先日山新グランステージつくばで電子部品を買ってきたわけですが、実は鉄道模型でよく使われるDCC(Digital Command Control)のテスト回路を作ってみようとおもい、部品を調達した次第でした。

 

鉄道模型をDCC化するためには、自分でデコーダと呼ばれる部品を埋め込む必要があるのですが、まずはコマンドを送るコントローラとそのデコーダがうまく通信するかどうかを確かめる必要があります。

 

今回はその回路について、簡単にご紹介したいとおもいます。

DCCとは

概要

前述の通り、DCCとはデジタルコマンドコントロールの略です。

 

Nゲージを始めとする鉄道模型は、通常は二本の線路にDC(直流)の電気を流し、その電圧で単一の編成をコントロールするわけですが、DCCの場合はデジタル化した信号を線路に流し、編成に組み込んだデコーダがその信号を読み込むことによって、編成の前進・後退のみならず、ヘッドライトや室内灯の点灯やサウンド制御など、様々なことを行わせることができるようになっています。

 

また、編成に組み込ま出たデコーダには、それぞれ固有のアドレス(ID)を割り当てることによって個別に制御することも可能ですので、一つのレイアウト上で複数の編成を扱うことができます。

Digitrax のデコーダ DZ146

Digitraxのデコーダ、DZ146。NゲージのほかZゲージやHOゲージにも組み込むことも可能です。

大きさは非常に小さく、人差し指の爪程度です。

 

また、146の最後の6はファンクション(機能)の数を示し、この場合は6つの機能の制御ができます。

具体的にはモータ制御に2つ、前照灯に1つ、尾灯に1つ、拡張用に2つの6つです。

はじめてのDCC

で、いかにも偉そうにDCCのことを書いていますが、実はDCCを扱うのは初めてなのです。

コントローラはたまたまヤフオク!で安く仕入れられたので、DCC化する機会を狙っていました。

ただ、DCCの機材が豊富に揃えてあるホビーセンターカトー(ホビセン)に行く機会がなかったのですが、つい先日都内に行く機会があったので、ホビセンに寄ってDCCのデコータを買って参りました。

 

KATOの機関車や列車類には、DCCフレンドリーといってDCC組み込みが簡単に行えるものもあるのですが、あいにく該当する製品を持たなかったので、自分でハンダ付けするタイプのデコーダを購入してみました。

 

が、組み込む予定のスーパーレールカーゴ(Mc250)への組み込み方を考えているうちに、まずはテスト基板を作って、それを制御することでコントローラの使い方も覚えようという経緯になったわけです。

で、つくったのがこんな回路。

 

DCCデコーダテスト回路

DCCデコーダのテスト回路。

 

モータの他に、前照灯とテールライトに相当するLED、デコーダと繋げる接点(現在は半田付け)、それに線路からDCCの電源を取るためのみの虫クリップから構成されています。

 

とりあえずこの回路を作ったことで、DCCレコーダの仕組みと実際の動きを自由に試せますし、CV値の書き換えも恐れることなくできるようになったので、大変満足しています。

DCCの参考書

DCCの参考図書としては、日本ではこれが一番参考になるとおもいます。

DCCの総合的な解説のみならず、実際の設定の方法、各種機関車などM車(モーター車)へのデコーダの組み込み方(難易度の高い改造方法も含む)、ポイントの改造方法とDCCからの設定など、事細かにかかれています。

 

また、僕が作ったテスト回路も、この本に触発されて作りました。

 

もちろん、作った後のデコーダのテストも、この本を参考にしながら行いました。

 

DCCを始めたい、興味があるという方は、ぜひ持っていても損はない一冊だと思います。