さっさと安中貨物を送り返さなければと思いつつ、あれやこれやと忙しかったり、とりあえず走行するから返品しなくてもいいのかな、と思いつつ、今日やっと着払いで返品してきました。
そのときですが、ポポンデッタのWebページに9月11日付で新しい告知がでていたので、念のためご紹介します。
予想を超える返品って?
9月11日付の告知は、9月1日の告知に追加する形で記載されていました。
概要は、「予想を超える返品が生じ、当初予定していた在庫では対応できないため、数ヶ月単位での対応になる可能性がある」と言うものでした。
これはTwitterでのつぶやきや個人さんのブログでも予想されていましたし、僕も思っていたことなのでさほどおどろきはありませんが、やはりあらゆることが後手に回っているように感じます。
先日も工場ラインなどでの平均エラー率の話をすこししましたが、手元の在庫をみて(あるいは入れ替えた車輌の数から計算して)、どの程度の返品数が発生したかは簡単に計算できます。専門的には確率論や「フェルミ推定」になりますが、そんな難しい話ではありません。
一概には言えませんが、リコールが生じた場合、また代替品が用意できない場合は返金も視野に入れて考えるべきだと思います。
世の中には、クレジットカードでかったり、もしかしたら消費者金融で借金して買った人もいるかもしれません。それは購入者の責任ではありますが、延期に延期を重ねられて、それが突然販売になり、すぐにでも引き取ってほしいとなれば、おかねをどうにかして調達しなければなりません。
品物は一旦返品して、利息だけ返すようなことに憤りを感じる人は少なくないと思います。
ちなみに、このような事案が法的にどう解釈されるかはわかりませんが、人間ですからね。
Amazonすら知らなかったリコール告知
この記事を書く直前、Amazonで「安中貨物」を検索してみたところ、まだ販売されている状態でした。
日付が入っている状態でスクリーンショットを撮ってみました。
どういう経路でポポンデッタからAmazonに卸されているのかわかりませんが、すくなくとも回収について連絡がいっていないと言うことです。
ちなみに、AmazonはAmazonの直販とマーケットプレイス(Amazonを経由して販売する小売店)の2つがありますが、これらはすべて直販です。
このあと、Amazonのコールセンターに電話をかけてみましたが、この件については一切しらなかったようです。
Googleで「安中 リコール」と検索すれば三番目あたりに公式な告知が出てきますが、窓口ではいまはじめてしったようです。
もちろん、Amazonがどういう対応を取るのかは、仕入担当、販売担当が決めることですので、僕がこれ以上介入すべき話ではありませんが、このまま誰も事情をしらずに購入し、悲しい思いをする可能性があったことが残念です。
ポポンデッタが歩むべき道
まぁ、こんな偉そうな章立てをするほどの立場ではありませんが、ネットでは色々と議論されているようです。
本業の中古販売とレンタルレイアウトで地道にやってゆくべきだ、という意見もあれば、廃業すべきという厳しい意見もあります。もちろん、これらは個人の感情が入っているわけですが、それほど今回の出来事が衝撃的だったことの証左です。
僕の意見としては、正直廃業に追い込まれることになると困ります。
一番困るのは、ポポンデッタがあることによって復活した鉄道模型趣味を楽しめなくなることです。
鉄道模型趣味の醍醐味は、はやり大きなレイアウトで自分の車輌を走らせることでしょう。
自宅ではせいぜい6輌編成が限界です。レールも敷きっぱにできません。
でも、ポポンデッタであれば車輌を持ち込んで、好きに走らせることができますし、それこそ安中貨物の長大編成を楽しむことだってできるわけです。
でも、その機会がなくなるのはこまります。
地方になればなるほど、このことは顕著でしょう。
一度失った信頼は簡単には取り戻せません。
もしかしたら、許諾を出した東邦亜鉛の方々も困惑しているかもしれません。
でも、誠実に対応すれば取り戻せないことではありませんから、自分でこの業界の首を絞めないように気合を入れてもらいたいものです。