おまたせしました。
今日からブログを本格的に復活させます!!
自分を取り巻く環境や物理的な制約などから、なかなかブログを復活させることができませんでしたが、ある程度目途が立ってきたので再開させたいと思います。
思い出せば2年ちょい前、オーストラリアの水族館で見たクマノミが印象に残り、帰りの飛行機内ではすでに水槽を立ち上げることを決意していました。
でもそのときは海水魚と淡水魚の区別もつかなかった自分。
海釣りはよくやっていましたが、サヨリとかグチ、チヌを釣っていた自分には区別もつかなくて当然です。
日本に戻ってすぐに専門書を買い、飼育方法を調べたものの、どこを見てもクマノミが載っていない。
本の最後のページにひっそりと書いてありました。
「カクレクマノミなどの海水魚は...」
次の日には海水魚の飼い方に関する本を買いました。
で、その日の週末。
専門店の存在を知らなかった僕はいくつかのホームセンターを巡って、誰もが一度はトライする60センチの上部フィルタ式の水槽を買ったのでした。
以前購入していたIKEAのベストーシリーズの本棚に水槽を乗せて、とりあえず水槽の立ち上げを行いました。
小さな動物園-60立ち上げ
ベッドの上に洗濯物がありますがお許しを...
そして、やはりホームセンターでカクレクマノミを購入。
ライブロックも必要なので買いましたが、いま考えると色こそは良いものの重い岩みたいなライブロックを選んでいた自分が懐かしいです。
小さな動物園-スタート
その後、コーラルタウンとかB-BOXアクアリウムなどの専門店の存在を知り、少しずつサンゴを追加。
最盛期にはこんな感じの水槽になってました。
小さな動物園-60最盛期
この頃の添加剤は要冷蔵の物も多く、我が家の冷蔵庫もこんな感じに。
小さな動物園-添加剤
正月には実家に帰省し、地元の水族館で研究。
小さな動物園-うみたまご
いまでこそ、その時の写真をみて、トゲチョウとかクマノミとかセンジュイソギンチャクとかすぐにわかりますが、当時は説明と比較しながら見ていたものです。
小さな動物園-トゲチョウ
この頃には60センチでは濾過と自分が目指す水槽が作れないことを悟り、気づいたら90センチオーバーフロー水槽を買ってしまっていました(わけありで非常に安かったというのもありますけどね)。
小さな動物園-90オーバーフロー
60センチ水槽の隣にオーバーフロー水槽を持ってきました。
この頃にはコーラルタウンに入り浸って、店長が手掛ける客注水槽の製作を見ていたので、初オーバーフローにしてすべて自分で配管してみました。
このオーバーフロー水槽ではとにかくミドリイシをレイアウトすることにあこがれていました。
いろいろと試行錯誤したのちわかったのが、「2日に1回、40リットル換水。」
小さな動物園-ミドリイシ最盛期
この頃はとにかく楽しくて、2日に1回の換水なんて全く苦ではありませんでした。
そして夜は水槽を眺めてその日の疲れを癒す...
そんな日々を送ってました
この頃は硝酸塩の脱窒といえばAZ-NO3が定番の時代でした。
ミドリイシ水槽ではデバスズメとペルクラクラウンsp.とハタゴイソギンが生体の中心でしたが、はやりチョウチョウウオみたいな魚も飼いたくなってきました。
そして、オーバーフロー水槽が2台目に。
小さな動物園-二つ目
この写真ではライブロックしか入れていない状態なのでちょっとさみしいですね。
しかし、いま改めてみると質の悪いライブロックを入れてますね(笑)。
そして、ミドリイシ水槽は最盛期に。
出張中にマグネットポンプが止まってしまったためにリセットするトラブルもありましたが、ドーシングポンプにPCから操作可能なLEDライティングシステムなど、最新の設備を導入しました。
また、この頃はZEOvitにも挑戦していました。
小さな動物園-2011年2月12日
エンタクミドリイシが多いですね…
しかし、システムが整った後わずか1か月で訪れた悲劇。
2011年3月11日の東北地方太平洋大震災です。
たまたま購入した緊急地震速報器が設置後1か月で反応しました。
緊急信号を受信するとラジオを再生する製品です。
「東北地方で震度5の地震…」
そんな放送が流れていました。
しかし、小刻みな揺れから次第に大きな揺れへと変化し、最後は椅子に座っているのも難しい状態に。
たしかあの地震では3つのプレートが崩壊したと記憶していますが、揺れもそんな感じで強くなっていたのを今でも覚えています。
運よく落下物などはなかったのですが、職場は停電。
埃が舞い、階段は上階で切断された水道管から漏れた水が滝のように流れる状態。
かつて経験したことがない大きな揺れに、隣の居室で耐火建築物を研究している先生すら動揺していました。
このまま職場にいても命の保証がないので自宅へ直行。
途中、再び大きな揺れに見舞われます。
そして、賃貸マンションの4階にある自宅に入って目にしたものは…
小さな動物園-崩壊
小さな動物園-崩壊2
小さな動物園-崩壊3
つい先日納得のゆく状態に整備し、そして大切に育てていた魚たちが入った水槽がこんな姿になっていました。
あまりの惨状に驚きすら通り越していました。
しかし、このマンションも安全の保障はありません。
写真に写っている魚たちはまだ生きている状態でしたが、この先どんな避難生活が待ち受けているかわかりません。
とりあえず、ハタゴイソギンチャクなど、腐敗したら処置が大変な生体を水槽から取り出し、下水に流しました。
沖縄から取り寄せたハタゴはまだ水槽に活着し、足盤もまだ固く復活の可能性は十分にありましたが、処分するしかありませんでした。
魚たちも残して、自分たちが生活するのに最低限必要なものだけを持参し、避難しました。
数日の避難後、自宅に戻った時には当然のことながら、水槽は白くにごった状態になっていました。
あまりのショックに、数か月は自分の部屋に入ることができませんでした。
もちろん、海水などそのままにしておくことはできないため、気の向いたときに片付けをしましたが、半年ほど放置状態でした。
トラウマというと大げさですが、そんなかんじです。
途中、息抜きに45センチキューブでプチ水槽を立ち上げてみました。
小さな動物園-45キューブ
深場ミドリイシ中心の水槽でした。
90センチ水槽を立ち上げたい気分はあるのですが、多くの機材が塩害で壊れ、使い物になりませんでした。
それらを修理、あるいは買い替えるためにしばらく我慢の日々が続きました。
キャビネットは新調し、少しずつ機材を買い揃えてきました。
海水も時間をかけて作ってきました。
途中、白点の大繁殖やRTNの発生などの洗礼をうけてきましたが、それらも換水とオキシドール殺菌で乗り越えてきました。
サンゴ類も今から揃え、魚もまだ満足が行くほど入れていませんが、先週末、水槽としてはほぼ完成した状態まで戻すことができました。
小さな動物園-復活
手前がミドリイシを中心のサンゴ水槽、奥が魚を中心とした水槽です。
前回のなんちゃって1800と違うのは、2つの水槽でサンプを共通にしている点です。
そのようにすることで総水量が増え、水質をより安定した状態にできます。
また機材も大型の物が使えるため、最終的にはコストパフォーマンスも上がります。
詳細については別の機会に説明したいと思います。
なんか切ないブログになっちゃいましたが、またよろしくお願いします。