まずは為替介入の話から…(ZEOvit製品は輸入品ですから、為替相場は重要ですよ)

みなさんこんばんは。
今日は6年ぶりの為替介入がありましたね。
為替介入を予想していたわけではありませんが、予定では10時ごろ売りポジションだったポンドを買いに転換する「予定」でした。
が、色々やっているうちに買いに転換することができず...気付いたときは手遅れでした。

為替介入自身は歓迎ですが、今回の介入はちょっと行き過ぎだと思います。

東京時間だけでなく、ロンドン時間やニューヨーク時間でも介入しているとのこと。
本心としては、もう少しおとなしくやって欲しかったです。

ZEOvit経過報告

さて、ZEOvitの経過報告です。
水質、特に硝酸塩のパラメータをみて、13日までのデータではうまく効果が出ていないと判断しました。

それまでに使っていたバクテリア(シーケム スタビリティ)との相性が良くなかったのか、生成される硝酸塩の量が反硝化作用(脱窒)を超えているのか、知る術もありません。

しかし、いくつかのミドリイシは明らかに調子が崩れているので、思い切って方針変換することにしました。

これまでもろ材を抜き、ゼオライトに直接アンモニウムイオンが届くようにしてみましたが、数値的には効果がありませんでした。

そこで、最新のZEOvitフォーラムなどを参考に、以下のような方針へと変更しました。

1)14日目に180リットルの水換えを断行する。
2)最新のガイドでは、初期の立ち上げに Sponge Power を推奨しているので、添加剤として Sponge Power を追加する。
3)ZEOzymの追加を継続する。
4)ZEOstart2(バクテリアの栄養源、すなわち炭素源)の追加量を見直す。
5)ZEObak, ZEOstart2 の添加場所を変更する
6)カリウム補充のために K-Balance を追加する

以上の6つです。

14日目 180リットルの水換えを断行

スタビリティのバクテリアを水槽から排除するのと、硝酸塩を下げるための処置です。
海水作りにパワーヘッド(マキシジェットやエーハイムのCompact1000)を使えばどうにか1時間で海水ができるので、10時間くらいかけて一気に交換しました。
ただし、1時間程度の攪拌では、塩分濃度は1.023まで引き上げることが可能ですが、マグネシウムなどのいわゆるにがり成分で溶けにくい塩化物については、やはり充分に溶けきらなかったようです。
換水終了後にマグネシウム濃度を測りましたが、1000ppmをギリギリ超える程度です。
ちなみに、12時間攪拌すれば、1320ppm付近までマグネシウム濃度を高められます。

不足分は添加剤で補います。
ちなみに、現在ろ材を抜いているので、バクテリアが吸着できる部分はゼオライト表面だけに限られます。また、換水中は殺菌灯を再点灯しているので、スタビリティのバクテリアはそれなりに減っているものと思われます。
一説では、反硝化バクテリアはろ材などに吸着するためには1年程度かかると言われているので、今回の換水と殺菌灯で、いままでのバクテリアはそれなりに減らせたと思います。

添加剤として Sponge Power を追加する

従来はバクテリアの餌としてZEOstart2を推奨していましたが、最新のガイドラインではSpongePowerを推奨しています。ただ、LSS研究所やブルーハーバーが行ったキャンペーンではZEOstart2が同梱されているので、そちらを使ってみました。
そもそも、SpongePower は、その名の通り海綿やホヤなどの餌として使われる添加剤ですが、その他の期待される効果としては水の浄化作用があるそうです。これを指示通り1日2滴添加することにしました。

ZEOzymの追加を継続する。

酵素が配合されているZEOzymを継続して添加することにしました。

フォーラムをみていると、立ち上げがうまくいっていない利用者にZEOzymの使用を推奨していたので、こちらでも使用することにしました。

週に2度、B-Balanceという微量元素の添加剤を混ぜて添加するのですが、加えて週2度、ZEObakとZEOzymを混ぜて添加しています。
この、ZEObakとZEOzymの組み合わせで得られる効果は、シアノバクテリアの減少なのですが、これまで試したシアノバクテリア対策の添加剤と比べて、一番効果があり(両者併せて1.6万円なので高価でもあるのですが)、またソフトコーラル等サンゴへの影響も全くないすばらしい結果を出しています。ただし、シアノバクテリアは自然消滅するのではなく、水面にプカプカと浮いているので、これらをマメに除去する手間は必要です。

ZEOstart2(バクテリアの栄養源、すなわち炭素源)の追加量を見直す。

ZEOstart2の添加量ですが、これもフォーラムの最新記事を参考に、最初の3日は5mlを朝晩2回、その後は1週間ほど1mlを朝晩2回添加することにしました。

ZEOstart2の過剰添加はシアノバクテリア類の増殖の原因となるのですが、3)の効果もあり現在は問題ありません。

ZEObak, ZEOstart2 の添加場所を変更する。

添加剤の添加場所ですが、これもフォーラムを参考に、ZEOvitリアクターのポンプ周辺に添加することにしました。

もちろん、添加はポンプの稼働中です。
リアクタによっては、添加剤の投入口があるようなので、そこから添加するのもよいかと思います。

カリウム補充のために K-Balance を追加する

K-Balance追加ですが、これはリン酸の除去を視野にいれた処置です。

ZEOvitにおいては、リン酸の除去はポリリン酸蓄積細菌によって行われるのですが、この蓄積細菌が活性化するにはカリウムとマグネシウムが必須です。

本来はカリウムテスターで濃度を見ながら添加すべきなのですが、現在は規定量よりちょっと少なめの0.4mlを毎日添加しています。

実施結果

さて、これらの結果水質はどのように変化しているかみてみることにしましょう。

以上のような感じです。
NO3(硝酸塩)は数値上は減っていませんが、試薬の色は少しずつ薄くなっているような感じです。

また、pHも徐々に上がっているので、NO3のような酸化物が減ってきている証拠だと思います。

ただ、15日はマグネシウム添加剤投与の影響か、Caのバランスが崩れてしまったようで、それに伴いpHも少し落ちています。ただし、pHは計測時間帯によってかなり変動するので、8を超えている可能性もあります。

一方、PO4は確実に増えています。

2日に1回換水していたときはこれほど高濃度になったことはないので、どこかにリン酸塩が混入する原因があるのだと思います。一番の原因は餌ですが、これはなるべく食べ残しがないように配慮しています。

それに加えて、ポリリン酸蓄積細菌が作用していないとも読み取れますので、マグネシウム、カリウムの値は注意深く観察してゆきたいと思います。

とにかく、まずはNO3の除去に注力したいと思います。