うちで一ヶ月前に購入したベタの子どもが産まれました!
まさか初めてのベタから一ヶ月目でハッチアウト(孵化)させる機会に巡り会えるとは、めちゃラッキーです。

最初はよく行われているようなビン飼いをしようかと思ったのですが、このベタは年少さんで魚大好きな次男のために買ったベタなので、遊んでひっくり返したりしないように安い水槽で買ってました。

が、すぐに泡巣を作り始めたので水槽を本格的にセッティング。

1度目のお見合いは失敗し、2度目のお見合いをさせている時に泡の中に何やら白いものが。
これが受精卵だと確信し、今日3日目でとうとうハッチアウトしました。

事の成り行き

これまでのことを簡単に説明したいと思います。

 

魚好きの次男のために奥さんがベタを買ってきたのですが、水槽に入れて様子を見ていたら泡巣を作っていました。

ふと気になってネットを見たら、これはオスがメスに産卵させる準備を行なっている合図とのこと。

 

まずは水槽全体の状態を整えることから始めました。

ベアタンク(水以外何も入っていない水槽)でも良いのですが、稚魚がつかまる浮き草や発泡スチロール類があったほうが良さそうですし、水質の悪化に強いベタといえども安定しているには越したことがないので、ろ過も視野に入れてセッティングしました。

 

海水に比べれば淡水はほんの一瞬しかやったことがありませんが、たくさんの情報と少しの経験、それとカンから底面ろ過を選択。また、ベタは強い水流に弱いということなので、あえて外掛けフィルターを連結し、水流を最小に絞ってろ過を行っています。

 

ある程度水質が安定したら、お店で数少ないメスの中から状態の良さそうな一匹を選び、念のため隔離ケースも買って自宅でお見合い。

 

しかし一回目は見事失敗。

メスだと思って買った個体は気が強く、オスの方を追い返してしまいました。

産卵管も確認できなかったので、メスと誤表記されていたのかもしれません。

オスを威嚇するメスのベタ▲オス(赤)を威嚇するメスのベタ(青)。この写真を見ても産卵管ははっきりしませんし、エラの張り方から見てもトラベタをメスと間違って販売していたのかもしれません。
次はネットでよく勉強して買い付け。

産卵管の位置と特徴を勉強し、お店でメスをかき集めて一匹いっぴき確認。

ヒレが小さいのでメスとなっているものが多いのですが、産卵管が明確に確認できないものはどんなに綺麗でもパス。

 

オスに対する体長や、体の太り方などよく考えて、2匹目を買いました。

 

2匹目のお見合いはなんとか終了。

メス側がやや劣勢になっていますが、それで普通なので、数日様子を見てから同じ水槽に放流。

 

で、その日のうちにオスがメスをつついているのを確認し、1日様子を見てみることにしました。

 

が、なんとその日の夜には、(普通はオスがやる)地面に落ちた卵を泡巣に戻す作業を行うメスの姿が。

泡の周りには白いものがあったので、最初は化粧砂を間違って拾ったんだろうと思っていたのですが、それはどうも違ったようです。

 

この辺りの詳しい話は、写真にも記録しているので、また別の機会に書きたいと思います。

浮き草の周りに集まる泡巣

交尾が行われた3日後の泡巣の様子です。

一応、初日から記録を取っているのですが、とりあえずベタの子どもが産まれた瞬間を見てしまったので、そちらから書いてゆき、時間がある時に時系列に沿って説明したいと思います。

 

泡の中に白い粒が見えますが、これが受精卵です。

全てが同じスピードで育つわけではなく、孵化(ふか)には個体差があるようです。

 

なので、これらの受精卵の中には、まだ卵のままのものもあれば、ほぼ稚魚の姿をしているものもあります。

神秘溢れるベタの受精卵

手元にCanonのEOS Kiss X2と60mmマクロレンズがあったので、色々写真を撮って見ました。

こちらは割合成長が早いグループの写真。肉眼でも眼が形成されていることがわかります。

 

ベタの受精卵

 

上の写真の一部を切り取って見ました(高解像度で撮影したので、解像度の加工処理は行なっていません)。

 

泡巣の中でハッチアウトを待つ稚魚です。

最初は白い丸いボールのような状態なのですが、受精後は卵割が進み、3日目にしてこのような状態まで成長します。

 

目がしっかり見えていますね。

 

実際は、これらの泡一つが1ミリ程度の小さいもので、マクロレンズで撮影するまでは卵の中の状態までは確認できませんでした。

 

左上の葉っぱはオオサンショウモ(大山椒藻)です。

オスが泡巣を作り始めた時に、急いで買ってきたものです。

浮き草セットとして売られていたのですが、葉っぱの特徴からオオサンショウモだと思います。

 

ペット用品通販大手のチャームでも売られています。

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水槽幅と同じくらいのLED照明でもスクスク育ってくれます。

