今夜から雨が雪になるそうですね。
昼間の低いどんよりとした雲はいかにも雪になりそうな感じでしたが、実際はどうなのでしょうね。
降らないに越したことはないのでしょうが、ここ数年、あまり積もっていないので、一日くらいはドカンと積もってもらいたいというのが個人的な希望です。
さて、今日の話題は個人輸入です。
みなさんご存じのとおり、為替はいま歴史的高値を維持したままです。
対ドルでみても、1ドル120円だったのが80円台です。
ということは、いままで120円かけないと買えなかった製品が、80円、つまり2/3の価格で買える、ということです。
もちろん、加工輸出産業で成り立っている日本にとっては円高は厳しい局面でもあるわけですが、トヨタは利益を確保していますし、バブル時代に78円の史上最高値を付けた経験から、多くの企業はそれなりに体力をつけているといわれています。
むしろ、海外に行って買い物をすると、1ドル80~90円台が適切な物価と思えるほどです。
アメリカあたりだと、500mlのコーラが1本1.5ドル(場所にもよりますが)程度ですが、今のレートで120円ということです。
ニュースでは、海外からの観光客が「日本の物価は高い」と言っていますが、個人的には決してそんなことはありません。
確かに、毎年のように日本を訪れる観光客にとっては1.5倍から2倍近くに物価が跳ね上がった計算になるわけですが、冷静に考えるとこれが普通の物価なのです。
たとえば、日本人が海外にいってホテルに泊まろうと思うと、やはりマリオットとかシェラトンとか、有名でかつ居心地の良いホテルに泊まるわけですよね。これらのホテルは特別な事情がない限り1泊200ドルは下らなかったわけです。
でも、ホリデーインとか、その他三ツ星クラスのホテルだと100ドル程度で泊まれます。
東京だって、それなりに名の知れたホテルに泊まろうと思えば2万円くらいかかってしまいます。日本人だって躊躇しますよね。なのでチェーン展開している8000円クラスのホテルに泊まりますが、海外にはそれほど名もしれていないので選択の余地がないわけです。
食事だって一緒。
赤坂で食事したことがないですが、あのあたりで食べると結構な値段がかかるはずです。
海外もパリだったらサンジェルマン・デ・プレとか凱旋門通り、イギリスだとピカデリーサーカスとかトラファルガーサーカス(サーカス=広場)で食べるととんでもない値段になります。
ただ、それだけの話です。
さて、前ふりはここまでにしておいて、本題に移りましょう。
前ふりからわかるように、この歴史的円高にも関わらず、なぜアクア業界は円高差益還元をやらないのかという疑問がわいてきます。
少なくともここ一年、海外から輸入するアクア製品が安くなったという感触はありません。
唯一、H&Sのスキマーが一時期3割引きくらいの値段で販売されていましたが、1か月程度の話でした。
輸入代理店にとっては内部留保を確保する重要な機会かもしれませんが、これだけ円高が続くのであれば輸入製品だって安くしてもらいたいというのが消費者の本音です。
もちろん、商品のストックとか、保証のための事務手続きとか、輸入製品にコストがかかるのはそれなりに理由があることはわかりますが、一時期にくらべてこれだけ為替が強くなったのですから、輸入業者は為替レートにあわせてそれなりの価格設定をすべきです。
しかし、一向にその気配はありません。
ならば、直接海外から商品を買い付けようということで、個人輸入に挑戦してみました。
個人輸入ですが、それなりのリスクが伴います。
たとえば、
・商品は安くても輸送費がかかる(航空便だと万単位になることも珍しくありません)
・送金問題が発生する(銀行口座に振り込むタイプだと、手数料が2000円~5000円かかる)
・通販サイトの信頼性
・商品が壊れたときの保証(保障はあるのですが、送り返す手間を考えると大変です)
・何かトラブルがあった時に少なくとも英語で交渉しなければならない
などなどです。
これらのリスクを承知の上で、いくつかのサイトをあたってみました。
今はネット時代ですから、オンライン販売の業者はいくらでも見つかります。
