昨日はセルモーターの取り外し、いわば患部の摘出を行ったわけですが、今朝新しいセルモーター(社外品)が届いたので、午前中の予定が終了し次第取り付けてみることにしました。

 

雨が心配されたところですが、なんとか作業に影響が出ない程度の天候で、無事取り付けは終了しました!

 

取り付け後の感想はというと…エンジン起動時ってこんな静かだったっけ?というくらいセルモーターが静かに起動することに感動する満足さ!
自分で交換したこともあって、満足度は最高でした。

 

では、交換の様子をどうぞ。

セルモーターの到着


セルモーターは、ヤフオク!で見つけた社外製の新品をつかうことにしました。

 

中古車から取り外した未整備品は二千円くらいから、リビルト品(再生品)も六千円くらいからあったのですが、未整備品は走行距離から考えるとリスクが高いですし、リビルト品は純正品のリビルトという意味では信頼性は高いですが、社外品新品と値段はあまり変わらない状態。

 

結局、半年間の保証が付いているということで社外品新品を一発落札することにしました。

送料込み(全国一律)で8,424円。工具の購入費も含めると一万ちょっとで全てを揃えることができる計算です。

 

到着した現物を見ると、やはり新品だけあってピカピカ。

形状も昨日取り外した純正品とほとんど変わりません。

セルモーターの取り付け

購入したセルモーターを所定の位置に取り付けるわけですが、実はこれが今回の作業で一番難儀した作業でした。

 

取り外した時と同じルートで取り付けようと思い、モーターを配管配線の間をくぐらせて配置しても、ギアボックスがうまくエンジンボックスに嵌ってくれません。

何度か試してみましたが、やはり安全に取り付けることはできませんでした。

 

結局、バッテリーからセルモーターに直接つながっているケーブルの固定プラグを一箇所外し、取り付けるための空間を確保し、バッテリー側からとりつけることになりました。

 

エンジンボックスとうまく嵌合すると、手を離しても動かないくらい綺麗にハマってくれます。

ここで二箇所のネジ穴を確認し、その位置を微調整しておきましょう。

ボルトでの固定

セルモーターの固定位置が決まったら、昨日外した二本のボルトでセルモーターを再度固定します。

まずは手前側のボルトから固定。

ある程度硬く締まるまで、指を使ってボルトを回転させてゆきます。

 

手が入る程度のスペースは十分ありますので、ボルトをエンジンルームに落とさないように、慎重に固定します。

 

画像は固定途中の写真ですが、指では回すことができないところまで締めてください。

 

手前側のボルトを手で締めたあとは、奥側のボルトを取り付けます。

このとき、手前側のボルトをメガネレンチで固定しないようにしてください。

 

タイヤの取り付けと一緒で、複数のボルトで部品を固定するときには、複数箇所の取り付け位置に掛ける力が均等になるように取り付けます。

 

したがって、まずは手前側を手で締めて、次に奥側を手で締めてから、工具を使って手前と奥を交互に締め付けてゆくことになります。

 

奥側のボルトを取り付ける前に、ボルトにカプラーを取り付けるための金具を忘れずに取り付けておきます。

また、この金具は上下があるので、それも間違わないように確認しておきましょう。

確認できたら、奥側の穴にボルトを差し込み固定します。

手で完全に固定すると、このような感じになります。

 

手で回せない程度に締めたら、今度はロングレンチを使って固定です。

手前側の固定の様子です。

一回の作業でほんの少ししか回転しませんが、焦らず急がず少しづつ固定します。

また、半回転ほどさせたら、今度は奥側のボルトを固定します。

こちらも少しづつ回転させてゆきます。

 

手前、奥と交互にロングレンチを使って締めてゆくと、ある程度のところでかなり固い状態まで締まってきます。

本来はトルクレンチと呼ばれる、ネジの締め付け具合を管理できる工具を使って固定するものと思われますが、今回はごく普通の力を使ってネジが固定できる程度まで締め付けます。

 

あまり強く固定するとネジが剪断(切れてしまうこと)してしまいます。

特にロングレンチのような長い工具を使うと、テコの原理で想像以上の力がネジに加わりますので気をつけてください。

配線の固定

ネジが固定できたら、奥側のネジと一緒にとりつけた金具に、配線を元どおりに取り付けておきます。

セルモーターへの結線

次に、セルモーターへの結線を行います。

 

手前の配線はカプラーを使って固定するだけですので、簡単に取り付けられます。

とりつけたら、マイナス極側のナットを取り外しておきます。

 

このナットもエンジンルーム内に落とさないように慎重に外します。

心配な方はセルモーターを取り付ける前に外しておいても良いと思います。

マイナス極側に端子を差し込み、ボルトを使って固定します。

固定できたら、カバーを忘れずにしめておきましょう。

バッテリーの固定と配線

最後にバッテリーを搭載し、配線を行います。

 

バッテリーを所定の位置に置き、ステーを使って取り付けます。

このとき、二本のナットを使って固定するわけですが、あまり強く締め付けすぎるとステーが変形しますので、バッテリを少し強く揺すっても動かない程度にナットを締め付けておきます。

 

次に、プラス極側の配線を行います。

 

バッテリーのプラス端子に、プラス極側の配線を取り付けて、ボルトを締め付けます。

そのあと、プラス極側のカバーを忘れずにかぶせておきましょう。

 

最後にマイナス極側を締め付けて完成です!

 

汚れたエンジンルームの中で、セルモーターだけがピカピカ輝いているので目立ちますね。

電源の投入とエンジンの起動

配線類が全て元どおり固定されていること、余っている部品がないことを確認したら、いよいよイグニッションキーを回してエンジンを起動させます。

 

ここまで間違いがなければ、エンジンがかかるはずです。

 

が、うちでは一発ではかかりませんでした(笑)

キーを回しても、「カチカチ」と音が言うだけでエンジンが起動しません。

 

症状から考えるに、どうもおととい無理してセルモーターを回している間にバッテリーが干上がってしまったようです。

 

たまたまブースターケーブルを持っていたので、それを使って他の車から電源を供給し、エンジンをかけてみることにしました。

 

すると、じつに気持ちよくエンジンが掛かるではないですか!

 

このときの充実感はなんとも言えないものです。

 

その後、バッテリー充電のためしばらくエンジンを回転させておき、充電が完了したと思われるタイミングで一度エンジンを止めます。

そして再度、キーを回してエンジンをかけると…

 

なんだかいままで以上に静かにエンジンが掛かるような気がします。

多分、セルモーターが劣化してくると、セルモーター起動時に雑音というか騒音が大きくなってくるのだと思います。

エンジン自身はまだまだ快調(だと思われる)ので、起動だけは新車に乗った気分です。

まとめ

というわけで、二日に渡ってセルモータの取り外しと取り付けを行ってみましたが、自分で車を管理するとお金の節約になるだけではなく、愛着も湧くものですね。

 

とは言ってもこのアイシス、半年前に不慮の事故にあって事故車状態なので、あと1ヶ月ちょっとで手放すことになります。

そう言う背景もあって、一番安い自分での交換を選んだわけですが、ちょっと手放すのがもったいなくなってしまいました。

 

最後に。

この記事を読んでいただく方、参考にしていただく方はたくさんいらっしゃると思いますが、いつものことながら自分での交換作業は自己責任となります。

一連の交換作業をみて少しでも不安を覚えた方、また途中であっても取り付けに困難を感じた方は無理せず専門家による処置を仰いでください。