マリンケアプログラムも最終日、21日目となりました(昨日のことですが)。
とりあえず、最終的な硝酸塩濃度を測る必要がありますが、手持ちの硝酸塩テスターの残りが少なくなってきたので詰替セットを買いました。
硝酸塩詰替
パッケージはこんな感じです。
必要なものだけ買い直せるので、おサイフにとても優しい商品です。
で、測定方法も以前の滴下方式から変更があるのですが、まずは水質検査の結果から。
ボトルに海水を入れ、試薬を入れて良く振りキッチンタイマーを9分にセット。
で、ボトルの色はというと
結果
なんと、いきなり真っ赤。
うーん、これは変な予感がするが、もしかしたら以前の商品とは異なり時間とともに色が薄くなるのかもしれないという期待を込めて待つこと9分。
色に変化なし。
しかも色が濃すぎて判定できず。
ハイレンジテストを行ったところ、16から32ppmの硝酸塩が出ているとのこと。
えっ、と思い改めて古いテスターでテストしてみると、1ないし2ppmの結果。
これは試薬の劣化が原因だろうとおもい、「硝酸塩 劣化 試薬」でググると試薬に関するこんな情報あんな情報などがわらわらと。
どうも、硝酸塩の試薬は劣化しやすいとのこと。メーカによってもことなりますが、概ね開封後半年ないし早いもので一ヶ月も持たないとのこと。
で、僕も硝酸塩テスターの劣化に気づかないままMCPを続けていたと言うことになるのです。
考えて見れば、3日目や10日目で行った水質検査の結果が予想された硝酸塩濃度36ppmなどよりも大幅に低い値が検出されたあたりで何かおかしいことに気づかなければならなかったのですが、水槽の調子が良いものと思い込んでいたためにここまで誤りに気づかずにいたようです。
幸いなのは、21日目に新品の試薬で検査したこと、またその結果硝酸塩濃度が高いことに気づいたことでしょうか。
ところで、MCPで予定している21日目の硝酸塩濃度はいくらかというと、2ppmとなります。
それに対して、今回の測定値は16-32ppmと言う結果になりましたが、その理由は何でしょうか。
答はおそらく単純です。
15日目にハギ類以外の魚を水槽に入れていた上、餌もそれなりに与えていたからです。
このことはブログには書いていませんでしたが、古い試薬で数日おきに硝酸塩濃度を測り、またその値が低く推移していたため、この段階で魚を投入しても大丈夫だろうと誤った判断をしてしまいました。
また、魚の投入後の水質検査も古いテスターで行ったため、給餌による硝酸塩濃度の上昇に気づくどことか、反消化作用がうまくいっているものと思い込んでしまいました。
一方、順調に進んでいる点もありました。
それは、リン酸塩が低い値で推移していることです。給餌すると餌に含まれるリンの影響でリン酸塩濃度が高くなるのですが、それも低く抑えられているようです。
昨日の段階で0.09ppmですが、こちらは消費期限内かつデジタル式のため、比較的信頼できる値だと思われます。
残念ながら、MCPによる硝酸塩濃度の推移を正しく測ることはできませんでしたし、途中の判断ミスで最終的な硝酸塩の値が予定値よりも高くなったものの、全体的なデータを見る限りは21日目には魚を飼育できるような水を作ることは可能だと思われます。
今後もNO3:PO4-Xの滴下による硝化・反硝化バクテリアの増殖・維持を行う必要がありますし、テスターを使って硝酸塩濃度のモニターを行っていくことが作業の中心となりそうです。
さて、RedSeaの硝酸塩プロテストキットですが、従来のものといくつかの点において違いがあります。
一つ目が比色表です。
比色表
従来は0ppmが水色、0.25ppmが透明でそれから徐々に赤色に変化していたため、0ppm近傍での値の読み取りが難しかったのですが、新しい比色表では、0ppmから8ppmまで紫色だけで変化するため、読み取りが容易になりました。
また、試薬にも変更があります。
粉末
いままで液体三種類だったものが、液体一種、粉末二種の計三種に変更となりました。
これは推測ですが、劣化しやすい試薬を粉末タイプの試薬で置き換えたのだと思われます。
このテストキット、100回測定が可能なのですが、消費期限を半年と考えると、試薬を毎日使って使い切った頃がちょうど買い替え時になることになりそうです。