クリーニングフィッシュとしては、ホンソメワケベラが有名ですが、実はチョウチョウウオの幼魚もクリーニングフィッシュとして活躍することがあるんです。

 
先日も紹介しましたが、うちの水槽には磯採取で見つけてきたカゴカキダイの幼魚が入っています。サイズは大人の親指の爪くらい。それでも、他の魚に負けることなく堂々と泳いでます。

 
小さな動物園-カゴカキダイ

 

はい、これがカゴカキダイの幼魚です。とてもすばしっこく、撮影するのもかなり難しい魚です。

 
10枚くらい撮影して、やっと流し撮りに成功しました。

 
カゴカキダイ、正確にはスズキ目カゴカキダイ科なのですが、最近までチョウチョウウオ科として扱われていました。実際、成魚になったときの姿はまさにチョウチョウウオそのものですから、磯採取としては非常に珍しい魚を手に入れたような気分です(あまり流通していませんが、取り扱っているお店もあるそうです)。

 
で、ある日カゴカキダイが自分の100倍くらい(面積比)のミゾレチョウチョウウオにちょっかいを出しているのに気づきました。ミゾレチョウも最初はあまり相手にしていないのですが、たまに痛いようでカゴカキダイを追い払おうとしている仕草を見せます。でも、すばしっこいカゴカキダイはあきらめることなくクリーニングに専念。最後はミゾレチョウが逃げて隠れてしまう始末です。

 
小さな動物園-カゴカキダイのクリーニング

 

おしりの方をクリーニングしようとミゾレチョウに近づくカゴカキダイ。
手前の魚は同じく磯採取で捕ってきたメジナ(クロ)です。こいつも幼魚でしたが、ずいぶんとそれっぽい姿になりました。色もいぶし銀でカッコイイです。

 
小さな動物園-カゴカキダイのクリーニング

 

カゴカキダイを追い払おうとするミゾレチョウ。
でも、カゴカキダイは臆することなく作業を続けます。

 
小さな動物園-カゴカキダイのクリーニング

 

最後にもう一枚。

 

カゴカキダイとミゾレチョウチョウウオの大きさの違いがわかるかと思います。
クリーニング用にスカンクシュリンプも入れていて、チョウチョウウオのほかハナダイなどもクリーニングしてもらっているようですが、カゴカキダイはもっぱらチョウチョウウオのクリーニングに専念するみたいです。ちなみに、今日はチョウチョウウオの一種、チョウハンにもクリーニングしてました。

 
こういう発見があるからこそ、海水魚飼育はやめられませんよね。