マリンケアプログラム　10日目とコケ取り貝の投入

MCP（マリンケアプログラム）も10日目となりました。
今日はアンモニア、亜硝酸、硝酸の測定、およびコケ取り貝の投入です。
コケ取り貝ですが、かなり大量に欲しかったので、通販で有名なチャームで購入しました。
で、届いた荷物がこれ。2パック用スチロールの二段重ねで来ました。

蓋を開けるとこんな感じで梱包されていました。

今の時期は気温と水温がちょうど同じくらいなので、保温も冷却もされていない状態で届きます。
さて、10日目に投入する「掃除用動物」の例として、クモヒトデ、ナマコ、草食の貝類(例えばAsraea TunctaやTurban snailなど)が挙げられています。草食の貝出紹介されているAsraea Tunctaはどの貝のことを指しているのかわかりませんでしたが、Turban snailはいわゆるターボスネイル(ターバンスネイル)のことです。
一般的なアクアリウムの本だと、掃除用の貝としてマガキとシッタカがお勧めとなっています。このうち、ライブロックの上までのぼって掃除してくれるのがシッタカで、ほとんどのショップで販売されています。
しかし、このシッタカには弱点があります。それは、高水温に弱いということです。
高水温といっても、30℃とかではなく、海水魚の一般的な飼育温度に近い25℃付近でも危ういということです。
そういうこともあり、寿命も短く、気づいたら抜け殻だけが水槽の中に残っていたという記憶はないでしょうか。
そういう前例から、今回は他の貝をさがすことにしたのですが、前評判と興味からタカラガイの種類を選ぶことにしました。
タカラガイは、シアノバクテリアを食べる能力に長けていると、いくつかのサイトでは評価されています。
とにかく個数が欲しかったので、キイロタカラガイ、ハナビラタカラガイの両種をメインに、砂底掃除用のマガキも購入しました。
ちなみに、
キイロタカラガイ　18匹
ハナビラタカラガイ　30匹
マガキ　30匹
と、これまでに無いほどの大量購入ですが、いざ水槽にいれてみたら全く足りないな、という感じでした。
ちなみに、

これがキイロタカラガイで、

これがハナビラタカラガイです。

こちらはお馴染みのマガキ。
ついでに、奥さんの要望により

クロナマコを購入し奥さん水槽にいれました。
今回の水槽にはナマコは入れないのか？という話がありそうですが、今回の水槽には砂底に近い位置に水流ポンプが設置してあり、網の目も粗く下手するとナマコが入ってしまうので、今回は投入を見送りました(ちなみに、ナマコは温度に対して敏感で、ヤケドしていることがわからないため、ヒーターの上で死んでいることが良くあるそうです。ヒーターを水槽に入れている人はカバーの利用が必須です)。

購入した貝類を水槽の面積に応じて分配し投入しました。
タカラガイ類は投入後すぐに砂地を這い始め、ライブロックにも登りつつありました。
数日したらコケが付いている上部のライブロックに到着するのではないかと思います。
さて、MCP10日目の成績。
足し水前のデータはpH9.06, 比重34.29ppt, 水温25.4℃でした。
pHは徐々に下がりつつあります。
マニュアル通りだと、この日の水質は
アンモニア0ppm, 亜硝酸塩0ppm, 硝酸塩10ppmと言うことで、アンモニアと亜硝酸塩が0になり、硝酸塩も減少(前回は36ppmの予想)ということです。
実測値ですが、
アンモニア0ppm, 亜硝酸塩<0.3ppm, 硝酸塩1-2ppmでした。
亜硝酸塩が0ではない理由ですが、これは亜硝酸塩の測定試薬にテトラの試薬を使っていることが原因です。この試薬の測定下限が0.3ppmなので、それ以下を測ることはできません。RedSeaの試薬を購入すればもっと正確にわかるのですが、数回しか使用しないので今回は購入しないことにしました。
もちろん、プログラムの最初からきちんと測定したい、と言うことであれば亜硝酸塩のテストキットを購入されることをお勧めします。
アンモニアですが、きっちり0ppmになりました。
7日目にバクトロスタートを再投入しているのでアンモニア発生の原因物質ができているはずですが、それもきちんと処理されているようです。
硝酸塩は前回の0.75ppmからあがってしまいましたが、予想値と比較すればかなり低いので、あまり問題にならないと思います。
最後に再びバクトロスタートとニトロバック、それに毎日添加しているNO3:PO4-Xを投入します。バクトロスタートとニトロバックの投入はプログラム中で最後の投入となります。
これから再び3日間の経過観察を経た後、14日目、つまり今週の日曜日には始めての魚類となるハギ類の投入となります。
それまでひたすら辛抱の日々です。
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