この前宣言しました通り、近々Bio-Actifを始めたいと思っています。
しかし、このシステムの大きな問題点は、「マニュアルがない」ということです。
Zeovitの場合はKZおよび翻訳をLSS研究所などが、RCPの場合はRedSeaおよび翻訳をMMC企画などが行っており、立ち上げの段階における手順というのが事前にある程度詳しくわかってました。
しかし、Bio-Actifの場合はそうではありません。
となると、自分でしらべるしかありません。
まずは、展示水槽があるビーボックスアクアリウム八潮店に行き、用品担当の方から一通り説明を伺いました。
内容としては(ハッキリと言わせてもらうと)専用の塩とペレット、それに添加剤を必要に応じて加えるというものでした。
しかし、事前にネットで調べていた内容と照らし合わせるとイマイチ釈然としない点もあったので、自分で整理してみることにしました。
以下に記述する内容は、できるだけ多くの記事や英語による原文説明等を参考に記述したものですが、まだ実践していない上、内容については責任を負えませんので、(慣例ではありますが)その点をご承知おきください。
さて、参考にしたのは店頭にあったこのリーフレット。
A5両面印刷、4ページの簡単なものです。

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まず、Bio-Actifを使う利点は何かについて。
これは最後のページにありますが、以下の4項目です。

  • 海水からアンモニアやその他栄養塩を効果的に取り除くことによるサンゴの色揚げ(明るく、輝いた色にする)。
  • 水質を良くする。その効果によって魚やサンゴが病害に強くなり、また長生きするようになる。
  • 栄養源の変化を補い、また水槽内における生物学的・化学的な安定性を高める。
  • リアクターの内外に生息する微生物への栄養供給。

これらの利点からハッキリといえるのは、水質を安定させることを一番の目標としており、その結果として魚やサンゴを病気から守り、成長を促すシステムだといえることです。
ですので、今回我が家で目的としているような、魚メインでサンゴがサブとなるシステムであっても、Bio-Activfのシステムは適用できるということになります。
では、最初の項目にある「海水からアンモニアやその他栄養塩を取り除く」方法として何があるのでしょうか。
この冊子を読んだり、Bio-Actifに関する文献を注意深く読んでゆくと、次の二つの方法があることがわかります。
ひとつめは、NP-BACTO-PELLETSとNP-BACTO-BALANCEの利用。


もう一つは、NP-BACTO-TRICKSの利用ということです。
NP-BACTO-PELLETSとNP-BACTO-BALANCEは、専用のバイオペレットと添加剤の組み合わせです。
バイオペレットは様々な会社が出していますが、定期的にバクテリアを添加すること以外に添加剤を加えることはありませんでした。
それに対して、NP-BACTO-PELLETSは、NP-BACTO-BALANCEを加えることによってより安定的に硝酸塩やリン酸塩類を取り除くことを目的としています。
NP-BACTO-TRICKSは、リング状のろ材を半分に割ったような形のメディアです。
使い方としては、バイオボールを使ったドライタワーのような使い方と同じようにして使います。
BIO-ACTIF-REACTOR 5000という、専用のリアクターもあります。
では、この二つはどのようにして使い分ければ良いのでしょうか。
持ち帰ったリーフレットには明確な指針は書かれていません。
しかし、NP-BACTO-PELLETSの利用例として、500リットルまでの海水を処理可能なバイオペレットリアクタを紹介していること、BIO-ACTIF-REACTORでは最大1500リットルまでの処理が可能となっていることから、一般的な選択肢としてはNP-BACTO-PELLETSとNP-BACTO-BALANCEを利用することになりそうです
最後に、添加剤について。
これはまた改めて書きたいと思いますが、今回持ち帰ったリーフレットを読んでわかったことを書いておきます。
それは、NP-BACTO-BALANCEを利用するのであれば、PRO-CORAL K+ELEMNTSを添加する必要はない(NP-BACTO-BALANCE contains the tracements of Tropic Marin PRO-CORAL K+ ELEMENTS. We recommend in additional Tropic Marin PRO-CORAL A- ELEMENTS to complete the trace elements dosage)ということです。
もちろん、実際運用した際に、カリウム(ポタシウム)が不足しているということであれば別ですが、すべての添加剤が必要だということではない、ということは認識しておく必要がありそうです。