こんばんは。
今朝、車に乗るときふと気温計をみたらマイナス3度でした。
幸い、ガラスに霜が降りていないのですぐに車を出せましたが、霜がびっちりついているときはスクレイパーでけずったり解氷剤を吹きかけるよりも、日当たりのよい場所に車を移動して太陽の光を窓にあてた方が早く解氷できます。もちろん、周りの安全を確認した上でですが。
さて、昨日は早速水槽周りの改築を開始しました。
一番やりたいのは、キャビネットの両脇に取り付けているアクアトロニカの機材を移動すること。
やはりキャビネットの脇だと海水がかかったりして状態がよくありませんし、配線の変更も面倒です。
次に、ドーシングポンプをかっこよく設置すること。
今月は財布のひもが緩く、ドーシングポンプを3つも買ってしまいました。
一つは、香港製の単体ポンプ。
二つ目はLSS研究所が中古で出している、Bubble-Magnusのドーシングポンプ。
三つ目は、個人輸入でお願いしている、アクアトロニカのドーシングポンプ
これらはキャビネットの中に設置することが現実問題として不可能なので、どこか別のところに取り付ける必要があります。
そのためには、ポンプ類を固定できるような場所が必要です。
うちは賃貸なので、壁に穴をあけることはできません。
なので、穴をあけてもよい壁を新たに作る必要があります。
最初はCADを使って設計図を引いていましたが、その後サッカーをみて、寝て、気付いたら翌日の昼だったので、結局簡単な図面を引いてそのままホームセンターに向かいました。
ホームセンターで購入したのは、木材(パイン集成材など)、鬼目ナット、ボトルなどです。
重要な部品は文章の中で説明します。
小さな動物園-原型1
これが現状です。
ライトをつるすため、矢崎のイレクターを使って照明台を作っています。
キャビネットの裏に3本のストレートパイプを部品を使って固定しています。
また、3本の柱から正面方向にもパイプを伸ばし150ミリ間隔で三本のライティングレールを取り付けています。
ライティングレールとは、電源をレール上の好きなところから取り込むことができるレールです。
色々なメーカがライティングレールや専用ソケットを作っていますが、基本的な規格は同じなので、メーカを問わず使うことができます。
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3本のライティングレールは常時通電、タイマー制御など、目的に応じて電源を切り替えるようになっています。
また、LED照明も、ライティングレールに吊るすことができる部品を使ってぶら下げています。
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まずは、すでに柱に取り付けている器具を取り外します。
柱には、LED照明のMAXSPECT MAX-S G2 230Wのコントローラとメタハラ(ファンネルラッキー)を付けているので、それを取り外します。
小さな動物園-時計外し
次に、ZEO水槽の照明として使っている Vertex の Illumina SR900 を外します。
小さな動物園-Illuminaはずし
これで、柱がむき出しになりました。
この柱に、壁を取り付けるための根太(本来は床板を支える木のことを根太(ねだ)というのですが、ここでは誤用であることを承知でこの言葉を使います)を取り付けます。
根太には杉の角材を使いました。
この杉の角材を壁として利用する長さに切り、さらに柱であるイレクターに取り付けるための部品を取り付けます。
小さな動物園-イレクタ
この部品ははめ込み式なので、イレクターに後から部品を取り付けるときに役立ちます。
この部品を柱の間隔に合わせて3つ取り付けました。
小さな動物園-イレクタ
イレクタを取り付けたら、一度柱に仮固定し、水平を出して上下の長さが異なっていないか確かめます。
小さな動物園-根太
根太となる木は、このように上下に2枚取り付けました。
根太は自身の重みですべり落ちないように工夫して取り付けます。
次に水平出しをします。
本来であれば水準器を使って水平を出すのですが、ここでは水槽やライティングレールの微妙な傾きを考慮して位置を固定します。その方が、写真を撮影した時に全体が整ってみえるのでそのようにしました。
2本の根太を並行に並べたら、根太間の距離を測ります。
ここで計った距離が、壁として使う木材に開けるねじ穴の間隔となります。
根太の位置が決まったら、壁板を取り付ける際の基準となる位置を決め、上下の根太にしるしをつけます。
しるしをつけたら、一度根太を柱から取り外します。
小さな動物園-パイン材
壁板にはパインの集成材を使います。
触った感じなどは、すのこ用にばら売りしてある松の面取り板が最高なのですが、アクアトロニカのパワーユニットの取り付け幅を考えると、適切な幅の無垢材がありませんでした。
この板は1枚が幅100ミリ、長さ600ミリ、厚さ15ミリです。
これを壁として12枚取り付ける予定です。
パインの集成材は値段が安いうえ、無垢の木(1枚板)とは違い何本かの木を接合している木材なので、湿気などによる反りも防ぐことができます。
しかも値段が安く、加工も容易です。
さて、次は根太に壁板を取り付けるためのねじ穴を作ります。
壁板は幅100ミリですが、配線の取り回しを考慮に入れ、壁板の間には20ミリの隙間をあけることにしました。
従って、取り付け穴も120ミリ間隔にします。
