タイトルの通りです。
本日、キット一式が届きました。
どうしてZEOvitを始めようとおもったかといいますと、答えは単純。
次のようなキャンペーンが行われているからです。
このプランに乗っかれば、専用リアクタを無償、あるいは実質1万円で入手することが可能なのです。
ZEOvitといえば、独Korallen Zuchtが提唱している次世代の飼育システムで、おもにミドリイシの色揚げとそれを可能にするための環境構築がZEOvitで行えます。
で、日本輸入総代理店であるLSS研究所とBlue Harborが上のようなキャンペーンを8月31日までの期限つきで(しかも100名限定)行っているので、それに乗っかってみようとおもったのです。
ZEOvitというと、超貧栄養状態を作り出し、ミドリイシから褐中藻を追い出すことでミドリイシの色をパステルカラーにするという、見方によればちょっと残酷なシステムに見えますが、たとえば超貧栄養状態を作り出すことはミドリイシの飼育にとって重要なことですから、ZEOvitシステムのうちその部分だけを使うということも可能です。ほかにも、たとえば赤い色を発するミドリイシ(トゲやショウガ、一部のハイマツなど)の成長を促す添加剤はZEOvitの他には聞いたことがありませんから(単に勉強不足かも)、基本システムと赤の色揚げだけ採用する、ということも可能なはずです。
いずれにせよ、いかにもドイツの製品らしく、個人の責任で、しかし多彩な飼育環境を実現することが可能なシステムには違いがありません。
まぁ、最悪すべて上手く行かなかったとしても、リアクタはいろいろと流用できそうなので、駄目だった時はそのときに考えます。
で、肝心のプランですが、2つあります。
●Aプラン:基本セット一式+定番添加剤と好きなリアクタ(指定あり)のセット(8万円程度)
●Bプラン:基本セット一式と1万円で好きなリアクタ(指定あり)のセット(3.5万円程度)
の2つがあります。
基本セットとは、ZEOvitシステムのうち、以下のシステムから構成されています。
●ZEOvit: システムの中心となるゼオライト鉱石の混合物。
●ZEObak: 栄養塩を下げるための混合バクテリア
●ZEOstart 2: 硝化バクテリアを増殖。NO3とPO4の低下を促進
●ZEOfood 7: バクテリアとサンゴのエサ
●Activated Carbon: 活性炭
(説明文はLSS研究所のZEOvit紹介ページhttp://www.e-lss.jp/zeovit/products.htmlから引用しています)
ご覧の通り、基本セットでは主に超貧栄養状態を作り出すことを目的としています。もちろん、AZ-NO3やde nitrate、Phosbusterを使ってもNO3やPO4を減らすことができますが、こちらはサンゴの育成も含めて総合的にシステム化されています。
AZ—NO3(硝酸塩除去剤) 240ml 【あす楽対応_関東】
¥4,160
楽天
デ・ナイトレイト de nitrate 1リットル(400g) 【あす楽対応_関東】
¥3,310
楽天
CaribSeaカリブシー・フォスバスターPRO 240ml
¥4,800
楽天
で、追加の定番アイテムには次の商品が加わっています。
●Pohl’s K-Balance:サンゴの色が揚がりと成長に効果的。重要な成分でテスターで測定可能。
●Pohl’s B-Balance:SPSやLPSなどのイシサンゴ、特にSPSのピンク、赤が色揚がりします。
●Coral Snow:B-balanceとPotassium-IodideやAmino AcidsとCoral Vitalizerなどの吸収を助けます。
●Pohl’s Xtra SPECIAL:Pohl’s Xtra Specialはパステル色やクリーム色のサンゴの色揚げ剤。ZEOvit向け。
●ZEOspur 2 Concentrate:褐虫藻量を調整します。
●Amino Acid High Concentrate:LPS/SPSの成長を促進。色彩に影響。
●Coral Vitalizer:リン酸と硝酸を含まないSPS、ソフトコーラルのエサ。
こちらは主に色揚げのための薬品類ですね。
で、僕はどちらのプランを選んだかというと、いろいろそろっているAプランを迷わず選んでしまいました。MAXSPECT MAX-S の時も、アクアトロニカの時もそうだったのですが.....
