「イヤになっちまった、腹が立っちまった」は長渕剛の「勇次」のフレーズですが(古い)、失敗してしまいました。
換水のあと、クーラーの電源を入れ忘れてしまいました。
「クーラーの電源を入れ忘れ」という文章を見て、二つの疑問が出てくると思います。
ひとつは
1)冬なのになんでクーラーの電源をいれなければならないのか
もうひとつは
2)なぜ換水時にクーラーの電源を切る必要があるのか
だと思います。
今までいろんな換水方法を試した結果、900x450x450の水槽2つを同時に水替えするには、農業用タンクに100リットルほどRO水をため、25度に保温しつつ24時間パワーヘッドで水流を作りながら海水を作り、そこから直接ホースで水槽に海水を入れることが早くて確実で手間がかからないことに気づきました。
で、まずは古い海水を抜くことから始まる訳です。
古い海水を抜くときは、サンゴ類が空気に触れないよう、サンプの中の海水を抜いています。
内径19ミリのホースを使うとちょうどフロー管(サンプの海水が出てくる管)にフィットし、また排水用に側溝まで延ばす園芸用ホースにも接続できるのです。
それで、まずサンプの海水を抜いて、それから新しい海水を水槽側に入れるという手順で作業をやっていました。
ここで問題が一つ。
サンプの海水をほぼすべて抜く訳ですが、サンプにはヒーターが入っているため、ヒーターの電源を一度切る必要があります。
このヒーターの制御、実はクーラーで行っているのです。
クーラーでヒーターの制御ができる機種はいろいろなメーカーから出ていて、その制御方式もいくつかあります。
代表的なのは
1)水温センサが外部にある物(サンプなどに取り付けるもの)→GEXなど
2)水温センサがクーラー内部にあるもの→ゼンスイなど
の2つです。
うちは両方使っているのですが、高出力の殺菌灯を使っている方には、殺菌灯で暖められた海水を適温に制御できるので後者がお勧めです。
というわけで、サンプから水を抜くときには、一旦クーラーの電源も切ります。
それから新しい海水を水槽に入れ、まだ海水が余るようだったら再度サンプの海水を抜いてつぎ足します。
これで新しい海水を最大限利用することが可能となるわけです。
で、今週もこの方法で換水を行いました。
ミドリイシ水槽(ZEO水槽)のクーラーはキャビネット内部に取り付けたスイッチ付きコンセントで、魚水槽はアクアトロニカで制御しています。
そもそもここが問題で、さっさとZEO水槽のクーラーをアクアトロニカで制御すれば良かったのですが、それを怠っていました。
2つの水槽を換水し、気分よく外出してきてきました。
そして帰宅後。
なんとなく部屋が寒い感じがします。
水槽をみると、魚たちは元気なのですが、どうもミドリイシの様子がおかしいのです。
で、いまの水温は何度だ?とおもいクーラーを見ると...
「電源が切れてるo(;△;)o」
電源を入れると「19度」の文字が。
通常24~25度で制御していますので、5度近く低い状態です。
でも、最初は「通販で購入した魚も19度くらいで届くし、ミドリイシもショップに入ってくるときはかなり冷たい海水に入っているし、深場のミドリイシもあるから大丈夫さ」なんて楽観していました。
が、現実は厳しいものでした。
幸いにして魚たちはすべて元気に残っていたのですが、ミドリイシにかなりの被害が。
まず、換水の2日前に買った深場ミドリイシのマルチキュータ(A. Multicuta)が完全に白化。
ぴかぴかの緑色に輝いていたのに、真っ白になっていました。
枝振りもすごく良くて、いま買わずにいつ買うのかという勢いでかった一品。
次にエンタク。マルチキュータと同じ日に買ったエンタクです。
当初、エンタクは買う予定は無かったのですが、ポリプがパステルカラー系で中深場、しかもエンタクには緑色が多い中、パステル系茶色でテーブル状に密集した枝には筋が入っている一品。エンタクは入荷数が少ないこともあり割合値段もするし、エンタクの下は陰になって何もおけないのであまり興味を持たないのですが、色合いに完全に惹かれて買ってしまいました。
こいつはまだどうにかって感じですが、たぶんダメになってしまうでしょう。
その他調子が悪いミドリイシがいくつか。
せっかくRTNを克服し、リン酸塩も落ちてきたのに大ショックです。
もう、今週末は絶対に配線をやり直すぞって感じです。
で、アクアトロニカで「換水用」プログラムを作成し、ケアレスミスを起こさないようにしてしまいます。
あーあ、それにしてもレア系2つを一気にダメにしたのは残念です。