昨日、磯採取にいって参りました。
目的地は房総半島の最南端。
ここを中心としていくつかの磯や漁港を巡ることにしました。
干潮時刻は9時36分。
もっとも潮が引いた時点で海面上40センチと好条件とはいえませんが、チョウチョウウオがウヨウヨ...噂という噂もあり、朝5時の出発にもかかわらず、皆さん意気揚々としておりました。
一番最初のポイントでは、砂浜に対して砂嘴状につながる磯です。
ここの磯は岩が階段状になっているため、干潮時には至る所にタイドプールが形成され、非常に採取がしやすいポイントです。
しかし、思ったより潮の引きが悪いこと、また波が多少荒いこともあり、タイドプールに残った魚は少なく、ここではアゴハゼ、ヤドカリ、イソスジエビ、ギンポなどを見つけることができました。
ちなみに、このポイントで採取したのは次の2種。
小さな動物園-オヤビッチャ
▲オヤビッチャの幼魚。スズメダイの一種です。大きさは小指の爪ほど。オヤビッチャは至る所で見かけることができます。
小さな動物園-ミヤコキセン
▲ミヤコキセンスズメダイの幼魚。「宮古汽船」みたいで一度聞くと忘れることができない名前です。これも幼魚。柄が非常に綺麗なスズメダイです。
ここでは思ったほど成果が出ないと思い、満潮時刻を前に別のポイントへ移動しました。
次は岬の突端にある灯台がみえる小さな漁港。
ここの漁港では、前回はさほど釣果が無かったのですが、今回は違いました。
まず最初に見つけたのがゴンズイの固まり。最初は流れ藻かと思っていましたが、よく見ると小さなゴンズイの固まり。
コーラルタウンの店長が気合いを入れて採取していました。
漁港の裏は磯ですが、そこには様々な魚がいました。
やはり、波打ち際ということで魚種は限られますが、チョウチョウウオのほか、キュウセンの仲間、イトヒキテンジクダイ、サンゴイソギンチャク、ウメボシイソギンチャク、ウツボなど、様々な魚が生息していました。
イトヒキテンジクダイは他の仲間が採取していたので、僕はソラスズメダイの採取を行いました。
小さな動物園-ソラスズメダイ
▲光臨マークが美しいソラスズメダイの幼魚。実際には未決定種なのですが、資料を見る限りソラスズメダイで間違いなさそうです。
ほかには、サンゴイソギンチャクが自生していたのでそれも持って帰って来ました。
店長曰く、「激美グレード」らしいです。
数種類捕獲してと満潮から2時間が過ぎ、潮の流れが速くなってきました。
潮の流れは甘く見ると大変なので、ここも早めに切り上げました。
次の目的地は館山の漁港。
ここでは堤防からの採取ということもあり、むしろ潮が満ち始めている時の方が都合が良い場所です。
結果としては堤防の深さなどもあり採取はできませんでしたが、トゲチョウ、ナミチョウ、フウライチョウ、ハタタテダイ、カワハギなどを見つけることができました。
これらの魚は水深が深いところで泳いでいるので、満潮時でかつ水面近い所を泳いでいる夜間の方が採取に好都合だったかもしれません。
最後は館山からちょっと離れた小さな漁港。
ここは初めての場所だったのですが、ここでは実に様々な魚を観察できました。
館山で見つけたチョウチョウウオのほか、シリキルリスズメダイの群れ(これはかなり感動です)、ハコフグ、イヌフグがいました。思うように捕獲できなかったのが残念です。
しかし、前回の磯採取と違い、普段ショップの店頭でしか見られない魚が実際の海で泳いでいるのを見ると感激するものです。
一般的な磯採取のシーズンは10月までということですので、できれば10月にももう一度挑戦してみたいと思います。