夏休みの自由研究や自由工作、終わりましたか?
最近の自由研究は求められるものが非常に高いですよね。
お店で売ってあるものをそのまま作ってあるだけではダメで、自分で一工夫加えなければいけないとか。
だからかどうかわかりませんが、三郷市にあるとある巨大なホームセンターでは自由研究キットが叩きうりしてありました。
さて、自由研究もですが、自由工作で悩んでいる方もいるのでは?
うちの息子も去年自由工作をやったのですが、今巷で人気の「ジオラマ作り」をやってみたので、何回かに分けてご紹介したいと思います。
必要な道具から予算、テクニックまで、小学生でもできる範囲の内容で進めたいと思います。
ジオラマって?
ジオラマ(仏語:diorama)とは、展示物と周辺風景などを再現する手法のことです。
細かい定義はなく、実世界の縮小から空想世界まで、イメージを具現化したものは全てジオラマと呼ぶことができるでしょう。
大きな建物、例えば市役所などにおいてあるような縮小模型もある一種のジオラマですし(まぁ、あれば周辺風景が乏しいのでジオラマというより縮小モデルですが)、今流行のレゴランドの縮小モデルだって、ジオラマと言えます。
ジオラマのうち、鉄道風景を縮小したものは特に「レイアウト」と呼ばれることが多いですが、最近ではレイアウトと呼べば「単にレールを敷設し運転するもの」、ジオラマは「敷設したレールに風景を追加したもの」と大まかに区別している感じも見られます。
鉄道模型専門雑誌RM MODELSとリンクした、ネコ・パブリッシングの通販サイト 鉄ホビ・ダイレクト
自由工作としてのジオラマ
じゃあ、夏休みの自由工作として「ジオラマ」はアリか?
僕は十分にあると思います。
夏休みの思い出を、絵として具現化することが良いのであれば、立体的な思い出として具現化するのがジオラマです。絵もそうですが、ジオラマにもそれを観る人それぞれの解釈があります。
また、ジオラマには「時の流れ」を感じることができますから、そこから感じられるものは絵画と同じくらい広いと思います。
では、研究として見たときはどうか。
確かに、化学実験などに比べれば定性的な比較などは難しいかもしれません。
しかし、例えば鉄道模型専門店に行って、実際にジオラマやそれを作るための材料を見て見たらわかりますが、一つの情景を再現するための材料というのはたくさんあり、それぞれ特徴がありますし、表現の幅も異なってきます。
なので、
- 切り取った風景は思い出か、それとも空想的なものか
- より「リアル」なジオラマを作るための創意工夫はどこにあるのか
- 自然の風景を見て気づいたところはどこか
- 難しかったところ、よくできたところは何か
さえきちんとまとめられれば、課題としては十分に果たせると思います。
必要なものと予算
さて、夏休みの課題を「ジオラマ」にするとして、予算を考えなければなりません。
はっきりいうと、ジオラマ作成はそこそこ予算がかかる部類に入ると思います。
ただ、一回作ると本人の思い入れが強ければ強いほど、何年も飾ってくれますから、コスパは悪くないと思います。
ざっと予算を挙げてみると
- 台(絵画用を転用) 600円くらい(画材屋)
- スタイロフォーム(山の素材に転用する発泡スチリール) 500-1200円くらい
- 石膏、もしくは白色セメント(山肌の再現) 500-1000円くらい
- 山肌用塗料 600円くらい
- 各種塗料 手持ちの水彩絵の具でOk
- 草、砂地などの表現に使うパウダー 100円から300円くらい。必要に応じて数種類
- 水の素(川や海水の表現に使う。アクリル絵の具でも代用可能) 1500円くらい。
- 列車、線路 1000-2000円くらい(いわゆる動かない「ジャンク」やBトレインを使った場合
のような感じになります。
安めに揃えれば3000円くらいから、ちょっと欲張ると5000円くらいになりますね。
通販を使うと選択が難しいですが、模型屋や画材屋が近くにあれば実物を見ながら選べるので選択肢が絞れるかもしれません。
今後の予定
今後、数回に分けてジオラマの作り方(簡易版)をご紹介します。
内容としては
- アイデア出しと土地の整形(山づくり)
- 石膏を用いた細部の表現と下地づくり、塗装
- 海の塗装と砂浜の表現
- 「海の素」を使ったリアルな海の表現
みたいな感じでやってゆきたいと思います。