こんばんわ、僕です。
すみません、B-BOX松戸店のブログをまねしてしまいました。
話題は相変わらずビブリオ菌です。
水槽の中の異変ですが、先日から想定している通り、ビブリオ菌の異常繁殖だと思っています。
ミドリイシの溶け方(RTN)がまさにビブリオ菌に感染した時と同じです。ソフトコーラルへの影響は不明なのですが、やはり調子が良くありません。
試しに海水を飲んで24時間以内に食中毒を起こせば、ビブリオ菌だと証明できるのですが、症状を見ているとサルモネラ菌より症状が重そうなのでやめておきます。
検査機関に出すのが確実な手なのですが、検査料は1.5万円。
どこか、テトラの試験紙のように、簡単に測定できるキットを販売してくれないものでしょうか。
ところで、なぜビブリオ菌が以上繁殖してしまったのか。
理由は、炭素源、つまりZEOstart2やZEOstart3の過剰添加だと思っています。
標準で、250ガロン(つまり1000リットル)の水槽に、毎日2mlです。
一番小さい瓶で250mlですから、125日使える計算です。
オーバーフロー水槽で主流の900水槽だとざっと180リットルですが、ここは仮に200リットルと仮定すると、一日の添加量は0.4mlになります。そして、一瓶を約1年かけて使うことになります。
でも、実際は1ヶ月で使い切っていました。
0.4mlという量を正確に量っていなかった訳です。
ZEOvitは「添加量が厳しく規定しすぎて面倒」「白化が起きやすい」という意見を少なからず聞きますが、これは「添加剤の過剰添加」が原因で起きているのではないかと推測してます。
0.4mlを正しく量るには、メスピペットや1mlシリンジ(注射器)などが必要です。
しかし、そのような機器を販売しているお店はあまりありませんから、どうしても添加が適当になるわけです。
また、250ガロンで2mlというのは、ZEObakで添加するバクテリアが一日で消費する炭素源に等しいか、やや少ない量になるように計算された結果だと思います。
もし過剰添加してしまうと、やはり炭素源をエネルギーとして活用できるビブリオ菌やその他の細菌類が大繁殖してしまうのだと思います。
ところで、異常繁殖してしまったビブリオ菌ですが、
1)どうやって退治するか
2)退治したことをどうやって確認するか
が問題になってきます。
どうやって退治するのかについてもいくつか方法があります。
例を挙げれば
a)100%、あるいはそれ以上の換水
b)殺菌灯の設置
c)オゾナイザーの設置
d)善玉菌の投入
などがあります。
a)はある意味一番簡単で確実なのです。あらかじめ作った海水にバクテリアと適切な量の炭素源を入れておけば、換水終了時には硝化バクテリアが優勢になっています。ただし、200リットルの海水をあらかじめ準備しておく必要があります。しかも、25度前後に暖めておく必要もあります。
これだけの量の海水を作るとなると、農業用タンク(黄色いタンク)の登場となります。
一度に200リットルや300リットルの海水を作れるので非常に便利ではありますが、使い終わったあとどこに置くかが問題です。
また、ヒーターも500W級のヒーターが必要です。
500Wのヒーターなら持っているのですが、サーモを内蔵していないのでそのままでは使えません。
換水も手際よく行う必要があります。
まずサンプの海水を抜いて、その後水槽の海水を抜きます。
サンゴ類が空気中にさらされますが、数分なら問題ないと思います。
それよりも魚がライブロックのくぼみにはまって窒息死しないよう、うまく追い込みます。
で、ぎりぎり魚が泳げる程度まで古い海水が減ったら、今度は新しい海水を投入です。
殺菌灯の設置は簡単です。
幸い、以前取り外した殺菌灯は残しているので、それをどこかに入れれば良いだけです。
ビブリオ菌は白点菌に比べれば紫外線に弱いので、かなり確実に殺菌できます。
オゾンの力で殺菌するオゾナイザーはさらに協力です。
ZEOvitのガイドでは使用を禁止していますが、ナチュラルの実験水槽にはオゾナイザーが設置されています。
しかし、オゾナイザーの使用はそれなりに知識が必要で、また石灰藻が白化してしまう問題があります。そもそも多湿な日本の環境では、オゾナイザーそのものが複雑になり高価な商品になってしまいます。
善玉菌の投入、これはアクアギークが販売しているプロバイオティック マリンフォーミュラーを使う方法です。この中に入っている善玉菌はビブリオ菌よりも繁殖力が強いということなので、時間の推移とともにビブリオ菌の勢力が弱まると考えられます。
しかし、問題は「ビブリオ菌が通常のレベルまで低下したことを、どうやって調べるのか」に戻ってしまいます。
ミドリイシを試験紙のように使う方法もありますが、贅沢ですし、種類によって白化のスピードも違い増す。
となると、やはりどうにかして試験薬を入手し、自分でしらべるしかないのでしょうか。
問題はつきませんが、一つわかったのは、「炭素源の過剰投与の危険性」です。
ZEOvitについては、コスト面、安全面などから様々な指摘がありますが、いくつかは証拠のない単なる噂にすぎない話もあるのが事実です。
水槽の生体に影響が出るのは実に悲しいことですが、誰かが確かめないといけないことでしょうから、どうにかして問題を解決したいと思っています。