今日も夕食の材料を求めてつくば・学園の森のタイヨーに行ったのですが、そこで「柳の舞(ヤナギノマイ)」という面白い魚を見つけました。
ざっと調べるとソイの仲間のようですが、初めて見る魚で、しかし激安だったので、試しに3尾ほど買って調理して見ることにしました。

柳の舞とは

特徴

体長およそ30センチほどの魚。体のふくらみに合わせて側線が入っている。やや深いところに住み着いているのか、パックされた魚の中には口から浮き袋が出ているものもある。

鱗(ウロコ)はそこそこあるが、鯛に比べればそげ落とすのは容易であり、また落とし残しもない。

 

身は割合引き締まっているものの、腹部は非常に柔らかく、鱗も少ない印象がある。

基本的に白身魚なので、調理方法も煮魚、ムニエル、塩焼き、唐揚げのほか、鮮度があれば刺身でも食べられるとのこと。

 

身離れが良く、味は割合淡白ながら美味なので、子どもも喜んで食べられる魚の一つだと思われる。

 

主な陸揚げ港

北海道・岩手など。

北部においては大量に水揚げできる魚の一種であるようで、非常に安価に提供される。

柳の舞(ヤナギノマイ)

 

水揚げ地の近くでは生食も行うらしいが、関東圏ではまだ刺身で食べるほどの新鮮さが確保できているかどうかは不明。



本日の男の料理

カマスに惹かれながらも柳の舞に決定

タイヨーに行った時には、ほぼ最初に鮮魚売り場に行くのですが、行くたびに相当な種類の魚が揃えてあるのでどの魚を選ぶか迷ってしまいます。

タイヨー 学園の森店【つくばのスーパーマーケット】

大きいショーケースには何種類もの魚があるのですが、とりあえずぐるっと一周して、家族の嗜好とかアレルギーの対応、味付けの方法とか考えながら魚選びを行います。

 

大抵、生まれ育った長崎でも食べた魚が入荷されているのですが(カツオやサンマ、シャケなど、銚子以北で水揚げされる魚は除く)、今日は「柳の舞」という名前が一瞬で目に入ってきました。

 

タイヨーのショーケース

真ん中の「半額 90円」という割引シールが貼ってあるのが柳の舞。

ちなみに、漁業関連者の中では「売れない魚」の代表格だそうですが、つくばのように色々な土地から集まるような地域だと、懐かしい人もいるかもしれませんね。

 

周りにはママカリ、カマス、舌平目、ウマヅラハギ、金目鯛などあって、特に小さい頃火力発電所の近くで釣ったカマスはよく食べていたのでそれも食べたかったのですが、今回は初めてに挑戦、ということで柳の舞を選んで見ることにしました。

 

しかし、よく肥えた魚で、本当にこんな大きさで90円(定価でも180円)で元が取れるのか不思議になる魚です。

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下ごしらえは簡単

とりあえず、初めての魚種なので、まずは煮付けて見ることにしました。

 

久しぶりに鱗がある魚を扱ったのですが、安いセラミック包丁でも簡単に剥げますし、鯛やトビウオのように、散らかって大変な目に会うこともありません。

 

ただ、本体がやや滑って(ぬめって)いるため、やや扱いにくいかもしれません。

 

あっという間に4尾の鱗を剥ぎました。

 

しかし、今日はなぜか全ての写真が手ブレてますね…

 

この後は鉄の包丁でぶつ切りにし、内臓を抜いてさっと洗います。

 

煮魚は水:酒=2:1が基本

煮魚は水:酒=2:1が基本らしいです。

まずは教科書がわりに使っているこの本に沿って調味。

ちょうどカレイの煮付けが載っているので、それを参考にしました。

変えた部分としては、濃口醤油を薄口でやってみたところ。

 

魚は必ず沸騰したダシに入れ、身が引き締まるまでお玉で全体にダシをかけることも忘れてはいけません。

 

魚をダシに入れると一度温度が下がりますが、やがて再度沸騰するので、落し蓋(うちはアルミホイルで作ります)をして10分ほど調理。

盛りつけと実食

こちらは子ども用の盛りつけ。

一番身がついているお腹のあたりを入れてます。

 

普段はやりませんが、今日はカイワレも添えてみました。

 

まぁ、そんなこんなで最近魚料理ばっかりで子どもたちもやや飽きてきたようで、さすがに最後に箸をつけていましたが、意外にも美味しかったようで、素直に「おいしい」と言ってくれたのは嬉しかったですね。

 

身離れが良いので、背骨に沿って箸を通すだけで、鯖のように綺麗に身と骨がわかれてくれます。

 

また、小骨が少ないので、食べる前に子どもが自分で骨を見つけることができ、食べる途中で嫌な思いをすることも無いようです(僕はイワシとかを骨ごとバリバリ食べるのが好きなんですが(笑))

 

どちらかというと、同じく初めて食べるカイワレ大根の方が不評でした。



調理してみて

味付け

魚自身、かなり淡白なので、濃いめに味付けした方が良いと思います。ただし、魚自身脂身がほとんどないので、濃くてもさっぱりした味付けになると思います。

今回は薄口醤油を使いましたが、濃口にして、塩分よりも醤油の風味を効かせた方がより美味しく食べられるかもしれません。

 

鱗の下にある薄皮は、意外にダシを通さないようなので、カレイと同じく切れ込みを入れた方が全体に味が回って良いかもしれません。

調理方法

今回は煮魚にしましたが、煮る時間はかなり短くても大丈夫そうです。

一応10分ほど煮てみましたが、身崩れが起きてしまいました。

身が硬くなることはありませんでしたが、火の通りは良さそうですので、さっと煮て、余熱で味を染み込ませた方が良いのかもしれません。

 

塩焼きなどもおそらくおいしいと思います。

調べて見ると、塩を振って、1〜2日ほど置いておくと旨味が出るというページもありました。

 

塩焼きで美味しい魚というと、僕の場合はトビウオなんですが、トビウオは皮が硬く、身離れが悪いのでいつも残念な思いをしますが、この魚は焼くと綺麗に皮が剥がれそうなので、最後まで美味しく頂けそうです。



食材を調達したお店

タイヨー 学園の森店

〒305-0816

茨城県つくば市学園の森2丁目14番3
営業時間 8:00~22:00