今日は、志木市にあるアクアステーション ピュアで開催された機材の中古市とオークションに参加してきました。
中古市には以前参加したことがあって、そこで縦横30センチ、高さ45センチのオーバーフロー水槽を1000円で購入したことがあります。水槽崩壊がなければ今頃は新しい水槽を作っていたのに...玄関では満を持して購入したゼンスイのZC-100が泣いてます。
さて中古市ですが、通常の営業時間と同じく11時から始まりました。
ピュアは毎週特売品を販売しているのですが、たいてい10時30分に行けば一番に並べるのですが、今日は10時30分の段階で15人くらい行列を作ってました。
中にはキャンプ用の椅子でくつろぐ強者も...ピュア自身も常連にはダイレクトメールで、あるいはブログでかなり宣伝していたので夢を抱いて参加した人も多かったのではないかと思います。
あまりにも行列が長くなったため、11時に中古市を開始したものの、30秒に一回、3名の入場という具合に制限が付いてしまいました。
中古市ですが、中には600円というオーバーフロー水槽もありましたが、多くは規格水槽、訳あり商品、蛍光灯、マグネットポンプ、パワーヘッドにサーモといった具合でした。
最近ほしいと思っていたカルシウムリアクターも置いてありましたが、サンプに入れる形のリアクターでしたし、うちの水槽にはオーバースペックなのでやめと来ました(19,000円だったというのもありますが)。
いろいろ商品を漁って見たのですが、前回ほど興味を惹く商品がなかったので、性能では評判の高いマキシジェットのMP-900を2台(1台800円)を購入しました。一つは、海水作成時の水流作成に使いたいと思います。もう一つは、いま水槽復活の裏で動いているある機材の製作に使いたいと思っています。
マキシジェットですが、コケや石灰藻はきれいに取り除かれ、またエンペラの破損もなくきちんと動いたのでまぁお買い得だったと思います。
中古市は30分くらいで見終わったので、12時のオークションまでは二階の海水魚フロアで時間をつぶしていました。アカネハナゴイが3尾くらいいたら購入しようと思っていたのですが、一尾しかいなかったのでやめておきました。珍しい商品としてはココスピグミーエンゼルが入荷していたことでしょうか。1尾8万円。とてもうちの水槽には入れられません。仮に購入しても単独飼育ですね。
そうしているうちに時間は12時。
オークションの会場は中古市の会場なのですが、11時55分の段階で沢山の人が詰めかけていました。
最初のキャビ付き水槽(ただし、OF水槽ではない)は100円スタートで100円落札という感じでした。
しかし、メタハラ、バレットのスキマー、オルカのオーバーフロー水槽(ただし全面のドアなし)、そしてゼンスイのZC-700Eあたりになると、それなりに熱気を帯びてきました。
さて、気になる価格帯ですが、いわゆるYahoo!オークションでの平均価格と比べると、3割から5割くらいの価格で落札されていたようです。自分も使うアテもないままメタハラを2台落札しましたが、自宅で中古販売価格帯を調べてみると、かなりお得に落札できたようです。
7,000円でスタートしたマーフィードの1200サイズ水槽も、誰も声を掛けなかったので落札しようと思いましたが、水槽とキャビが分解できるか不明だったのでやめておきました。
オークション終了後、改めてその商品をじっくり見てみましたが、水槽とサンプの間の配管はシールテープで接続しているだけで、二つに分解することができ、車に乗せることもできたのですが、それなりに傷があったこと、サンプが大きいのは良いがクーラーを入れるスペースがないこと、また他の方も興味を持たれている感じだったので、こちらは潔くあきらめました。
さて、例によって最後に感想というか、ピュアへの注文をつけたいと思います。ピュアの方が見ているかはわかりませんが...
僕自身、仕事(実は研究職です)でオークションの研究を1年くらいやったことがあるのですが、ネットでない、対面のオークションでは常識となっている点について、3つほど注文をつけたいと思います
1)商品を下見する時間を設けてほしい

実際のオークションでは、オークションの数日前に商品の下見会が開催されます。もちろん、ピュアの店頭には数週間前から出品予定商品が置いてあったのですが、じっくりと品定めできる雰囲気では内ですし、当日初めて来た人は商品を確認しないまま落札に挑むことになります。
中古市を行っていたピュアの一階フロアはまだ余裕があったので、次回のオークション時には是非下見する時間を設けてほしいと思います。
2)出品する商品と初期価格を一覧表にしてほしい

対面オークションではクリスティーズが有名ですし、日本ではクリステーズのほかにも毎日オークションが有名です。
これらの会社は事前に写真付きカタログを作成し、予定落札価格(estimated price)を設定しています。カタログは当日購入することができますし、定期的にカタログを送付してきてくれます。
ただ、ここまでとなると大変なのでこのような要求はしませんが、せめて出品商品の一覧と、落札開始価格、商品の状態を一覧にした印刷物程度は配布してほしいと思います。
実際、今回のオークションに関しては何店出品されるか誰も知らなかったので、ゼンスイのクーラーで最後とわかったときは、会場の方の多くはあっけに取られていた感じでした。
なので、次回は一覧表程度は作成してほしいと思います。
3)イングリッシュオークションではなく、ダッチオークションにしてみてはどうか

安い値段から開始し、値段をつり上げてゆく方式をイングリッシュオークションと呼びます。さらに正確にいえば、3人くらい手を挙げていても、とりあえず特定の2名で対決させて、どちらかがあきらめたら別の落札者を捜す方式をイングリッシュオークションと呼び、それに対して落札対象者を特定せず、手を挙げた人をランダムに選択する方式をアメリカ式オークションと呼びます。イングリッシュオークションは奇妙に思えるかもしれませんが、よく考えれば落札者にとっては何の不利益もない方式です(自分が当てられなくても、提示価格でほしいと思えば手を挙げ続ければよいだけなので)。
いずれにしても、これらの方式は値段をつり上げてゆく方式なので、市場での適正価格を知らないと売り手にとっては安い価格で落札されてしまう可能性があります。ちなみに、ネットオークションはオークションに参加しつつも、適正落札価格を検索して調べることも可能なので、割合高値で値段が決まる用です。
一方、変わった方式のオークションでダッチオークション(オランダ式オークション)というのがあります。
ダッチオークションの歴史は古く、元は1600年代のチューリップの取引で採用されていました。
では、ダッチオークションとは何かというと、高い価格から入札を開始し、値段を徐々に下げてゆく方式です。値段は結構なスピードで下がってゆくのですが、自分が「買いだ!」と思ったところで入札すると、それが落札価格になります。
この方式の利点は何かというと、ずばり落札価格が高くなること(ただし、市場の適正価格には近づく)、また落札者同士の神経戦になり、緊張感があるということです。また、売り手にとっても、買い手にとっても満足な価格になりやすいという特徴もあります。
対面でのオークションに慣れてない人にとっては、ダッチオークションの方がおもしろいのではないでしょうか。ダッチオークションなら、最初の水槽も100円ではなく、おそらく3,000円くらいの価格は付いたと思います。
以上、つらつらと苦言を呈してしまいましたが、ピュアのオークション自身は今後も続けてほしいと思います。
長々と失礼しました。