ということで、明日からはZEOvitに挑戦したいと思います。
日本ではまだ十分に知られていないシステムなので、善し悪し双方の問題点などを、このブログで遠慮なく書いて行きたいとおもっています。
ちなみに、ブライトウェルシリーズは混泳水槽に入れるSPS、LPSを中心に引き続き検証しますので、こちらも楽しみにしていてください。
さて、じゃあどの水槽をZEOvitの試験台にするのかというと、6月頭の出張中に崩壊し、やっと落ち着きを見せ始めたミドリイシ水槽で挑戦したいとおもっています。
ZEOvitというと、新規立ち上げの方が良い、という話は良く耳にしますが、マニュアルを読む限り、必ずしも新規である必要はなさそうです。実際、栄養塩が高い水槽での対処方法も記載されているので、それに従って運用する予定です。
ちなみに、現状はこんな感じです。
もう少し片付けてから撮影すれば良かったのですが、現在のミドリイシ水槽です。
調子が良いもの、悪いもの、深場、浅場といろいろそろっています。
しかも、魚は30尾近く入れてます(うち15尾はデバスズメダイ)。
この水槽で挑戦です。
今回届いた箱のうち一つです。
中身はリアクターでした。
いままで数社のリアクターを使ってきましたが、梱包に関しては今までで一番しっかりとした梱包です。
添加剤です。
これだけいろいろそろっているのであれば、ADA(アクアデザインアマノ)のメンテナンススタンドみたいなのまで作ってほしいですよね。
スタートキット一式+定番添加剤とリアクタを並べてみました。
ZEOvitを利用するためには、サンプにリアクタを配置する必要がありますし、マニュアルも良く読む必要がありますから、今日は紹介だけにとどめて、明日以降設置や実際の添加を開始したいと思います。
長々と失礼しました。
追伸:
今回のプランを使うためには、LSSが指定するショップ経由で申し込む必要がありますのでご注意ください。
なお、ショップの北限は茨城県にあるコーラルタウンです。僕の家はさらに北にあるので、もしかしたら今回のプランの北限になるかもしれません...
ZEOvitはじめます!
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なんかすごいお買い得みたいですね!
効果楽しみですっ♪レポートよろしくお願いします(-^□^-)
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>GOGOわんこさん
とにもかくにも、ZEOvitは前準備が重要そうです。
良い効果も悪い効果も遠慮なく公開しますので、おたのしみに。
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その水槽でやるということは、アクアトロニカの管理下で試すということですか?
もしそうであれば、いつものような詳細なデータと考察を楽しみにしています。
他の方のブログでも結構良い感じになっているとの記事を見ますので、junさんのデータが加われば更に証明されるんではないでしょうか。
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挑戦されるんですね!
このシステムのサンゴの色上がりにはとっても興味があるのですが、なかなか手を出せないでいます。
もう少し確立したら、挑戦したいかなぁと思うので、junさんのレポートめっちゃ楽しみにしてますね(*^▽^*)
サンゴたちが綺麗な色になるといいですね☆
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最近騒がれているゼオビットは約10年前にドイツから日本に来ていますよ。グローテック社からもゼオフィルター(リアクター)が発売されているけど・・・どうなのかな?
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>よしぼーさん
どうなんでしょうねぇ。
疑問なんで自分でやってみることにしました。
よしぼーさんも参加されれば北限が上がるんですけど...
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>ななひろさん
ZEOvitといっても、最初は低栄養塩環境を作ることから始まるようです。なので、基本的には硝酸塩とリン酸の吸着剤、それにサンゴの餌となるムラム(ゼオライト鉱石からはがれ落ちた成分)を使い、基礎となる環境をつくることからはじまります。
なので、ミドリイシから褐中藻を追い出すZEOspur2を使うのは超低栄養塩(ULNS)環境がととのってからです。
マニュアルも、色揚げは二の次って感じです。
まずは、ULNS環境の構築を目指したいと思います。
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>パトラサクラさん
もちろんです!
ただ、アクアトロニカとZEOvitを連携させると言うよりも、アクアトロニカを使って安定した水質(温度、濃度、残存酸素容量)を保つことが中心になりそうです。
(^∇^)
もちろん、ドーシングポンプを使って各種添加剤を添加、という手もありますがそれは次に儲けたときの話、ということで...