例によってヨウ素殺菌ドームの話は末尾にありますので、そちらに興味がある方は末尾まで読み飛ばしてください。
ところで、明日から明後日にかけて関東では天気が荒れるそうですね。
場所によっては竜巻ないし雹がが降るとか。
茨城も10年前くらいに激しい雹に見舞われ、車に凹みができたり、農作物への雹害が出たりしましたし、3年ほど前には竜巻で一集落に壊滅的な被害が出たりしましたが、今回はそのようなことが起こらなければと思っているところです。
さて、昨日、ブログを書こうと思っていたのですが力尽きて書けませんでした。
というのは、オーバーフロー水槽がオーバーフローしたからです。
正確には、オーバーフロー水槽に乗せているサテライト90センチ水槽がオーバーフローしたのですが。
オーバーフロー水槽なのでオーバーフローするのは当たり前じゃん、と思われるかもしれませんが、それがまさかの徹夜作業になってしまう被害になったのでありました。
土曜の夜遅くのこと、奥さんとドンキホーテで買った安い白ワインを飲みながらいろいろ話していたときです。
ブレーカが突然落ちました。
最初はあまり深く考えずにブレーカを復旧させました。
しばらくは問題なく電気が来ていたのですが、その後10分ぐらいでしょうか、また突然ブレーカが落ちたのです。
正確には、漏電ブレーカーという微少な電気の漏れを検知するブレーカが落ちたのです。
電気を使いすぎたときに落ちるブレーカは、配電盤の一番左にあるブレーカなのですが、それではなくてその右隣にある漏電ブレーカ(お宅によっては漏電ブレーカがない所もあります)が落ちましたので、おそらく水槽関連の何かが漏電していると直観的に思いました。
ただ、今度は漏電ブレーカを復旧させてもすぐに落ちてしまいます。
なんでだ?と少しパニックになってた時、奥さんからナイスなフォローが。
「ブレーカを一つずつ戻してみたら」、と。
そうでした。
ブレーカが落ちた時の基本は、配電盤の右側にある個別のブレーカを一つずつ復旧し、問題となる配線系統を確認することなのです。
ということで、個別ブレーカをすべて落とし、漏電ブレーカを復旧。
漏電ブレーカは問題なく回復しました。
その後個別ブレーカを一つずつ回復させます。
一番トラブルと関係なさそうな回路から復旧させます。
2つのクーラーはこの時期使ってないので最初に回復。問題なし。
その後風呂場、台所、子供部屋と化している部屋と問題なく回復します。
で、最後にリビングのブレーカを入れると、「バチン」という音とともに漏電ブレーカが遮断。
これで水槽まわりが怪しいことが確定しました。
その時です。
奥さんが「落とし管にロングテンタクル(LT)が詰まっている!」というじゃないですか。
サテライトに入れているLTをみたら、オーバーフローの落とし管にLTがすっぽりと入り込み、サテライトから海水がなみなみと溢れていました。
で、すかさず自作キャビネットの中を見ると、キャビネットの中が水浸し。
そうです。原因はこれでした。
LTを救出し、魚水槽にいれたあと、さっそく復旧作業です。
この時すでに酔いはほとんど覚めていました。
まずは、集中コンセントからすべての装置の電源を引き抜きます。
次に、再びブレーカを復旧させ、これらのコンセントを一つずつもとに戻しながら、どれが漏電の原因か探ります。
一番最初は海水に浸かっていたマグネットポンプを疑いましたが問題なし。
次に海水を被ったクーラーを疑いましたがこれも問題なし。
その他の機器も問題なし。
で、最後に造波ポンプのMP10のコンセントを刺したら...ブレーカが落ちました。
で、配線をたどってゆくと...ACアダプタがどっぷり海水に浸かっていました。
漏電の原因はこれです。
ACアダプタをコンセントから外し早速廃棄。
この時点で既に4時過ぎ。
それからが大変。
推定30リットル漏れた海水の吹き上げです。
次作キャビネットは漏水対策として万が一の漏水に備えて凹みをつくってあり、今回もその部分に溜まった海水を抜き取る必要があるのですが、さすがに30リットルとなると大変です。
バスタオルを用意して、溜まった海水に浸して、それをバケツの中で絞るという作業を繰り返すこと数十回。
さらに真水で洗ったタオルで海水に浸かった部分を何度も拭き上げ。
また、おそらく今回海水がかかったと思われるコンセントもすべて拭き上げ。
せっかくなので、3年間に溜まったほこりも全て拭き上げ。
終わったときには7時になっていました。
もう眠いのか何なのか良くわからないので、撮りだめたアニマルプラネットの「魅惑のアクアリウム」を観てから寝ました。
さて、海水に浸かったMP10のACアダプタはどうするかというと...
