NHK交響楽団の2015-2016年新シーズンの出演者・曲目が発表されました。
N響は時々聴きに行っているのですが、プログラムをざっとみて気になった曲を挙げてみたいと思います。
■9月Cプログラム(9月11日、12日)
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲 第3番
ドヴォルザーク/交響曲 第8番
指揮:広上淳一 ピアノ:ニコライ・ルガンスキー
ラフマニノフのピアノ協奏曲はつい先日の「題名の無い音楽会」で始めて聴きましたが、ラフマニノフが自分の超絶技巧を披露するために書いた曲だということで、現時点でも演奏できるピアニストは非常に限られているということです。
テレビでは第三楽章のみ聴きましたが実にエネルギッシュな曲なので是非ライブで聴いてみたいと思います、
ドヴォルザークの8番は「イギリス」というタイトルが付いているものの、ドヴォルザークが実際に活動したチェコ・スロバキアの曲調が色濃く反映されている曲です。
ドヴォルザークの曲は非常になじみやすいので、クラシック入門にはちょうど良い曲かと思います。
■11月Cプログラム(11月20日、21日)
ショパン/ピアノ協奏曲 第1番 または 第2番
ハチャトゥリヤン/バレエ組曲 「ガイーヌ」 (抜粋)
グラズノフ/バレエ音楽「四季」―「秋」
チャイコフスキー/序曲 「1812年」
指揮:ウラディーミル・フェドセーエフ
ピアノ:「第17回ショパン国際ピアノコンクール」最高位
はっきり言って、この日は「ガイーヌ」と「1812」の為だけに行きます。
できるだけ、ショパンのピアノ協奏曲とグラズの譜の「秋」は予習しておきますが...
ガイーヌはいくつものバージョンがありますが、どのバージョンで演奏されるのかが非常に楽しみです。
おそらく間違い無く演奏されるのは「レスギンカ」、「収穫祭」、「アイシェの目覚めと踊り」だと思いますが、どの曲を先頭に持ってくるのかが予想つきません。いわゆる「導入部」から演奏してくれると大変嬉しいのですが、そうすると時間オーバーになりそうです。だけど、その他の曲から始めるとちょっとバランスが悪そうにも思えます。
どうなるか楽しみですね。
「1812」はN響としてどのような演奏をしてくれるのか期待しています。「ガイーヌ」もそうですが、ロシア系作曲者の曲はとにかく金管の負担が高いので、終盤でメンバーが力尽きないかどうかちょっと心配しています。
■1月Cプログラム(1月15日、16日)
ブラームス/ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
ベルリオーズ/幻想交響曲
指揮:トゥガン・ソヒエフ
ヴァイオリン:フォルクハルト・シュトイデ
チェロ:ペーテル・ソモダリ
すいません、ブラームスは勉強不足でよく知りません。
どちらかというと、ベルリーズの「幻想交響曲」を聴くのがメインです。
ちょっと話がそれますが、1月Aプロではスイス・ロマンド管弦楽団常任指揮者の山田和樹さんが指揮されているんですよね。この山田さん、昨年度日本で凱旋公演をやっていて、その時の演目が「幻想交響曲」だったんですよね。個人的には山田さん+「幻想交響曲」を聴いてみたいという欲望もあったりします。
ちなみに、「幻想交響曲」の初演は1830年なのですが、べートーヴェンの運命は1908年なんですよね。わずか22年の違い。
「幻想交響曲」って、奏法にかなり先進的な取り組み(例えば、コーラングレ、Esクラ、コルネット、チューブラベル等の利用)や弦楽器におけるコル・レーニョ奏法の導入などが多く、また管楽器のパートもかなり厚みがあるので、割合近代の曲かと思っていたのですが、運命とは22年しか違わないということを知ったときには結構衝撃を受けました。
WikiPediaによれば、レナード/バーンスタイン曰く「史上初のサイケデリックな交響曲」だということです。
■4月Cプログラム(4月22日、23日)
ベルリオーズ/歌劇 「ベアトリスとベネディクト」
序曲 武満徹/ファミリー・トゥリー (系図)*
ブラームス/交響曲 第1番
指揮:レナード・スラットキン