小さくても元気に泳ぐ稚魚たち

今朝タイミングよく1匹目のハッチアウトを見ることができましたが、夕方までには半数近くの受精卵がハッチアウトしているようです。おそらく明日までにはハッチアウトは終わり、それでも残ったのは未受精か、運悪く途中で死んだ個体ということになると思います。

ベアタンクでハッチアウトすると、こんな感じで壁に稚魚が貼りつくんだと思います。

 

ベタというよりも、メダカという感じですよね。

でも、しっかりと魚らしい姿をしています。

 

浮き草にしがみついている個体もかなりいました。

浮き草には細かい根があるので、稚魚にとっても安心して過ごせる場所なんだと思います。

 

ハッチアウトが行われたら、オスが稚魚を食べないように隔離するという話がある一方、ある程度大きくなるまではオスが世話をするという記述もあるので、今回はあえて水槽から出さずに様子を見たいと思います。

 

ちなみに、海水だとカクレクマノミの産卵に成功している方も多いようですが、ハッチアウトの時は結構大変なようです。

産卵する時間帯や日付(月齢?)が関係しているようで、その時間帯に合わせて照明などをセッティングします。

 

また、孵化した稚魚はすぐに食べられてしまう可能性が高いので、エアチューブなどを使ってストレスを与えないように別の入れ物に移します。

ちなみに、スポイトでやると稚魚にストレスを与えてしまい、死んでしまうということです。

稚魚の餌

ベタの稚魚の餌としては、インフゾリアが一般的なようです。

ちなみに、インフゾリアとはゾウリムシのことです。

 

ただし、店頭ではあまり売っていないので、通販を使うことにしました。

しかし、通販といってもこれまたなかなか手頃な店がないので、今回はヤフオク!で落札することに。

 

培養液などもついて送料込みで1000円のインフゾリアがあったので、それで試して見たいと思います。

 

今チャームで調べて見たら、インフゾリアが売られていましたね。これを使う手もあるかもしれません。

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もう一つの方法として、人間向けの健康食品として注目されているユーグレナを使う手もあるようです。

つまり、ミドリムシです。

指南書によっては、浮き草を少し手で潰し、それを飼育水に浸して餌となるものを作るという話が記載されているのですが、おそらくミドリムシを人為的に増殖させているのだと思います。

 

ちなみに、以前プラティやネオンテトラを飼っていたことがあるのですが、その時は何もしなくてもいつのまにか幼魚が泳いでいる状態でした。

プラティは胎生なので、メスのお腹の中で孵化するので一概に比較できませんが、その時の水槽も水草が入っていて軽く苔がついていた状態なので、それらを餌にしていた可能性はあると思います。

 

 

こちらもチャームで販売中。インフゾリアよりはお高くつくようですが、人間用のサプリと同じく栄養価が高いのでしょうか。

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幼魚の餌

さて、無事にハッチアウトが終わったので、次は幼魚の餌を今のうちに確保しておく必要があります。

普通に自宅で孵化しても、残る個体はせいぜい一桁と言われいますので、幼魚がどの程度残るのか未知数ですが、準備したいと思います。

 

幼魚になると、ブラインシュリンプが使われるようです。

 

ブラインシュリンプも3種類あって、卵から孵化させて生餌を作る方法と、殻ムキ済みの乾燥餌、それに冷凍餌の三つがあります。

 

生餌を培養するとなると結構大変ですし、コストもかなり違うのですが、少し研究して見たいと思います。

 

チャームでは有名なニチドウのブラインシュリンプ孵化セットが販売されているようです。

孵化器、卵、エアポンプ、それに汽水(ごく薄い海水)を作るための塩がセットになっているようです。

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うーん、3980円に送料ですか…あともう少し買えば送料無料になりますね…

冷凍餌や乾燥餌で代理できればそっちが手軽ですね。

要研究です。

オス選びのポイント

真面目にベタ飼いを初めて一ヶ月の僕がいうのも何ですが、もしベタのブリードをやって見たいのであれば、「お店にいる段階で泡巣を作っている個体を選ぶ」というのがポイントでしょうか。

今日もブラインシュリンプを見るためにお店に行きましたが、オスの中には泡巣を作っている個体が少なからずいました。

 

このようなオスであれば、とりあえず条件は揃っていると思います。

一旦まとめ

まさかの産卵だけでなく、ハッチアウト(孵化)まで届いたので、一匹でも成魚が育てられればと思っています。

まだ先は長いですが、次男も幼いながら楽しんで餌やりなどしているので、夢を壊さないようにやり遂げたいところです。

 

水槽のセッティングの経過や、ハッチアウトの動画など、素材はたくさんあるのですが掲載する時間が限られているので、後追いになるますがここでご報告したいと思います。

今日のペットショップ

ペットアイランド トモニーつくば店

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