逆に言えば、アメリカからだって、日本の通販大手チャームのサイトは見つかるわけです。
でも、海外配送には対応していません。
同じような理由で、海外発送に対応しているオンライン販売というのは以外と少ないものです。
はっきりとしていない業者には海外配送(shipping)に対応しているのか直接聞いてみるのですが、Noという答えか、調べてみるといったあと、返事がないのが大抵です。
その中で、海外発送を行い、送料が明記されていて、かつ割合多くの製品を取り扱っているサイトを見つけました。
オランダで業務を展開しているSeaMeというサイトです。
必ずしもすべてのメーカ、すべての機種を取り扱っているわけではありませんが、それでも多くの機種を取り扱っています。
ただ、ヨーロッパ向け製品を扱っているため、電源プラグの問題が発生します。
ヨーロッパは220~230ボルトで、かつ日本よりゴツイ形のプラグを使っています。
従って、直接電源を必要とする製品は日本でトランスを準備するしかありません。
アメリカ本土に同じような業者があれば電源問題は解決できるのですが(正確にはアメリカは110~115Vなので、プラグの形はいっしょでも十分に性能が発揮されない場合がある)、残念ながら見つけることはできませんでした。
ただ、アクア用品以外であれば海外から直接購入したこともあるので、もう少し気合を入れて探せば見つかると思います。
さて、今回購入したのは、アクアトロニカのドーシングポンプです。
《本体》アクアトロニカ ドージングポンプ 【あす楽対応_関東】

¥53,900
楽天
日本だと約54000円ですが、ユーロ建てだと325ユーロです。
今日の時点(1ユーロ112円)だと、約36000円です。
なんと、2万円も浮いてしまいます。
ということで、SeaMeから購入してみることにしました。
購入ですが、カートに入れて決済するだけです。
決済はPayPalと信頼のおける決済業者です。
問題は、配送まで1か月かかるということです。
SeaMeのページを見ると、「在庫は一切ストックしない」とあります。
また、業者への発注は週一回、月曜に行うそうです。
つまり、発注したから数日後には届くというわけではありません。
また、SeaMeそのものの信頼性は不明です。
従って、注文後カードの決済期間である12日までに届かなければ、PayPalへの支払いを止めてもらうつもりで発注しました。
今週届かなければ決済を一時停止する予定だったのですが、ちゃんと届きました。
小さな動物園-小包
これが届いた時の箱です。
オランダからの発送はTNT Post(オランダ郵便)が行います。
日本国内では日本郵便が行います。
FedExかな、とおもっていたら違いました。
梱包ですが、ちゃんと緩衝材をいれて梱包してあります。
箱には[SeaMe.com]のラベルも貼ってありました。
小さな動物園-箱
見慣れたアクアトロニカの箱です。
小さな動物園-ラベル
ラベルを見ると、ちゃんとドーシングポンプになっています。
小さな動物園-価格
これが領収書。
上半分は個人情報なのでお見せできませんが、下半分に代金が書いてあります。
325ユーロですね。
関税はかかっていないようです。つまり、追加料金はありません。
小さな動物園-本体
ドーシングポンプ本体です。
日本で購入できるものとまったく同じです。
小さな動物園-プラグ
ACアダプタも、Aタイプ(日本およびアメリカ)への変換コネクタがついていました。
これで安心して使えます。
当然ですが、内容物は日本国内で販売されているものと全く同じです。
違うのは、日本語の保証書がつくかどうかです。
説明書は日本語版をダウンロードできますので問題ありません。
ということで、何の問題もなく海外から購入することができました。
もちろん、時間がかかるとか、不安だとかという問題はありますが、安く購入できたのはよかったと思います。
今日はもう遅いのと、パイプを連結するプラグを買わなければならないので実際の稼働は明日以降になりますが、商品については例によってレビューの形でお伝えしたいと思います。