海水・淡水限らず選択に困るのがバクテリア。

バクテリア(細菌)の基本的な作用というのは、餌の食べかすやフンから出たアンモニアを亜硝酸塩、そして硝酸塩へと分解すること。特にアンモニアを硝酸塩に分解する細菌のことを硝化最近と言います。
また、反硝化細菌というのもあり、今度は硝酸塩を無害な窒素へと分解する細菌もいます。

ネットやペットショップ、通販を見るとそれこそ山のようにバクテリアが紹介されていますが、どれが良いのでしょうか。

商品の違い

基本的に硝化作用を行える細菌というのは決まっていますから、実はどの製品を購入しても分解という点ではあまり変わらないのが実情です。

 

では、何が違うかというと、細菌の株の違い(親となった細菌。一応生物なので能力の違いはあります)やバクテリアに一緒に入れられている成分の違いだったりするのです。

 

僕もこれまでいろんなバクテリアを試してきましたが、経験的にこれはいい!、と思ったバクテリアをいくつか紹介したいと思います。


お勧めバクテリア3点

GEX サイクルシリーズ 高濃度バクテリア

 

コストパフォーマンスと入手性の良さ、また働きを考えるとこの製品は優秀だと思います。

例えば、500mlボトルを買った時に処理できる飼育水の量は、約2500Lとなっています。

 

例えば60センチ水槽であれば約60Lですので、毎週入れたとして82週(約1年半)も使えます。

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特に、海水の場合はアンモニアや亜硝酸に敏感ですから、初期のうちは添加するバクテリアを多めにする必要がありますが、その点財布に優しいバクテリアです。

シーケム スタビリティ

海水を始めたかなり初期の段階からこのバクテリアを使っていましたが、基本的に失敗というか、上手くゆかなかったことはありません。

一時期、日本代理店がなくなったために入手が困難となりましたが、再度別の会社が契約することとなったみたいで、再度新パッケージでの流通が始まりました。

この商品もコスパが良く、250mlパッケージの場合、60センチ水槽程度であれば水槽の初期立ち上げ時を除いて1500から200L(約1年半)使えそうです。

 

ちなみに、スタビリティについてはこんなエピソードがあります。

 

実家がまだ長崎だった頃、磯採集に行ったら思いもがけぬ魚がたくさん採れました。

水槽などは現地でも調達できたのですが、肝心のバクテリアはありません。

 

仕方がないのでチャームで注文することに。

しかし、海水はすでに濁った状態。

海は近かったので組んできて水換えはしているもののなかなか追いつかない中、バクテリアが到着。

 

ちょっと多めに入れて、晩御飯を食べた後水槽を見てびっくり。

さっきまで濁っていた水槽が透き通るほど綺麗になってました。

 

もちろん、バクテリアと飼育水の相性には難しいものがありますが、このエピソードがあってからはスタビリティを使っていました。

ただし、なかなか普通のお店では入手できないのが難点です。

ZEOvit Zeobak

海水でミドリイシをやっている人であれば誰でも一度は聞いたことがあるバクテリア。

ちっちゃな瓶に入って三千円弱なので、その高さにびっくりしたこともあると思いますが、添加量はほぼ一滴なので、こちらもやはり長持ちします。

 

他のバクテリアと比較し、含まれている成分が多く、特に反硝化細菌に関するバクテリアが多く含まれていると聞いたことがあります。

また、冷暗保存しなければならないのが難点ですね(本当は他のバクテリアも同じですが)。

ついでに買っておきたいバクテリア

アンモニア、亜硝酸塩を分解するバクテリアを購入したのであれば、ついでに購入しておきたいバクテリアはこちら。

砂利汚れや水の濁りなどを分解するバチルス菌が入っているそうです。

バチルス菌とは、日本語で言うところの枯れ草菌。
身近なところでは藁納豆の藁に入っています。

もちろん、ベアタンクに入れるのも良いですが、バクテリアが働く時には酸素が必要なので、酸欠には十分気をつけてください。

このバクテリアも有能で、ヤマトヌマエビなどが残餌処理できなかったりして汚れた砂を、一昼夜程度で綺麗に戻してくれます。

ちなみに、こちらは人間向けのラクトバチルス菌が入った商品。寝ながらサポートで朝までスヤスヤ!乳酸菌サプリ「アレルナイトプラス」。お肌も綺麗にしてくれます。