納豆を水槽に入れ始めて18日目。
ORPメータを見る限り爆発的な酸素の消費は観察されないものの、それはそれでなんとなく悲しいという複雑な気分。
あ、ORPっていうのは残Oxidation-Reduction Potentialの略号で酸化還元電位のことです。
すごく平たくいっちゃうと、水槽内にどれくらい酸素が溶け込んでいるのかを数値として(ORPの場合電圧として)みせてくれます。
このORPを測るのがORPメータというのですが、購入するとなると結構なお値段がします。
僕の場合はアクアトロニカのORPメータを使っていますが、それでもセットで買うと数万しました。
しかし、ORPをみることでいろんなことが分かります。
アクアトロニカ レドックスセンサー【関東当日便】

¥11,000
楽天
アクアトロニカ レドックスインターフェイス【関東当日便】【HLS_DU】【RCP】

¥7,100
楽天
一つは、魚が酸欠になっていないかどうか。
完全に酸欠だと水面で口パクしたりしますが、それでは手遅れの場合があります。
ORPメータを設置しておけば、ある一定値を下がるとエアレーション用のポンプが作動するようなプログラムを作っておき、魚に酸欠障害が残る前に対策をとれるようなことも可能です。
他の例は、バクテリアが異常繁殖していないかどうか。
今になっては手遅れですが、ちょうど魚が次々と死に始めた時に見たORPメータのグラフは、数時間で急激に下がりその後半日位で元に戻るようなグラフでした。
あとで考えると、この瞬間にトリコディナが爆発的に増殖したものだと考えられます。
トリコディナの発生は防げなくても、この状態をすぐにでも確認できれば、さまざまな対策用品を手配する時間は作れたはずです。
今回はいい勉強になりました。
再び納豆に戻りますが、そろそろパイロットフィッシュ(コガネシマアジのことではありません)を入れて、水槽内にトリコディナ菌が「異常に」残存していないかどうか確認する時期です。
ただ、仮に魚を入れて、すぐにトリコディナになっても、それが自分の水槽由来なのか、それとも輸送時のダメージなのかはよく分からない状態になっては意味がありません。
そのためには、値段も手ごろでエサ食いもよく、病気にはかかりやすいもののそのまま持ちこたえれば自分の水槽で末永く飼っていけるような魚を選ぶ必要がありますし、自宅でのトリートメントも十分に行う必要があります。
しかし、なかなか良い候補がいないんですよね。
かかりやすさではチョウチョウウオですけど、そもそも餌付けが十分でなかったり、体力がなかったりすることで、結果としてかわいそうなことになることもあり得ます。ちなみに、チョウチョウウオはペラペラな魚と思われがちですが、実際はかなり分厚く肉付きます。
じゃあ、なんで店頭のチョウチョウウオはみんな痩せているのかというと、採取地のマニラ周辺から日本に運んでくる間に袋の中で糞をして、その糞から発生したアンモニアによって魚がダメージを受けるのを防ぐため、あえてエサを与えない「餌抜き」をやっているからだそうですね。
なので、天然のチョウチョウウオを見ると本当に同じ魚かと疑うほどよく太ってます。
別の候補はヤッコでしょうか。
しかし、近所のお店を見てもいい感じの魚がないんですよね。
なんで、もうちょっと水槽の状態を落ち着けさせる方に注力することになりそうです。
ちなみに、今日の水質検査の結果。
NO3 4
PO4 0.64
KH 9.2
Mg 1400
Ca 590
I2 0.09
K 410
はい、ズバリNO3が上昇しています
バイオペレットは回っているのですが、いま使っているペレットがいまいちよくないみたいです。
いま使っているのはNPX Bioplasticsという商品なのですが、昔円高を利用して個人輸入してたんですよね。
だって、1L買って6000円位しかしないんです。
日本だと、250mlで6800円くらいでしょうか。
2回くらい買ったのですが、初回は日本でも見られるような粒子の細かいペレットでしたが、2回目はBB弾くらいの大きさのペレットでした。
これくらいの大きさになると、うまく回ってくれないんですよね。
一応回転しているようですが、処理が追いつかないみたいです。
NO3が4ppmくらいであれば、SPSにもそれほど被害がないので様子見しますが、値が上がるようであれば何らかの対策が必要になりそうです。
その他については、KH, Mg, Ca は順調に下がってます。KHはそろそろ注視段階です。
Kはなぜか前回より上がっていますが、多分計測ミスです。
多分明日も納豆を続けると思いますが、昔使ってとてもいい効果の出たある商品を、あるお店で見つけました。いま取り寄せ中ですが、廃番なので在庫切れでないことを祈ってます。