ベタの卵を確認して18日目、ハッチアウトしてから15日目にしてやっとブラインシュリンプを与えました。
海水魚に餌付けする時に冷凍ブラインをよく使っていたですが、そのイメージが強かったため、ブラインシュリンプというとやや大きめの稚エビと思っていたのですが、いざ孵化させてみるとめっちゃ小さいんですね。

で、しかもよく食べる。
これならばもっと早くから与えておけば良かったと思いつつ、今後の成長を楽しみにしているところです。

 

2017/8/9追加

1か月半の成長記録もかいたので、よろしければよんでください!

ベタはぐんぐん成長しています【1ヶ月と2週間の成長記】

ベタ稚魚の餌

ベタの稚魚(およそ1ヶ月まで)に与える餌には色々あるようで、産卵を確認してからオークションなどで落札したりして入手し、与えてきました。

どれも食べているので、目視できるくらい元気に成長している稚魚がいるんでしょうが、どれもなかなか効果というか、食っているという感触が得られませんでした。

で、金曜になってやっとブラインシュリンプを孵化させるための機材一式を購入し、今日与えて見たところ、パクッと食いつくところを目撃することができました。

 

生き餌としてはビネガーイールも与えていたのですが、食らいつくのを目撃したのはブラインシュリンプが初めてです。

 

ここで簡単にベタの稚魚に与える餌をまとめておきたいと思います。

インフゾリア

インフゾリア(Infuzoria)とは、ゾウリムシを始めとする微生物のことです。ゾウリムシに限れば、単細胞生物ということになります。捕食性なので、枯草菌などを餌とするようです。

インフゾリアは、レタスやキャベツの切れ端を水に入れておけば自然に発生するという記述が多いようですが、自分ではまだ試していません。逆に、植物(浮き草の根など)やフィルター付近に自然に発生するということなので、浮き草を浮かべて入ればしばらくはそこに発生するゾウリムシを餌に生きることができるようです。

我が家ではクロレラを購入した時についてきたインフゾリアを水槽に入れて見ましたが、効果のほどはよくわかりませんでした。

 

ところで、インフゾリアの卵というのがあるようですが、本当に「卵」ってあるのでしょうか?

ゾウリムシは無性生殖によって増える単細胞生物なので卵というイメージが無いのですが、こちらも今度きちんと調べて見ます(ちなみに、菌の一部には卵のような殻を作って過酷な環境から身を守る種もいます)。

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ミドリムシ

ユーグレナという名称の方が今では有名ですが、理科を習った人ならミドリムシという名前の方がピンとくるかもしれません(ちなみに、ユーグレナeuglenaは学名なので、ミドリムシではなくユーグレナというのが正しい呼び方です)。

 

ミドリムシも単細胞生物で捕食しますが、体内に葉緑体を保つため、光合成で自らエネルギーを作り出すことも可能です。従って、ミドリムシそのものが栄養価に優れ、それに伴いサプリメントへの応用が注目されています。

 

何と最近は、犬や猫などのペット向けミドリムシサプリメントまで登場!

様々な培養方法がありますが、確実なのはミドリムシを購入し、定期的に植物用の液肥(養分)を与えながら繁殖させるのが簡単な方法です。もちろん、ミドリムシは田んぼや水たまりなどにも生息しますので自分で捕獲することも不可能ではありませんが、雑菌や農薬の混入の恐れがあります。

 

ちなみに、メダカの養殖のために水槽を屋外に出して、飼育水を緑色に濁らせることがありますが(いわゆるグリーンウォーターを作ること)、これはミドリムシを自然とわかせる方法と同じです。

 

培養そのものは簡単なので、一度純粋に近いミドリムシを購入し、自分で培養するのが一番確実です。

クロレラ

こちらは単細胞緑藻類なので、植物に分類される細胞です。

クロレラも栄養価が高く、ユーグレナ以前から栄養サプリとして広く宣伝されていたため、クロレラという言葉を聞くといかにも体に良さそうというイメージがあると思います。

実際、クロレラの約半分はたんぱく質なので、エネルギー価が高く、初期段階での成長促進が見込めるのではないかと思います。

 

