こんばんは。
今日も余談を話はじめるとながくなるので、やめておきます。
ZEOvitシステムに移行してから初めての大換水を行いました。

初期の段階で60リットル程度の換水を行ったことはありますが、200リットルは初めてです。

初期の60リットルは、高濃度になった硝酸塩をZEObakで処理できる程度まで落とすことが目的でした。

当然、これだけの換水を行うとサンゴ類にも影響が出てしまいました。

ソフト系は問題ないのですが、ハード系は急激な環境の変化について行けなかったようです。

今回は、大繁殖していると思われるビブリオ菌を大量換水することで減らすことです。

水槽内はもちろん、サンプの中に溜まった海水まですべて抜いてしまいます。

とはいえ、生体を入れたままでの換水なので、水槽はぎりぎりのところで水抜きを止めます。

水を抜きながらライブロックの隙間を観察し、逃げ遅れた魚がいないかどうか確かめます。

さて、一度準備の段階まで話を戻しましょう。

大換水するには、200リットルの海水を作っておく必要があります。

ポリタンク10個購入しても良いのですが、海水を作るのがかえって面倒です。

浄水器からのびたホースをポリタンクが一杯になるごとに交換するのも大変ですし、塩の計量も大変です。

それに、海水を作るには水の攪拌が必須ですが、水流ポンプの数が足りません。

なので、農業用の貯水タンクを購入してきました。

次に、RO/DI水をためます。

冬の時期というのもあり、現時点で20リットルためるのに70分かかります。

つまり、200リットル作りには700分、約12時間弱必要です。

実際は真夜中のように、誰も水道を作っていない時間帯はもう少し生産量が増えますが、12時間と考えておくのが良さそうです。

最後に塩の準備。

いままではRedSeaのコーラルプロソルト(赤バケツ)でしたが、今回からレッドシーソルトに変更です。

グレードとしては一つ下のランクですが、RO水で熔解後のパラメータはまさにZEOvit環境に適した値です。

今回、目標とする濃度は35ppt(1.027)です。一般的な1.023よりもかなり濃くなりますが、サンゴにとっては低比重よりもむしろ安全な値です。魚にとっても無理のない範囲なので、この値で作ります。

リセット前の水槽も1.026付近まで2週間くらいかけて濃度を上げてきたので、魚への影響も少ないでしょう。

塩ですが、今回は目分量で決定しました。

ちょうどバケツ内の塩の深さが30センチだったので、10センチ弱減るまでタンクの中に塩を入れました。

あとは、この塩がRO水に浸るまで待ち、ポンプで完全に溶かせば寝て待つだけです。

今日は仕事帰りの予定が変更となり、21時ごろまで自宅に戻ることができませんでした。

なので、朝300Wのサーモ付きヒーターを投げ込み、一度濃度を測ります。

その時点での濃度はまだ計測範囲外の濃さでした。

夕方、父や母に依頼してRO水の生成を再開し、塩分濃度を測ってもらい、35ppt付近になったようなので水の追加をやめました。

これで海水の生成は終了です。

21時ごろ自宅に帰ってきてからは、一気に作業を進めます。

まずは海水のチェック。

水量に対してポンプが小さかったためか、海水にやや濁りが見られます。

完全に溶解したいところですが、生体に影響が出るようなレベルではないので続行を決定。

次に水槽からの水抜きです。

せっかくなので、砂底に溜まったデトリタスも除去します。

ミニッツメイドのペットボトルでも作ることができますが、市販品を購入しました。

水作のプロクリーナーです。

手押しポンプもついており、それを使って海水を吸い込みます。ある程度吸い込んだら、あとはサイフォンの原理で海水が自動的に吸い込まれます。

その状態でクリーナーを砂底にいれると、デトリタスだけが水中に舞い、ホースに吸い込まれてゆきます。

はじめは汚れていた砂底も、これを使うときれいになります。

もちろん、レイアウトの都合上、砂底すべてにこの作業はできないので、主なところだけ毒抜きします。

あとはそのまま水槽内の海水が抜けるのを待つだけです。

ポンプを使わないと完全に水を抜くのに20分くらいかかりますので、途中逃げ遅れた魚がいないかしらべたり、コケを取ったりしてまちます。

これ以上海水が抜けないというところまできたら、一度ホースの中を洗浄します。

いままで吸い取った汚れなどでホースのなかも汚くなっているのできれいにしておきます。

それが完了したら、今度は農業用タンク内に入れておいた揚水ポンプにホースをつなぎ、新しい海水を流し込みます。

このとき、砂が舞わないようにライブロックや水槽のガラス面を使って海水を入れます。

ナンプの中も同様に掃除して、作業は終了です。

かなり時間がかかるだろうと思っていましたが、2時間かかりませんでした。

あとは簡単に水質養成を行い、スキマーをつかって作業で生じたゴミを漉しとり作業完了。

どの程度ビブリオ菌が抜けたのかはわかりませんが、しばらくこれで様子を見たいと思います。