金曜日の水槽崩壊、土曜日は仕方ない、と割合冷静に対処しましたが、日曜日になってショックが実感としてわいてきて、何も手をつけることができませんでした。
が、そのままでは仕方がないので、水槽のリセットに取りかかることにしました。
まずはレイアウトの解体とライブロックの避難、それに砂の除去です。
ライブロックの隙間に死体が引っかかっていたり、逆に生存している生き物が見つかる可能性があるので丁寧に実行します。
小さな動物園-ライブロック回収
ライブロックの回収は日曜日の夜にやったので、ブルーLEDに照らされながらの実行です。
まずは、多孔質ライブロックや小型のライブロックを中心に回収作業を行います。
ライブロックを1個選んだら、ガラスにライブロックが当たらないよう気をつけながら、水槽の中で良く振り、ライブロックにたまったデタトリスなどを振り落とします。また、変なヌメリやコケが生えている場所があれば、ブラシでこすり落とします。ブラシでこすることについては賛否両論がありますし、自分自身、普段はブラシでこすることは行いませんが、新品のライブロックではないのでブラシで洗浄することにしました。
小さな動物園-回収したライブロックその1
回収したライブロックその1です。
こちらは最後の方に回収した大型のライブロック。
発泡スチロールの箱に新聞紙を敷き、そこにライブロックをおいてゆきます。
最後は新聞紙でフタをして、新しい海水で湿り気を与えて保存します。
小さな動物園-回収したライブロックその2
こちらは多孔質ライブロックが中心の箱です。
写真ではわかりにくいと思いますが、石灰藻の割合が非常に高いライブロックがそろっています。
また、多孔質なライブロックもかなりあります。
ちなみに、2箱で合計21kgです。
次は、海水の抜き取りと砂の回収です。
$小さな動物園-海水の抜き取り
まず、底が見えるまで砂を掘って片方に寄せ集めます。
次に、排水用のホースを使って海水を抜き取ります。
このとき、水槽本体のポンプを回しておき、フロー管から海水がでている状態にします。
そして、ホースの先をフロー管に押し当て、強制的にホース内に海水を通します。
数秒程度通水させたら、すぐに海水内にホースの先を沈めます。
要は、サイフォンの原理を用いて海水の抜き取りを行う訳です。
写真は海水を抜き取った状態です。
サイフォンの原理だけでも、水槽内ほとんどの海水を抜き取ることが可能です。
実際、残った海水は2リットル程度でした。
この後、発泡スチロールに古い砂を入れてゆきます。
シッタカやマガキ、あるいはその他の生物を誤って入れないよう、注意深く作業します。
もちろん、ウミケムシのように生体に害を及ぼすような生き物は処分します。
最後は、新聞紙やぞうきんを使って、水槽内に砂が残らないようにします。
$小さな動物園-空っぽの水槽
空っぽの水槽です。
水を抜きながらコケ取りも行ったので結構きれいになっています。
次は、ライブロックをキュアリングするために、一度海水を作成します。
脱衣場においてあるRO/DI水の浄水器から出てくる水を、水槽に直接入れます。水槽を立ち上げるとき、耐圧ホースを10m購入していたのでこれを利用します。
ちなみに、耐圧ホースには直径1/4インチ(6.35ミリ)と6ミリの2種類あります。
マーフィードの浄水器はどちらも使えたので、園芸用に販売されている比較的安価(1m120円くらい)の耐圧ホースを使っています。ただし、厳密に言うと0.35ミリ隙間が生じている可能性があるので、つなぎ目で水漏れがおきている可能性がありますので、流用するときには注意してください。
$小さな動物園-注水
注水中の様子です。
もうほとんど満水状態です。
水槽だけだとざっと160リットルです。
うちの浄水器は20リットルのRO/DI水をを50分で作成可能です。
単純計算だと、水の作成に7時間かかります。
水の作成は昼間に行いましたが、昼間は他の世帯では水をあまり使わないため、5時間ちょっとでほぼ満水になりました。
あやうく漏水事件を起こすところでした。
次は海水の作成です。
キュアリング用の海水なので、安い人工海水を買ってきます。
安い人工海水ほど水に溶けるのも早いのでこういう時は重宝します。
ちなみに、500リットル分で3000円の人工海水でした。
$小さな動物園-海水作成
水の正確な量はわかりませんのでまずは適当に塩を入れます。
作成された海水の濃度は、水槽に取り付けたアクアトロニカのセンサーで計測します。
最初はドサドサっと塩を入れてかき混ぜますが、最後は少しずつ投入し比重が1.023になるようにします。
まぁ、キュアリング用なので1.020でも1.030でも問題は無いのですが、センサで正確な値がでるためついまじめに作成してしまいました。
作成直後のpHは8.08、Redoxは300mv程度でした。
そしてキュアリングの実行です。
$小さな動物園-キュアリング
コラリア(水中ポンプ)をいつもよりも低い場所に設置し、ライブロック全体に海水が行き渡るようにします。
コラリアの近くは多孔質なライブロックをおき、海水が良く通り抜けるようにしておきます。
形が大きくて大雑把なものは端の方に置いておきます。
キュアリングを開始して2時間くらいですが、スキマーからは思ったほどスラッジが出てきませんでした。
最初は濁っていた海水も、いまではかなり透明です。
しかし、pHが7.75あたりまで下がっているので、硝酸塩などはそれなりにでているようです。
今晩はこのままキュアリングを続行したいと思います。