こんばんわ。
数日ブログの更新をさぼってました。
ネタはいろいろあるんですけど、いまいち気分が乗りません。
まぁ、そんなことはどうでもいいですね。
アサヒコムみてたら、久米島でヤセミドリイシの大群を発見したという記事が載ってました。
DNA検査の結果、幅1kmにわたるミドリイシほぼすべてが単一集団であることがわかったらしいです。
本を読むと、巨大なテーブル型サンゴ(いわゆるエンタク)が載っていることはありますが、1kmにわたるスギ系ミドリイシの集団はおそらく希だと思います。
この話は全く知らなかったのですが、実は今日、ヤセミドリイシを買ってきて、レイアウトの隙間に置いたところでした。
実はヤセミドリイシは2本目で、1本目はZEOvit開始初期の一時硝酸塩が20ppmに達した時に共肉が剥がれ、駄目にしてしまいました。
ということで、今回は2本目。硝酸塩はほぼ0になりましたし、リン酸も少しずつですが下がってきたので今度は大丈夫だと思います。
ヤセミドリイシは、学名を Acropora horrida 言い、スギ系とおなじ樹枝系群体の個体です。ただ、いわゆるスギミドリイシと違い、枝は細く、サンゴ個体(ポリプが入っている部分)は不規則に配置されています。スギ系はポリプがフサフサしている物も多いのですが、ヤセミドリイシはサンゴ個体から短いポリプを出す程度です。
上記のデータは「西平守孝・Veron著、日本の造礁サンゴ類」を参考にまとめた物ですが、日本における分布としては「非常に希」とされ、参考写真もオーストラリアのバリアリーフで採取したものとなってます。
この本が出版されたのが1995年ですが、15年のうちに海中の様子がかなり変わったのだと思います。
もちろん、今回のようにサンゴが広がっているという話もあれば、自然破壊、地球温暖化による海水温上昇、オニヒトデなどによる被害で消えてしまったサンゴ礁も多いと思います。
いま改めて調査を行うと、ずいぶん違った結果が出てくるのではないかと思います。
小さな動物園-ヤセミドリイシ
ちなみに、これが今回購入したヤセミドリイシです。
写真では表現しにくいのですが、共肉は灰白色で成長点が微かに青くなっています。
先の本では、樹状あるいは網目状に成長とありましたが、この個体はやや広めの洗瓶形をしているので、レイアウトのちょっとした場所に置けるので便利です。
話はZEOvitに変わりますが、硝酸塩はほぼ0、あとはリン酸塩の処理を行うだけになりました。
そのことを見越していくつかのミドリイシを追加しましたので安定した個体から紹介してゆきたいと思います。
日本の造礁サンゴ類/西平 守孝

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