差し金をつかって基準線を引いたら、まずは直径の小さいドリルで下穴をあけます。
木材だけでなく、アクリルでも鉄板でもそうですが、いきなり6ミリなどの大きな系のドリルで穴をあけるのではなく、2ミリ程度のドリルで下穴をあけ、その後目的の直径のドリルで穴をあけます。
小さな動物園-下穴
木材用のドリルは鉄鋼用に比べて刃が鋭いのでぶれにくいのですが、直径が大きいドリルだと穴あけ開始時にドリルの先端が滑ってしまい、目的と違う場所に穴をあけてしまうことがあるので必ず下穴をあけるようにします。
下穴をあけたら、今度は鬼目ナット
を取り付けるために9ミリの穴をあけます。
鬼目ナットとは、木材のようなもろく柔らかい材料にボルトを取り付けられるようにするための特殊なナットです。
このようなナットを使うことにより、壁板の取り外しが何度でも行える上、ねじ穴の痛みを少なくすることが可能になります。
ちなみに、
僕の父は基本的に釘を使って工作します。
僕は基本的にボルト、ナットを使って工作します。
コーラルタウンの店長は基本的に木ネジを使って工作します。
小さな動物園-鬼目ナット
鬼目ナットはこのような感じで取り付けます。
今回使用したのはM6のミリネジ用鬼目ナットです。
鬼目ナットを取り付け終えたら、根太を再び柱に取り付け、並行出しを行います。
ある程度並行が出たら、壁板を取り付けます。
もちろん、壁板には予めボルトを通すための穴をあけておきます。
小さな動物園-板取付
この写真ではすでに数枚取り付けてありますが、基本的には、右端と左端の壁板を取り付け、その後根太を含めて長方形(すべての角が直角)になるように調整します。
1度でも狂いがあると、途中の板が取り付けられないことがありますので、ここの作業は慎重に行います。
また、壁板を取り付けるねじはこの段階では軽く締める程度にしておきます。
軽く締め付ける程度にしておかないと、途中で歪みを補正することができません。
最終的な締め付けは最後の板を取り付け、全体のバランスが整ったあと行います。
小さな動物園-右奥
右側だけを撮影するとこんな感じです。
実際には、左右交互に取り付けます。
小さな動物園-のこり一枚
壁板を交互に取り付け、最後の一枚になりました。
この最後の一枚が一発で取り付けられれば上出来なのですが、大抵はネジ穴が0.5ミリ程度ずれていることがあります。
幸い、今回は再度の穴あけを行うことなく取り付けられそうです。
小さな動物園-正面からあと1枚
正面からみるとこんな感じです。
小さな動物園-再設置
最後の一枚を取り付けるとこんな感じになります。
写真を撮り忘れ、撮影したのがMAX-S用の時計を取り付たあとでした。
小さな動物園-完成正面から
正面から見るとこんな感じです。
母からは「寿司屋のお品書きみたい」といわれてしまいました。
これが黒い板ならきっとラーメン屋なんでしょうね。
最後の板を取り付けたら、再度各寸法を確かめ、問題なければすべてのねじを増し締めします。
さて、板を取り外し可能にするとどのように便利になるか、一つ実例をお見せします。
上2枚の写真だと、時計の右側から出ているケーブルが板の前を通っています。
これだと、ちょっと目障りですよね。
そのような場合、まず配線を隠したい場所の板を取り外します。
小さな動物園-取り付け例1
とりはずしたら、配線を根太の裏かわ回してコントローラにつなぎます。
小さな動物園-取り付け例2
最後は壁板を元に戻します。
これで配線はすっきりです。
最初は壁板をびっちり貼り詰めて、配線を通す場所に穴をあけようと考えていました。
しかし、ホームセンターですのこを見ているうちに、すのこを使えば簡単に壁板ができるのではないかと考え直してしまいました。
しかし売り物のすのこだと寸法などが目的に適わないので、あきらめることにしました。
その代り、すのこのように壁板を隙間をあけて取り付けることで、配線を楽にできるようにしてみました。
今後、この壁は「すのこ壁(別称:お品書き)」とよびたいと思います。
さて、これで壁を自由に使って配線や機材を設置することが可能となりました。
しかし、途中で食事したり、足りない部品を調達したりしているうちに時間が経ってしまったので、続きはまた時間を見ながら行うことにしました。
最後に、ドーシングポンプと組み合わせる添加剤のボトル入れを取り付けて終わりにしました。
マーフィードが出しているブライトウェルシリーズの500mlボトルは直径60ミリなので、100円ショップで500mlボトルが3本入るカゴを探してきました。
小さな動物園-カゴ
カゴはヒートンを使って取り付けてみました。
小さな動物園-ブライトウェル
添加剤を入れるとぴったりです。
あとは、ドーシングポンプを置くための棚を作るだけです。
小さな動物園-モノクロ
全体像をななめから撮影してみました。
この位置は、ベッドに寝た姿勢で眺めた水槽の様子になります。
もう夜中で、ライトは青しか使っていないので、撮影した画像はちょっと色味が変な画像になってしまいました。
もちろん、ホワイトバランスを調整すれば肉眼で見た印象と同じにすることは可能ですが、今回はモノクロにすることでごまかすことにしました。
水槽のRTNはとまったような感じがしますが、やはりZEOstart3(炭素源)を入れるとちょっとバランスが崩れているような感じがします。
リン酸塩の低下もかなり緩やかですし、RTN再発の危険性もあるので、ほしいミドリイシはたくさんあるのですが、今後しばらくは電源工事をしながら水槽の状態を見極めたいと思います。