結構あって大変なのですが…
$小さな動物園-通り名
図:通り名の表示。”Via Lorenzo il Magnifico”との表示が確認できると思います。

さて、目的とする AQUARIUM の番地は88番地です。この通りはいま曲がった角を基準に、左手が奇数、右手が偶数の番地となります。88番地となればかなり遠いように思えますが、個々の建物は結構小さいので、数百メートル程度で到着するはずです。
と行っている間に店を発見。しかし、シャッターが閉まっている(゜д゜;)
昨日Webで確認した時には間違いなく営業していることを確認したのに、なぜ?
$小さな動物園-店
図:シャッターが閉まった店
気を取り直して、シャッター脇にある営業時間の案内を見てみると...
$小さな動物園-営業時間
13時から16時までサバト、つまりあの有名な「お昼休み」の時間ということです。
この写真を撮影した時点で15時40分。あと20分待てば開店するということです。
のども渇いていましたし、2件となりのカフェで喉を潤しながら時間をつぶすことにしました。
後編へ続く。

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