シアノバクテリアのその後です。
2回目の投入後、サンゴ類に明らかな異変が生じていたのでまずは活性炭を入れて薬剤の吸着を試みました。
吸着できたかどうかは不明ですが、海水はやや白く濁ったままです。
たいてい、白い濁りはバクテリアを追加投入することで解決することが多いのですが、今回は解決しませんでした。
οι★さんのコメントもあり、バクテリアそのものが死滅している可能性も排除できないので、大換水を行うことにしました。
通常は水槽全体の海水を回したまま水換えを行うのですが、今回はポンプを止め、ポンプの先に配置したコックを閉め、サンプに入った海水はすべてすてることにしました。
問題はどの程度海水が準備できるかと言うことですが、幸いにしてショップのミドリイシ水槽から海水を100リットル、自宅で40リットル、濃度補正用のRO水30リットルの合計170リットル交換することになりました。
また、薬剤の影響を受けたサンゴを薬浴(シーケムのReef Dip)させ、一時的に別水槽に待避させました。
影響を受けたサンゴは、トサカ類のうち、コルトコーラル(それ以外はむしろ元気になっている)
小さな動物園-コルトコーラル
▲普通は茶色く、また繊細なポリプを咲かせていますが、今回は縮ぢこまり、のっぺらとした感じになりました。ただ、回復の兆しが見えているので薬浴はやめました。
アワサンゴ(ブランチ)
小さな動物園-アワサンゴ
▲コケが生えてポリプが抜けた部分がありましたが、割合影響が少なかったサンゴです。しかし、今回はポリプが残っている部分も元気がありません。
ナガレハナ(ブランチ)
小さな動物園-ナガレハナ2
▲一時は全く影響の無いようなそぶりを見せていましたが、完全にポリプが縮小してしまいました。また、口に当たる部分がふくらんだ状態になってしまいました。
ナガレハナ
小さな動物園-ナガレハナ
▲買いたてほやほやだったのですが、すぐに影響を受けてしまいました。ポリプのサイズは通常の半分もありません。
その他、チガイウミアザミ、バブルコーラルがだめになってしまいました。チガイウミアザミは水質のバロメータといわれ、いままで調子を崩したことがなかっただけに溶けてなくなってしまったのはショックです。また、後景として視覚的にも美しかっただけに残念です。
造礁性サンゴはどうだったかというと、A. Suharsonoi の共肉が半分はげ落ちた程度で、いままでストックしていたサンゴには影響は出ませんでした。
ミドリイシがだめだった場合はいろんなケースを想定し、データを測定することで再チャレンジできるかどうか判断できますが、このような場合はどのようにして判断すべきか非常に困ってしまいます。
ナガレハナのブランチ、もしくはウミアザミが安ければテスト投入して状況を判断できるのですが、いまのところそのような都合のよい話は見つかりません。いくつかサンゴを入れたい気分ですが、どうも前向きになれないのはちょっと残念です。