14万キロを超えてもなお快調に走行してくれている平成15年式のアイシス(ANM10W)。
最近はエンジン警告灯が誤表示された影響でセンサーを交換(1.5万円)したり、エンジンからカラカラ音がするためエンジン清浄をかねて一時期ハイオクガソリンを入れたり(2ヶ月ほどでカラカラ音が消える)と小トラブルはありましたが、それでもこれまで乗った車の中では総維持費は少ない方でした。
が、その日はついにやってきました。
セルモーターがついに昇天されたのです。
その日は突然やってきた
駐車場に停めていたアイシスのエンジンを起動してもウンともスンとも言わず。
バッテリー上がりならカラカラ音がするのでわかるのですが、今回はほんと無音。
ああ、ついにセルモーターがやられたんだな、と思い、Yahoo知恵袋などで仕入れた「セルモーターを叩く」という方法を試すとなんとか起動。
しかし、その後に寄ったコンビニでは再び不機嫌。
しかも、今度はセルモーターを叩いても全く起動する気配なし。
これはセルモーターを交換する時期がやってきた、ということなのでしょう。
ディーラーで正規品(新品)を購入すると諸費用込みで10万。リビルト品といって、中古品を修理(リペア)したものを使っても3-4万はすると言われています。
実はこのアイシス、いろいろな諸事情もあり、この先1ヶ月で手放す予定なのです。
そのアイシスにいま数万もかけられません。
再び検索してみると、セルモーターはリビルト品や中古取り外し品、社外品を含めヤフオクで多数出品されていることが判明。
取り外し方もそれほど難しくはなさそうなので、自分で交換してみることにしました。
ちなみに、今回修理してみたアイシスはDBA-ANM10W(ANM10W)なので、グレードや製造時期が異なるとパーツの取り外し方やセルモータの種類が違う可能性もありますのでご注意ください。
準備品
交換に当たって、準備する必要があるものがあります。
一つ目はセルモータ本体。
ヤフオクで探すと、先にも述べた通り中古品(現状品)、リビルト品、社外品とありますが、今回は値段と納期とを勘案し社外品で対応してみることにしました。
もちろん、オークションで探さず、工場やデンソーに問い合わせて純正品を仕入れることも可能ですが、それなりの価格がすると思われますので、走行距離と今後の利用回数とを考えた上で選択されると良いと思います。
次に工具。
バッテリー周辺のナットを外す10ミリのレンチはどのようなタイプでも使えますが(ラチェット式なら作業は捗ります)、セルモータをはずすためのレンチは長い、いわゆるロングレンチと呼ばれているものでないと作業が難儀します。
なので、できればロングめがねレンチ(12、14ミリ)を準備しておくと良いと思います。
KTCストレートロングめがねレンチ12×14 M150-12×14
セルモータの位置確認
バッテリーの取り外し
セルモータの電源ケーブルの取り外し
セルモーターの取り外し
患部摘出終了
ボルト2本が取り外せたら、いよいよセルモータの取り外しです。
これもなかなか難儀な作業で、狭い空間をうまく使ってモータを取り外す必要がありますが、周りの配管を痛めないように注意しながらセルモータを取り外します。
おそらく、セルの上を通っている配管を外せば簡単に取り外すことが可能だと思われますが(上の写真の右側に写っている太い配管)、取り外しに自身がない(途中のチーズと呼ばれている部品を破損させる可能性がある)ため、取り付けたままで作業しました。
このようにして、セルモーターを取り外すことができました。
思ったよりも軽く、片手で容易に持ち上げることができる程度の重さです。
セルをはずしたあとのエンジンルームの様子です。
セルがあった位置を確認してみると、鉄粉がこんなにたくさん散らばっていました。
これだけ散らばっていると壊れるのも当たり前かもしれませんね。
次回へ続く
実は、セルモータの取り外しができなかったら諦めて車屋に交換を以来しようと思っていたところなのですが、無事取り外せたので一安心です。
セルモータは鹿児島から関東まで配送中で、明日にならないと到着しないため、今日の作業はこれで終了です。