語り手:未定*
これは悩みどころなのですが、候補としてはブラームスの「交響曲第1番」です。
実は昨年のN響でも「第1番」を聴いているんですよね。
本来はラヴェルの「ダフニスとクロエ」だったのですが、指揮者急病のため、指揮者がネビル・マリナーに変更になり、それに伴い曲目も変更になりました。
その時の演奏はすごかったですね。マエストロは御年90歳なのですが、タクトから導き出される音楽は気迫に満ちた演奏で非常に満足のゆくものでした。
機会があれば聴きに行って、聞き比べしたいと思います。
さて、実は聴きたいのに聴きに行けない曲もいくつかあります。
毎回サントリーホールで行われるBプログラムは平日に行われるため、どうしても都合が付かないんですよね。
今年もいくつか諦めた曲があります。
今年度のプログラムだと、
■1月20/21日:ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番
■2月17/18日:R.シュトラウス/交響詩 「ツァラトゥストラはこう語った」
■4月27/28日:バーンスタイン/「ウエストサイド物語」ー「シンフォニック・ダンス」
あたりです。
まぁ、聴けないものは残念なので、次の機会を待つことにしたいと思います。
SMJ (2009-12-23)
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初コメントです!
人柄が出るブログですね…
絶対また来ます!
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ラフマニノフのPコン、第2番の和音が蘇ります。心拍数が上がりますね。真央ちゃんも使ってくれましたし。
第3番は聴いたことがありませんが、きっとすごい和音だと思います。
「ガイーヌ」、「1812年」・・・誠に私事ながら、どっちも演奏しました。夢かなうならもう一度演奏したい曲です。絶対行かなくちゃ。
グラズノフの秋、これも誠に私事ながら演奏しました。冒頭にアルトサックスの美しいソロがあって、このソロに命を賭けました。
グラズノフは、サックス協奏曲も作曲していて、たぶん音大のサックス吹きならだれでも暗譜してるのではってくらいマニアックな名曲です。
そして、誠に私事で恐縮ですが、私がこの曲のであった時、楽譜を買うすべを知らず、全曲、音コピーしたので、今でも暗譜で歌えます。
なんか勝手なことばかり書いてしまいました。
この記事で、音楽への思いが一気に蘇り、今年はコンサートめぐり復活しようかな。
ちなみに、3.11チャリティコンサート、チェックされてましたか。感動のコンサートです。
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>pironkoさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。
ラフマニノフの第3番は自身の超絶技巧を披露するために書いた曲らしいので、きっと分散和音なんかもすごいんでしょうね。
第2番のスコアを見たことがありますが、16分音符の分散和音の中に突如三連符が入ったりするくらいですから...
「ガイーヌ」「1812」は、僕もどちらともやったことがあります。
実は中学校から大学まで吹奏楽でコントラバスをやってたので、好みのオケの曲もそちら方面で有名な曲に偏っていたりします。
「ガイーヌ」は高校2年の時にコンクールでやりました。
選曲会議で木管奏者による非難囂々な中、ガイーヌやりたい連中で説得しまくって無理矢理通しました。結果としては良かったんですけど。
「1812」は大学の定演でやりました。
とにかく体力が必要な曲ですよね。
グラズノフは始めてです。
うちの奥さんもSax吹きなのですが、残念ながら知らなかった(聴いたことがあるような、程度)ようです。
ネットで探して聴きましたけど、良い曲ですね。
3.11チャリティコンサート、始めて知りました。
どうもありがとうございます!
でも、残念ながら平日なので行けないんですよね。
サントリーホールで聴きたい曲は平日が多いのが残念です。