NP比という言葉はいろいろなところで使われていますが、ここでは 硝酸塩:リン酸塩 としておきたいと思います。
つまり、硝酸塩とリン酸塩の割合です。
ZEOvitやBioPellets(BP)により、硝酸塩はほぼ0になりました。
また、昨日公開した通り、魚水槽設置のBPリアクタによる硝酸塩処理能力は事前の予想やこれまでの報告とは異なり、わずか4日ほどで25ppmあった硝酸塩を2.5ppm以下にさげることに成功しました。
一方、リン酸塩についてはまだ効果的に下がっているとは言えません。
ハンナのリン酸塩テスター付属のボトルは傷が付きやすく、そこで測定誤差が生じている可能性もあるのですが、RedSeaの試薬を併用しても、やはり0.3pppmからは下げることができません。
では、生体の具合はどうかというと、魚は元気です。
また、両方の水槽にハタゴ(ZEO水槽はハタゴイソギンチャク(沖縄)、魚水槽は硝酸塩に強いアラビアイボハタゴ)が入っていますが、きわめて順調です。
ではミドリイシはどうかというと、ZEO水槽のミドリイシはあまり調子が良くありません。
今週頭、調子の悪いミドリイシを一掃し、新しいミドリイシを数個入れたのですが、あまり調子が良くありません。
むしろ、硝酸塩5.0ppm、リン酸塩0.3ppmながら二日ごとに換水していた時のほうがミドリイシは順調に育っていたような感じすらします。
ここから先は仮定ですが、「NP比はやや高めのほうがミドリイシの飼育には適している」という仮定です。つまり、いくら硝酸塩が0になったところで、リン酸塩が残っているようであれば(つまり、NP比が限りなく0に近づいているようであれば)、ミドリイシは調子を崩してしまうというものです。
野菜類を育てるにしても、NPK(窒素・りん・カリ)の比率というのが重要だといいますし。
実際に実験したわけではなく、あくまでも仮定ですが....
いま、ハンナのリン酸塩テスターのボトルを注文しているところです。
付属のボトルは非常に傷つきやすく、それが測定結果にかなり影響していると思われます。
同じような扱いをしている試験管については全く傷つかないんですけどね...
何か特殊なコーティングでもしているのでしょうか。