夏休みに山口県方面に行ってきました。
もともとこの時期に夏休みを取る予定だったのですが、とある情報からその期間中につくばエクスプレスの輸送があると知り、実際に見に行ってきました。
つくばエクスプレスは山口県下松市にある日立製作所笠戸工場で製作されていますが、そこから2日間かけてJR線をけん引され、JR常磐線の土浦駅までやってきます。
土浦駅で陸送される様子は見たことがあるのですが、工場から出てくる様子は見たことがなかったのでこの機会にと見に行ってきました。
駅周辺には発車予定時刻の2時間前にはついていましたが、下松駅にはいませんでした。
一方、電車を製作している笠戸工場を覗いてみてもそれらしき雰囲気はなかったので、工場からの引き込み線沿いに車を走らせてみました。
すると…
小さな動物園-引き込み線(下り方)
家の間の空き地にあった民間駐車場のところでつくばエクスプレスの先頭車両を発見。
ただし、こちら側は下り側(九州側)になります。
小さな動物園-上り方
反対側が上り方。東京方面であり、つくばエクスプレスにとってはつくば側になります。
ただし、工場から直接東京方面にけん引してゆくことができないので、一度下松駅に引っ張って行って、そこで機関車の付け替えを行います。
理由はよくわかりませんが、ここのあたりがJRと日立製作所の境目なのかもしれません。
工場からここまでは日立製作所の機関車で押してきて、ここからはJRの機関車でけん引します。
ちなみに、通常つくばエクスプレスは6両編成ですが、この日は2編成同時にけん引したので、合計12両編成のつくばエクスプレスがみられました。
小さな動物園-EF210
しばらくすると、駅の方から警笛が聞こえてきました。
ほどなくして、けん引する機関車のEF-210がやってきました。
小さな動物園-連結直前のEF210
このあたりまでは結構な速度で走ってきます。
ちなみに、この機関車は「バックで」走ってきます。
基本的に機関車には運転席が両側にありますが、この時はつくばエクスプレスとは反対方向の運転席に運転士が座っています。
バック時の前方確認は機関車につかまって乗っている作業員が無線で行います。
小さな動物園-下り方面連結
作業員はここで機関車から降りて連結を行います。
連結ですが、驚くほどスムーズです。
昔のイメージだと連結時の衝撃が大きかったイメージがありますが、いまはあっという間につくばエクスプレスに近づいて、ほとんど衝撃音無しで連結してしまいます。
このあと、一度車両を下松駅にけん引してゆきます。
小さな動物園-銘鈑
車両の妻面に打ち付けてあった銘鈑です。
さて、つくばエクスプレスを下松駅に連れてきたのはいいのですが、このままだとけん引方向が下り方向、つまり九州側になってしまいますので、ここで機関車の付け替えを行います。
小さな動物園-機回し
つくばエクスプレスの先頭についていた機関車を切り離して、機関車だけを引き込み線に入れます。
この時、機関車は上り線を回送するのかとおもっていたら、予想に反して下り線を回送してゆきました。
列車そのものは下り線に停まっていたのですが、見物人が上り線に多かったのはそういう理由かもしれません。
小さな動物園-付け替え
さて、いよいよ上り方に機関車を付け替えます。
遠くにEF-210が見えています。
いくつかのポイントを通過して、つくばエクスプレスが停まっているホームに進入してきます。
小さな動物園-連結前
発車前の連結シーンです。
ここでも作業員の方が連結のための作業を行います。
土浦まで約1000kmの回送になりますから、プレーキや電気系統の接続と調整などを最後まで行っていました。
また、二両のつくばエクスプレスを連結している場所でも最終確認が行われていました。
細かくチェックしていたので撮影は控えましたが、普段連結することは無いだけに、念入りにチェックをおこなっていました。
小さな動物園-発車
いよいよ出発です。
2日後には土浦駅に到着する予定です。
さて、実はこのあと山陽本線の眺めがよい場所で回送シーンを撮影する予定だったのですが、カメラの不調で撮影することができませんでした。
しかし、水田の中を青い機関車にひかれた12両のつくばエクスプレスがゆっくりと駆け抜けて行く姿はまだ目に焼き付いています。