これは個人輸入でアメリカから取り寄せたものなので、国内の代理店に部品だけ取り寄せることはできません。
ただ、幸いなことに同じ規格のACアダプタを秋月電子通商が販売しているので、そこから手に入れます。
ビーボックス八潮店の近くに店舗を構えているので、そこに行けばすぐに手に入ることは分かっていたのですが、起きたら16時(笑)。
朝食か昼食かおやつか良くわからない食事をすませたらもう17時。
店は18時30分までやっているので、いつもの調子でゆけばまだ閉店には間に合います。
ヒマしてた子供たちを連れて常磐道のICに向かうと、「事故渋滞15キロ45分」の文字が。
行こうか戻ろうか思案しましたが、間に合うに賭けてETCゲートを通過。
谷田部インターを過ぎて程なく渋滞にはまりました。
渋滞の原因が柏インターの近くで起こった事故に伴う車線規制ということで、隣の谷和原インターまで様子をみて酷いようだったら引き返すことも考えましたが、割合流れていたので引き続き運行することに。
柏インターの直前で事故車両をみましたが、車線が大幅に規制されることはなく、いわゆる「見物渋滞」だったようで、柏インターを過ぎると流れ始めました。
しかし、常磐道柏インターから流山インター間にあるトンネルで日常的に起こる渋滞もあり、三郷JCTに付いたときには18時10分。
ここから首都高三郷線も混んでいて、加平まで15分とのこと。
しかし、ここで戻るのも何なので、最後のチャンスに賭けてみることに。
最寄りの八潮インターで下りたのが18時25分。
八潮駅前を過ぎたのが18時28分。
で、秋月電子には18時32分に着いたのですが、残念ながらシャッターはしまってました...
最初から通販で買っても良かったのですが、ACアダプタの規格がいくつかあるので現物を見たかったと言うこともあり出てきてみましたが結局間に合わず、今朝通販で注文してしまいました。
ビーボックスが近いので寄って帰ろうかと思ったのですが、これ以上財布のひもを緩めることもできないので、近くのセブンイレブンでコーヒーだけ買って帰ることに。
自宅にもどっても、疲れとかなにやらで、あっという間に寝る時間になってしまい、週末があっという間に過ぎてしまいました。
注文したACアダプタは1000円ちょっとなので、クーラーとかアクアトロニカが壊れたことを考えると最小限の被害で住んだのが救いです。
さて、ここからはヨウ素殺菌ドームについて。
まずは画像でヨウ素の効き具合を見てみましょう。
チョウハン0409
ヨウ素殺菌ドームを入れる前のチョウハン(4月9日)。
体全体が白くなっています。
目の間の黒い体表の部分を見ると、かなり重体であることが分かります。
チョウハン0413-1
今日(4月13日)のチョウハン。
4月9日と比較すると、白点がかなり無くなっていることが分かります。
体についている白点の数も数えられるくらいまでに減りました。
チョウハン0413-2
全身像。
このようにしてみると、白点らしき様子はほとんど見られなくなったことが分かります。
ただ、鱗がやや逆立っているので、トリートメントは暫く必要になると思います。
また、カクレクマノミの体表にあった白点も少なくなったのですが、チョウハンのそれに比べると治りが遅く感じられます。
もしかしたらトリコディナを併発している可能性もあるので、淡水浴などを併用する必要があるかもしれません。
最終的な判断を下すには尚早ですが、ここまでの治り具合を見る限り、ヨウ素殺菌ドームの効果は非常に高いと思われます。
また、ミドリイシを始めとした各種サンゴ類、貝、イソギンチャクなどの無脊椎にも影響がありません。
ヒコサンZのようなマラカイトグリーンの直接投与を行ったこともありますが、それと比較してもヨウ素殺菌ドームの方が明確にきいているようです。
また、白点治療として一般的である連続換水法とグリーンFゴールドの使用と比較すると、労力は言うまでも無くかかりませんし、連続換水法で問題になる換水時のpHショック問題や、水槽内の原因虫への対策という根本的な問題にも対処できるという点で有意だと言えます。
おそらく今日を境にヨウ素の放出が減ると思われるので、ペレットを交換しまた3日間様子を見てみたいと思います。