先日、羽田発大阪伊丹行きのANA便(NH37)が与圧系統不具合に伴う非常事態宣言を行い、羽田に緊急着陸を行いました。
しかし、FlightRadar24というアプリで見ていると、緊急事態宣言というのは決して少なくはなく、日に2-3回は受信することがあります(ただし、問題なく飛行している航空機の方がはるかに多いので、緊急事態宣言を行う飛行機は事故に遭う自家用車よりもはるかに少ないのです)。
今回は、たまたまスコーク7700を発した航空機の記録を公開して見たいと思います。
2017年8月13日 DL31便
DL31便は、ロンドン・ヒースロー空港から、アメリカのアトランタ空港まで運行される、DHLの航空貨物便です。
夜にたまたま外出していると、iPhoneに入れているFlightRadar24からスコーク7700の通知が来ました。
開いて見たところ、イギリス西部の山間部で旋回していました。
もしかしたら燃料投棄をしているのかもしれません。
ちょうど家に帰る時間だったので、続きはブラウザで確認することにしました。
画面をキャプチャしてYouTubeにアップしているので、よかったら見て見てください。
詳細な結果はわかりませんが、かなり低い高度を飛んだ後、無事LHRに着陸したようです。
実は結構多いスコーク7700
実は、スコーク7700はほぼ毎日見られます。
ただし、毎日何万もの航空機が飛んでいる中での、ほんの1-2程度のスコーク7700ですから、航空機事故は自動車事故に比べれははるかに少ないというのも納得できます。
2017年8月11日
2017年8月13日
2017年8月15日
この緊急着陸についてはニュース速報でも流れたようです。
緊急着陸先が大阪関西空港でしたが、周辺の神戸空港、大阪伊丹空港に離発着する航空機にも、上空待機などの影響が出たようです。
スコーク7700は怖いことではない
ここまで書くと、スコーク7700は怖いことのように思えますが、実際のところはそれほどでもないと思います。
例えば、映画「ハッピーフライト」のようにバードストライク(エンジンなどに鳥が当たることで機体が損傷すること)もありますが、急病人が出た場合などもスコーク7700に相当します。
また、航空機はその特性上、少しでも疑わしき問題が発生した場合は、優先着陸権を得て着陸し、問題点をチェックする必要があります。
ハッピーフライトを見たことがある人ならお気づきかもしれませんが、緊急時の手順もマニュアル化してあり、どんな熟練の貴重でも、そのマニュアルに沿って一つひとつ決められた内容を実施してゆきます。
もちろん、絶対はあり得ませんが、飛行機は安心して乗ることができる乗り物なのです。