ミドリイシ臭、という言葉があるかどうかは知りませんが、そういうにおいは存在します。
鼻をつまむような臭いではなく、なんとも言えない微妙な臭いです。
基本的にミドリイシの調子が良いときにはそのような臭いはないのですが、枝の一本でも白化が進んでいると部屋に入るなり、水槽を見なくてもその臭いでわかるようになります。
最近は、白化の進行具合までわかるようになってきました。
あと、朝からショップに行っているとき、店長の手伝いで到着した生体の荷ほどきをすることがありますが、発泡スチロールを開けた瞬間、そのにおいで生体の状態がわかることもあります。
突然の白化事件、実は影響が全くないミドリイシもあります。
まずはユビ系。それにタチハナガサとキクハナガサ、ハイスギ、ヤセミドリイシにコモン系。
これらはほぼ無傷です。
逆に影響が強く出ているのがウスエダ系。元々共肉が薄いのか、ちょっとさわりすぎるだけで共肉が剥げてしまうこともあります。
今回予想外に影響がでたのがハイマツ、スゲ、ホソエダです。ただし、ホソエダは全滅のもあれば無傷もあります。
これらのミドリイシは共肉が厚く、特にスゲやホソエダは駄目になったあと漂白しても共肉が残ることがあるくらいですが、今回はあっさりと溶けてしまいました。
理由の一つは褐中藻を抜くZEOspur2を入れてしまったこと。やはり焦りは禁物です。
もう一つは、ZEOvitリアクターの通水速度が速すぎたことです。
今日帰ってきてから補助サンプ用として購入したアクリル水槽を加工していたのですが、そのついでにZEOリアクターの点検もしていました。
リアクターには通水用にエーハイムのコンパクト1000が取り付けてありますが、よく見たら水流がMAX側に設定してありました。
通水量は指標でゼオライト1リットルあたり最大400リットルと決まっているのですが、MAX側にするとその値を大幅に超えてしまいます。
通水量が多すぎると、やはり共肉が剥がれてしまうようです。
最初はマイナス側にしていたのですが、サンプ内で何らかの操作を行ったときにプラス側に動かしたのかもしれません。
ところで、サンプの加工と言っても、穴を開けてネジを切り、16Aのバルソケをねじ込むだけなので20分もあれば修了です。でも、水漏れ予防のために塗ったコーキング剤が乾燥するまで24時間は通水できないので、続きの作業は早くとも明日の夜になりそうです。
今日はほかにも2つある殺菌灯の一つを取り外したので、明日2つめを外します。
サンプの中に設置した機材を扱うときには、ホースに残った海水のことを考えながら作業しないと大変なことになります。
もしかしたら明後日の朝、サンプの取り付けと同時に処理してしまうかもしれません。
作業は大変ですが、総水量は200リットルを超えるので、水質はさらに安定してくれるものと期待しています。