はじめに
以下の内容を真似して行われたことによるいかなる損害に対しても私は責任を負いませんので、マネする場合には自己責任でお願いします

コンタクトレンズの保証期間が切れそうになったので夕方眼科に行ったら、奥さんから電話。

この時間は病院にいるのを知っているはずなので電話をしてくるとは何か変。

なんかよく分からんけど、電話に出てみるとどうも炊事中に天ぷら鍋の中にiPhoneを落としたらしい...

マイクなどの調子も良くないようで、命からがらに「助けてー」の悲鳴が。

とりあえず油の酸化と浸透を防ぐため、電源を切った後、サランラップでぴっちりとくるんでおくように言って診察が終わるのを待つこと1時間。

レンズの交換だけなのにいろんな検査をやらされて待ち時間もそれなりにあったので、その間にいPhone5の分解方法などを検討。

どちらにしても、つくば周辺にはiPhone5を修理できるお店がないこと、自己責任で修理するにも分解するためのドライバの確保が必要なことを確認。ドライバを買うためにホームセンターに直行しても良かったけどとりあえずは自宅に戻り様子を確認。
まぁ、奥さんは比較的落ち着いていた様子でなにより。

で、iPhoneはというとこんな感じ。

$小さな動物園-ラップ状態

外見から判断すると、そんなに油がべっとりとついた感じではなさそう。

また、液晶保護シールを貼っているけど、その間に油が入り込んだ感じでもないので、油の浸透圧は思ったより低そうだと判断。

で、ホームセンターに必要なものを購入しに直行。

事前調査だと、iPhone5のネジは4Sと同じやや特殊なネジらしいが、ホームセンターにはTORXも含め、適当な大きさのネジはない模様。

現物合わせで見る限り、幅0.6ミリのマイナスネジであれば、丁寧に作業すればネジを開けられそうなのでそれで分解を試みることに。

一方、油の処理はどうするか。

ピンと来たのはフラックスだが、ホームセンターを隅々まで探していると、有機溶媒系のこんな製品を発見

$小さな動物園-パーツクリーナー
大澤ワックス BOLL 超強力パーツクリーナー NPC-840S

¥258楽天

有機溶媒系なので完全に揮発すれば電気回路系統には影響を与えることは少ないし、本来はギヤボックスのような頑固な油汚れを落とすのに使うクリーナーなので、これを使えばまず間違いなく洗浄できると判断。

ちなみにこの溶剤、「有機溶剤中毒予防規則適用外」とありますね。

屋内での利用は厳禁ですね。

中毒に要注意です。

これらを買って家に帰り、とりあえず夕食を食べることに。

実は、本心としては分解を先にやりたかったんですよね。

なんか、分解するってわくわくするじゃないですか。

でも、子どもたちもいるし、寝る前から始めると興味を持って見始めるのは間違いないし。

ということで、逸る心を押さえて寝静まるのを待つこと1時間。

とはいえ、その間も段取りは進めておいて、洗浄ボックスの作成とか、分解方法の再確認とか。

そんなことをやってました。

で、いよいよ作業開始。

ラップを剥がしたiPhoneはこんな感じになってました。

小さな動物園-ラップ剥がし

こっちが裏側。

ラップのしわと同じように油が固まってます。

小さな動物園-ラップ剥がし

こちらは表。

液晶保護フィルムが油との親和性が高いのか、あまり脂ぎった感じもなし。

内部にどの程度油が入ったかわかりませんが、スイッチの状態からはギリギリセーフという感触が。

ためしに電源を入れてみると、なんとそのままで電源が入ってしまいました。

が、起動直後に電源OFF。

たらいと段ボールで洗浄ボックスを作り、iPhoneが直角に近い斜めの状態で立てかけられるような治具を作成。

それとiPhone、それに有機溶剤を持ってベランダへ。

いまから大量に噴霧するので、風通しの良い場所で作業します。

小さな動物園-完全洗浄

こんな感じでiPhoneに有機溶剤をたっぷりと噴霧。

びしょ濡れになってもそれがまた洗い流される位まで噴霧します。

表側を噴霧したらいったんぼろ布などでふき取り、今度は裏側を噴霧。

十分に噴霧して、揮発しきってない溶剤をふき取ったら、さっきまで油ぎっていたiPhoneはきれいさっぱり新品同様になってました。

これで外観は問題なし。

あとは内部やコネクタが油にやられていないかどうかが問題。

ということで、ここからいよいよ分解に入ります。

机の上に布を敷き、また抜き取ったネジを入れるための箱などを用意します。

僕は箱じゃなくて適当なテープを机に張り付け、そこにねじを分解した順番に張り付けてます。

小さな動物園-SIM抜き

分解する前にSIM抜きをします。

抜いたSIMを見る限り、汚れ等は見られません。

小さな動物園-ネジ緩め

SIMをぬいたら、いよいよ本体のネジを緩めます。

iPhonetはLightningコネクタ脇の2本のネジを緩めます。

このネジ、以外と簡単に回せました。

TORXのような変形ネジは締め付けトルクに強いので、以外に固く締められていることが多いのですが、一発であたりを付けて、ねじを緩めることができました。

ネジを緩めたら、今度は分解。

ケースの隙間にマイナスドライバなどを入れることでこじ開けてもいいのですが、それよりも安全で確実な方法があります。

それはこれ、

小さな動物園-吸盤

吸盤です。

吸盤をホームボタンの方に取り付けて、本体の枠を持った状態で吸盤を引っ張ると、「パッカン」といった感じで開きます。

実際は次のような感じです。

小さな動物園-吸盤であける

最初はあたりを付けるのに時間がかかりましたが、ツボが分かるとパカっと開きます。

あ、あけている途中で電源ボタンに指が当たって電源が入っちゃいました(笑)

さて、開いた後の処置については、長くなりそうなのでまた次回ということで。