クロレラもミドリムシと同じ方法で培養することが可能なので、一度きちんとしたものを購入し、自家培養するのが良いと思います。

ビネガーイール

ビネガーイールは線虫の一種です。線虫というと人間に寄生したりする種類もありますが、こちらはりんご酢で培養することが可能な線虫です。

雌雄同体で基本的に有性生殖らしいですが、ごく稀に単為生殖もするそうです。

 

従って、やはり管理と培養は簡単で、りんご酢を3倍希釈し、その中にビネガーイールを入れておくだけで勝手に繁殖します。

 

ミドリムシ、クロレラなどは栄養価が高いものの、自律的な動きがない(乏しい)ためベタの稚魚には餌として捉えられないのに対し、ビネガーイールは線虫独特の動きをしていますし、非常に小さい(目視できます)ので、早ければ孵化後4-5日目の稚魚から与えて食べさせることも可能だそうです。

 

我が家ではちょっと遅めの7日目あたりから与えて見ました。

 

ビネガーイールのサイズになると水槽を漂っているのがよくわかるため、稚魚が食べたかどうか確認することができるはずなのですが、口に入れる瞬間を確認することまではできませんでした。

ただ、ベタ養殖の餌としては隠れた人気があるようなので、与える効果はあると思います。

ブラインシュリンプ

ブラインシュリンプは俗称で、正式名称はアルテミアartemiaです

一億年前からその姿を変えていないと言われ、生きた化石とも言われています。ブラインシュリンプはやや薄めの塩水で成長します。

生まれたてのブラインシュリンプ(幼生)は非常に小さいのですが、最終的には二週間で1cm程度まで成長します。

海水魚の餌付けに使われるブラインシュリンプはこのサイズのものだと思います。

 

ちなみに、子どもの夏休み教材とか、ホームセンターで販売されている「ジュラなんとか」というものは、すべてこのブラインシュリンプと同じ生き物です。

なので、ブラインシュリンプをわかす予定の人は、お子様の夏休みの課題に育てさせるのも一つの方法だと思います。

飼育も割合簡単で、餌にはパン酵母を使うと良いそうです。

 

試しにブラインシュリンプをマクロレンズで撮影してみようと試みましたが、この大きさが限界でした。

ブラインシュリンプ

アヌビアス・ナナの流木についている、白いしっぽがついたような生き物がブラインシュリンプです。

すでに今月の淡水向け小遣いが尽きているので、来月のお小遣いで顕微鏡を買って観察して見たいと思います。

ブラインシュリンプの給餌

お腹の色が変わるほどの入れ食い状態

ブラインシュリンプのわかし方については、また別の機会に触れたいと思います。

 

とりあえず、今日はブラインシュリンプをわかし、真水で塩分を落とした後、水槽に入れて見ました。

しばらくは何の変化もありませんでしたが、しばらくしたら稚魚が浮き草などの間から出てきて、流れているブラインシュリンプを眺めていました。

ビネガーイールも水槽の中ではくねくね動いていますが、ブラインシュリンプはそれ以上に動きながら浮遊します。明らかに稚魚には見えているはずです。

動きを観察した稚魚は、しばらくして確信したのか、ブラインシュリンプを食べ始めました。

 

食べたのを確認した後は、残りのブラインシュリンプを浮き草の間などに散布し、降りてこない稚魚が食べられるようにしました。

ブラインシュリンプを食べたベタの稚魚

マクロレンズ+手持ち撮影なので限度がありますが、どうにかお腹が膨れている稚魚を撮影することができました。

しっぽもはっきりしてきましたが、背びれなどはまだ確認できません。

親は両方ともプラカットなので、おそらくプラカットだと思いますが、どうでしょうか。

 

その代わり、ブラインシュリンプをお腹いっぱい食べたのか、胃に相当する部分が膨れているのがわかります。

 

