つい一ヶ月ほど前から使用しているPCをWindowsからMacに乗り換えました。
とはいえ、使っているアプリの大半はまだWindows版しか持っていないため、Windows PCを起動しMacからリモートデスクトップを使ってログインしている状態です。
Windowsで一通りやれば?と思われるかもしれませんが、Windowsのキーボードは次男によるアイスコーヒーおこぼし事件のため利用できなくなっているんです(ちょっと前のブログでも触れましたが)。
というわけで、MacやWindowsを行ったり来たりしながら作業している毎日です。
しかし、Macを買ったのは3月ごろ。
今まで使っていたPanasonicのLet’s Noteの対抗機種が欲しかったのでMacBook Proにしてみました。
が、2ヶ月ほど使う機会もなく放置してたら新しいMacBookが発売されるという始末。
それでも、使うきっかけを作ってくれた次男には感謝すべきなんでしょうね。
さて、今日は昨日書ききれなかったT5の話をしたいと思います。
以前からUV域が出力可能なT5球というのを探していました。
先日、たまたまLSS研究所のWebショップをみていたら、UV球があるのを発見しました。
うちのは39Wなのでそれで物色。
しかし、残念ながら39WのUVは売り切れ。
その後googleなどで調べたりもしてたのですが、なかなか見つかりませんでした。
で、たまたまアクアギフトのページをみていたら、なんとUV球を取り扱っているのを発見。
値段も安かったので早速購入しました。
CYREXというブランドのHO T5球。
まったくきいたことがありませんが、1本1400円くらいなので試しに買ってみることにしました。

今回購入したT5一覧。
7本なのは、UVがダメだったり、あるいは全体的に青みが強い時にBule系を10000k球と交換するための予備が入っているためです。なので実際は6本しか使いません。
灯具はATIのDimm。
本当は8本利用可能なのですが、安定器の故障なのか2本使えず、6本で運用しています。
上から
10000K
10000K
コーラルブルー
コーラルレッド
420nm
UV 390nm
コーラルブルー
となってます。

390 UV球にはこんな感じの印刷が。
さて、色合い的にはこんな感じになりました。

最初は上の順番で配置していたのですが、サンゴの色合いを見て順番を入れ替えました。
水槽一番奥に10000Kの球を配置していたのですが、それだとやはり暗いので、中心に10000Kを配置して、一番奥に420nmを配置してみました。
写真だと一番奥の420nmが赤紫に見えますが、実際は青紫です(Photoshopで色彩を変更してます。そのままだとピンクに映ります)。
また、手前から二番目のUV球は実際には写真のように見えます。
UV球の率直な感想としては、LEDのUV球には勝てないかな、という印象です。
もちろん、面発光の蛍光灯と点発光のLEDとは単純比較ないことは承知の上ですが、UVによる蛍光発色を期待するのであれば、スポット的にLEDを使った方が良いと思います。
さて、蛍光灯の変更によるミドリイシの変化について見てみたいと思います。
まずは全景から。
T5交換前

背景のベニア板の部分の色が綺麗に出ています。
その影響もあって、水槽は暗く写ってしまいました。
いま思えば水槽だけ切り出してコントラストの調節を行えばよかったです。
T5交換後。

白色系のT5が2本から1本になっただけで随分暗くなりました。それに伴い、灯具の位置を下ろしました。
また、コーラルブルー2本、420nm、UV各1本と青系を増やすことで全体的に青みが増した感じがします。
ここからは個別のサンゴを比較したいと思います。
ホソエダミドリイシ。
変更前。

変更後。

ぱっと見はあまり変わりありません。
もともと、UV無しでもポリプが蛍光発色していましたし、先端も綺麗な紫だったので大きな違いは見られませんでした。
ミドリイシsp(手持ちの資料では同定不可)
変更前。

変更後。

暖色系だった共肉がやや青みがかったように見えますが、これも大きな違いはありません。
ウスコモンサンゴ。
変更前。

変更後。

この個体も大きな変化はありません。
むしろ、パープルエッジが変更後は薄くなったようにも思えます。
いまはコーラルブルー球の直下なので、10000K球のあたりに置き場所を変えてみたいと思います。
スギ系ミドリイシ
変更前。

変更後。

やや青みがかって見えないこともないですが、全体的には変化はありません。
ただ、成長点のポリプが蛍光色なのですが、その部分は少しだけ強調されたような感じもします。
ハイマツミドリイシ。
変更前。

変更後。

今回一番変化のあったミドリイシです。
もともと淡い緑色だったのが、柔らかい緑色に変化しました。
波長との相性も良いのだと思います。
ハナガサ系ミドリイシ
変更前。

変更後。

これも大きな変化はありませんが、やや緑っぽくみえなくもありません。
消灯後、手持ちのスポットUV LEDで照らしてみても緑色の反応が見られるので、今後色揚げを本格的に行うと違う色になる可能性もあります。
深場系ミドリイシ。
変更前。

変更後。

これも大きな違いはありませんでした。
T5変更前から深い緑色を出していましたが、色味の変化はありませんでした。
最後にナガレハナサンゴ。
変更前。

変更後。

写真だと判りづらいですが、緑の蛍光色の発光がよくなった気がします。
また、紫のブランチの色味もよくなった感じがします。
海水に慣れたということもあるかもしれませんが、T5を交換したら機嫌がさらによくなったような感じもします。
ということで、全体の結果としては大きな変更はなし、ということですが、緑のハイマツがいい感じの色合いになったことについては満足しています。
また、1本1400円と、通常の半額、6本交換しても9000円弱と財布に優しい点もgoodです。
ただ、輝度が低く感じるのと蛍光管の信頼性がどこまで大丈夫なのかについては今後も考察する必要があると思います。
輝度については照度計があるので、定期的に計測してみたいと思います。
また、蛍光管から受ける波長の影響はサンゴ類の配置場所によって違いますので、今後試行錯誤することでベストな場所を探してみたいと思います。