昨日の記事紛失に関して、多くの皆さんから励ましの言葉を頂きました。
どうもありがとうございました。
そして、みなさんきちんと下書き保存されていることもわかりました。
僕も見習いたいと思います。
さて、毎日水質記事では面白くないので、最近はやりの事などを適当にはさんで行きたいと思っています。
今日のテーマはT5蛍光灯。
初めて耳にしたという方も多いと思いますが、LEDの後を追うようにして出てきた照明器具です。
というか、T5と言っても蛍光灯には違いはなく、基本的な仕組みはいままでの太い蛍光灯と同じです。
では何が新しいかというと、T5独自の特徴としてはまず断面積が1/4になること。
いままで1本しか蛍光灯が置けなかったスペースに2本並べておくことができます。
また、変換効率(電流から光への変換効率)が良く、70%オーバーという特徴があります。
普通の30cm直管蛍光灯だと10Wクラスですが、T5の30cmだと8W出せます。
しかもいままでの直管の部分に2本おけるので、実質16W分の光を出すことが可能です。
また、蛍光灯の特徴として、光の周波数分布がなめらかであり、また広範囲にわたってスペクトルが広がる(様々な色が混ざっている)という特徴があります。たとえば、最近はやりだした紫外線発光LED(UV LED)ですが、単一波長、たとえば400nmとか375nmしか出せないという特徴(時には問題)があります。
しかし、紫外線蛍光灯(一般的にはブラックライトと呼ばれる)だと、ピーク波長を368-371nmにしたり、350-353nmにすることが可能です。
照明器具として実際に使われている例だと、ギーゼマンインフィニティーシリーズがメタハラとT5蛍光灯の併用、RedSeaのMAXシリーズだと本体標準の照明器具がT5蛍光灯となります。

RedSea MAXレッドシー マックス ブラック・シルバー

¥128,000
楽天

では、現時点での問題はなにかというと、T5という規格は日本では一般的ではなく、取り扱っている店もごくわずかに限られているという所です。
日本でも、アクアシステムのアクシーネクサスという商品などがありますが、交換球までそろえている店はあまりありません。
また、そろえるにしても安く輸入したり、国内で生産するなど、価格を下げる努力がないと、広まらない可能性の方が高いかもしれません。
...
と書いていて、ふとあることに気付きました。
というのは、「あまり普及していない」と言いながら、キャビネット内部の照明として使っているのがT5蛍光灯だったのです。最近気づきました。
小さな動物園-使用例
実際の使用例です。
キャビネットの裏にネジ止めしています。
8Wといえども、キャビネット内部を照らすには充分な明るさです。
小さな動物園-ファイブエコ
使っている商品はこれです。
オーム電機のファイブエコです。

インバータ込みで2,000円ちょっとです。
30センチ以外にも、様々な長さの蛍光管がそろえてあります。
また色も豊富で、6500ケルビン(電灯色)、10,000ケルビン(昼白色)、緑、赤、青、それにブラックライトと豊富な品揃えです。これだけ色がそろっていれば、自分好みの照明もできそうです。
たとえば、リフジウムの照明には赤色を使うとか、ブラックライトを併用して蛍光色サンゴの色を引き立てるとかも可能だと思います。
少し大きなホームセンターに行くと取り扱っていることが多いので、機会があれば一度ご覧になってみてください。