この稚魚で大体5-6mm程度の大きさです(すぐ下のソイルが2mm程度の大きさです)。

二週間目を超えたあたりから稚魚の成長スピードに違いが現れ、大きいものでは10ミリ程度ですが、小さいものはまだ4mm程度の大きさです。

ベタの稚魚の正面

こちらは比較的大きい部類の稚魚です。目も口もはっきりしてきています。

口まわりがいかにもベタっぽくなってきました。マクロで撮影すると、稚魚でも貫禄がありますね。

 

このサイズになると水槽内を悠々と泳ぎ回ります。

コケと残餌掃除にミナミヌマエビを入れていますが、食べられることもありません。

こちらは小さい部類の方。どうにか撮影しましたが、ピントは合わせられませんでした。

このサイズだと、まだ浮き草の根元や周辺で佇んでいることが多いようです。

おまけでオトシンネグロ。

普段は砂地に出てくることはないのですが、ブラインを入れたら砂地に落ちらブラインを食べているようです。

 

オトシンネグロはオトシンクルスと比較して色が黒いのが特徴ですが、今日は砂地で活動しているので色が抜けていました。

記念撮影です。

今回使ったハッチャー一式

ブラインシュリンプについては、専用のハッチャー(孵化器)を使わなくてもペットボトルでも孵化させることが可能ですが、数日連続して孵化させることになりそうなので、思い切って購入して見ました。

基本的には

  • ハッチャー本体
  • エアポンプ(ハッチャーにもよるが、およそ1L/分程度のもの。静かなものが家族の非難を受けずに済みます)
  • ブラインシュリンプエッグ
  • 塩(食塩でもできなくはないが、人工海水が望ましい)

が必要になりますが、今回は上から3つと、ブラインシュリンプの選別と洗浄に必要なメッシュカップを購入しました。

 

今回は簡単なコメントだけにしますが、時間がある時に詳しい使い方も記載したいと思います。

ちなみに、アマゾンで買うと大体2,500円くらい(プライム会員の場合)です。メッシュカップが入らなければ2000円切るかもしれません。

ブラインシュリンプ孵化器 ハッチャー24

僕はAmazonで1000円ちょっとで買いました。もともとプライム会員で送料が無料ということもあって、他の商品と一緒に買いました。

ペットボトルで作ればほぼ無料ですが、やはりお金を出すだけの価値はありそうです。

一番は、塩ダレの心配をすることがない、ということでしょうか。

後は、ブラインシュリンプの卵がよく撹拌されているように感じます。

GEX e-AIR 1000SB

ハッチャー24を使うには、一分間に1Lの吐出量があるエアポンプを推奨しています。

このポンプの実質的な吐出量は0.8Lですが、一応問題なく使えました。

実際に購入する際には、もうちょっと大きめでもいいかもしれません。

テトラ ブラインシュリンプ エッグス

ブラインシュリンプは、テトラか日動のどちらかが安くて入手しやすそうですね。

とりあえずお試しということで、今回はテトラのものを使いました。

スドー メッシュカップ

今回の一番のお買い得商品だったかもしれません。

見事なほどにブラインシュリンプだけを漉してくれます。

メッシュも二種類あって、いろいろな微生物に使えますので、一つ持っておくと便利だと思います。

人工海水

ブラインシュリンプをわかすためには、海水が必要です。

濃度は海水よりも低く、22ppt程度です。

わかりやすく説明すると、普通の海水が1Lの水に33グラムの塩を入れるのに対し、ブラインシュリンプの場合は20-22グラム程度となります。

 

一番良いのは人工海水ですが、少量での販売がないのでちょっと高くつきます。

しかし、食塩(いわゆる人工の塩化ナトリウム)ではミネラル分などがないために不向きです。

 

可能であれば、海水を生成して作った塩(いわゆる「伯方の塩」)のようなものがいいと思います。

こちらの本も読まれています

今月発売されたAqua Styleはタイミングよく、ベタの特集です。

ブリードの方法も掲載されていますので、読んで見てはいかがでしょうか。