久々にゼオビット水槽ネタです。
まずは数値から
     20日  21日  22日  23日  24日  25日  26日  27日  28日 29日
pH 8.17 8.13 8.18 8.08 8.18 7.93 8.18 8.22 8.17
Ca(ppm) 400 350 350 400 400 450 400 400 400
Mg(ppm) 1020 1260 1240 1260
KH(dKH) 9 9 10 9 8 9 9 8
I2(ppm) 0.07 0.07
PO4(ppm) 0.70 0.86 0.74 0.79 0.86 0.69 0.52 0.58
NO3(ppm) 5.0 5.0 5.0 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5
基本的にRedSeaの試薬を使っていますが、KHのテストにはテトラのテトラテストKH、リン酸塩(PO4)の測定にはHANNAのHI713を使っています。
ZEOvitの添加剤としては
ZEOvit 毎日2回攪拌
ZEObak 毎日2滴+週2回追加で2滴
ZEOfood7 毎日2滴+週2回追加で2滴
ZEOstart2 毎日1mlを朝晩2回
AminoAcid 毎日2滴
Coral vitalizer 毎日2滴
Coral snow B-Balance使用時に4ml
B-Balance 週2回
K-Balance    毎日0.4ml
ZEOzym 2日に1回、附属のスプーン半分
Sponge Power 毎日2滴
といった感じです。
それに加えて、ブライトウェルのポタシオンを2日に1回キャップ1杯(水量に対する規定量)加えています。
さて、この期間に見られた変化としては
1. 硝酸塩(NO3)の値が低くなってきた。
2. それに伴い、pHの最高値が少しずつ上がってきた。
3. リン酸塩(PO4)もある日を境に少しずつ下がってきた。
4. シアノバクテリアをほぼすべて除去できた。
という所です。
では、個別に解説をしたいと思います。
1. 硝酸塩(NO3)の値が低くなってきた。

断定はできませんが、ろ材を抜き、濾過方式をベルリンに変更したあたりから効果が見え始めてきました。
正確に言うと、換水するとNO3の値が下がり、その値を1週間保てるようになったということです。
以前は硝酸塩の値も上がっていたので、まずまずのところだと思います。
ちなみに、水槽には
デバスズメダイ   16尾
ケラマハナダイ   4尾
インドキンギョ   1尾
ナミスズメ     2尾
ペルクラクラウンペア1組
マンジュウイシモチ 1尾
チェルブエンゼル  1尾
サラサゴンベ    1尾
スカンクシュリンプ 2尾
ホワイトソックス  1尾
の合計31尾が泳いでおり、また1日の給餌量が
オメガワン マリーン・フレーク 2つまみ
メガバイトS 植物食性用 スプーン2杯
メガバイトS 動物食性用 スプーン3杯
テトラマリンミニグラニュール 2つまみ
シーライフ SURE Sサイズ スプーン2杯
と結構な給餌量なので、それを考えるとかなり良い結果なのかもしれません。
さて、硝酸塩が順調に減ってきたことに関する
推測ですが、ろ材を抜くことでゼオライトに到達する前に亜硝酸や硝酸塩へと硝化されてきたアンモニアを、ゼオライトの所まで直接届くようにしたことが功を奏したのだとおもいます。もちろん、ZEObakには硝化細菌も含まれていますが、アンモニウムイオンがゼオライトで吸着される効果の方が大きいのだろうと思います。
今のところ、ゼオビットリアクターは3時間毎の間欠運転ですが、もう1週間ほど様子をみてから連続運転に切り替えたいと思います。
2. それに伴い、pHの最高値が少しずつ上がってきた。

pHの値が上がるということは、海水中から陰イオン、つまり亜硝酸イオンNO3-、硝酸イオンNO2-が減ったということです。なので、脱窒もそれなりに成立しているということだと思われます。
3. リン酸塩(PO4)もある日を境に少しずつ下がってきた。

リン酸塩は、ポリリン酸蓄積細菌がリンを大量に蓄える原理を利用しています。
また、「ポリ」という接頭語がついていますが、これは同じ分子式が延々と数珠つなぎになっている状態を指す言葉です。
ただし、ポリリン酸蓄積細菌がリンを蓄え始めるために必要な条件が2つあります。
それは、充分な量のマグネシウムとカリウム(英語ではポタシウム)です。
当初、基本添加剤以外は一切使わずにリン酸の除去を試みていましたが、どうも上手く行きません。
しかし、色々調べてみると、ポリリン酸蓄積細菌の働きにはマグネシウムとカリウムが重要であることがわかりました。
キットにはK-Balanceという、青や緑の色素を持ったサンゴの色揚げに効果的な添加剤が付いてきましたが、まずはULNS(超貧栄養塩状態)を作るため、K-Balanceは使いませんでした。
しかし、カリウムが必要ということで、毎日規定量のK-Balanceの添加を始めました。
では、結果はどうだったかというと、リン酸が減ることはありませんでした。
そこで、以前から利用し、現在も魚水槽で利用しているブライトウェルのポタシオンを添加することで、海水中のカリウム濃度を一定に保つことにしました。
海水に溶けているカリウムの量は検査薬を使わないとわかりませんが、約9,000円と試験薬の中では高価な部類に入ります。
一方、ブライトウェルの添加剤は、記載されている計算式通りに添加を行えば、海水中に約399ppmの濃度でカリウムを溶かすことが可能です。
このようにしてカリウムの添加を続けた結果、リン酸の値が少しずつ減ってきました。
ZEOvitのラインナップには様々な添加剤がありますが、必要に応じて別の添加剤を加える必要性を感じました。
4. シアノバクテリアをほぼすべて除去できた。

今回、一番目に見えて効果が現れたのが、シアノバクテリアの除去です。
つい2週間前まではシアノバクテリアが大発生し、効果的な除去法がなくて困っていたのですが、Coral Snow と ZEObak の混合液を1週間に2回、3週間ほど添加を続けるとほとんどすべてのシアノバクテリアを除去することができました。
ただ、シアノバクテリアは溶けて無くなるわけではなく、水面に浮かんだ状態で死滅?しているので、丁寧に掬うことで水面を綺麗に保つ必要がありますし、濾過マットもマメに交換する必要も出てきます。
...
以上が今週の成果です。
来週あたり、硝酸塩だけでもほぼ0に近づけたいところです。
最後に、ゼオビットのフォーラムから有益な情報を。
ZEObakとZEOstart2を添加する場合、どこに添加するのが良いのかという議論の答えです
(ちなみに、文中ではZEObacとなっていますが、ドイツ製品なので ZEObak が正しい綴りです)。
http://www.zeovit.com/forums/showthread.php?threadid=21197
3. Dose 4 drops ZeoBac daily for the first 2 weeks, flowed by a 2 – 3 x weekly dosage of 4 drops. Dose 0.35 ml ZeoStart2 2 x daily (morning & evening). Dose those in front of the Zeo reactor pump while it is switched on.
最後の一文ですが、「ゼオビットリアクターポンプが稼働している時、それら(ZEObakとZEOstart2)をポンプの前に添加する」となっています。
つまり、ゼオライトにバクテリア(ZEObak)と炭素源(ZEOstart2)が届くようにすべし、ということです。
効果の程はわかりませんが、うちでは実践しています。
では、また1週間後か劇的な事件が起きたときにZEOvit関連記事を書くことにします。
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