今日も懲りずに磯採取に行って参りました。
行き先は長崎県西海町の大島・蠣浦島。
15年くらいまでは完全な離島でしたが、いまではすべての島が橋でつながっており、気軽に行くことができます。
先日の野母崎が長崎の南端であれば、この大島は対馬海流が流れ込む良質の漁場ということになります。
島の主な産業は造船および製塩ですが、橋の開通で県外からの車が釣り目的で来島します。

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まずは列島先端の蠣浦島へ。
行きは車から見える浜の様子から採取スポットの絞り込みを。それから島の最西端の漁港を起点として採取を行います。
漁港の外は磯ですが、波が強いため磯採取には適しません。
そこで、港内の桟橋にむかってみることにしました。
小さな動物園-桟橋
桟橋の下を見ると、海底を埋め尽くすかのような魚の群れが。
小さな動物園-稚魚の群れ
成魚のいくつかはスズメダイの仲間だと思います。
尾びれの所に白い斑点があります。
こいつらは網では採れませんし、おそらく水槽に入れるには大きすぎると思います。
小さな動物園-スズメダイ
ここでは、桟橋の上から網をおろし、魚をすくうことで採取します。
カゴカキダイは割合おっとりしているので簡単に採れますが、それ以外の魚は追い込みをやらないと簡単に逃げられてしまいます。
適当に採取したところで次の採取スポットへ。
次の採取スポットは、大崎高校目の前の浜です。
時間は15時40分。あと1時間30分ほどで干潮です。
大潮から3日たちましたが、水面はかなり下がるようです。
小さな動物園-遠景
防波堤の上からみた採取スポットです。
ビーチロック状の潮だまりが沢山できています。
もう少し近づいてみるとこんな感じ。
小さな動物園-浜
かなりいい感じです。
ビーチロックは平面状の岩が階段のようになっています。
階段のくぼみの部分に潮だまりができているので、岩底に網を海側に動かすだけで、沢山の魚が採取できます。
ほんの10分ほどで何尾もの魚を採取することができました。
ところで、ここの潮だまりには先日の野母崎とは違った生物が住んでいます。
先日の野母崎はウニが沢山生息していましたが、こちらはイソギンチャク(ウチウラタコアシサンゴのようなイソギンチャク)、ハードチューブ、マガキなどが生息しています。
しかし、持って帰れそうな魚としては種類はそれほど多くありません。
時期がちょっと早かったというのもあるのかもしれません。
でも、採取するにはいいポイントを見つけました。
さて、最後にとっておきの画像を。
まずは一つ目。
小さな動物園-トゲトサカ
トゲトサカです。
なんと、漁港の桟橋に沢山くっついていました。
写真に載せたものでおそらく大人の掌くらいの大きさです。
中には、値段を付けるとすると一万円くらいしそうな、大きなトゲトサカも生息していました。
しかも、陰日性でありながら日中日の当たる場所に生えてます。
不思議なことに、桟橋の反対側にはほとんど見あたりませんでした。
ひと株持って帰りたいところですが...サンゴ類の採取は漁協に連絡する必要があるので我慢です。
まぁ、育成が難しいというのもあります。
しかし、どのトゲトサカも立派に成長していました。
湾内ですし、プランクトンも豊富なんでしょうね。
もう一つはコレです。
小さな動物園-エダコモン
最初は自分の目を疑ったのですが、どうもエダコモンサンゴのような感じです。
白化しているようにも見えますが、白い部分は成長点で、ほかの部分は共肉ではないかと思います。
このエダコモンのようなサンゴ、同じ湾内にもう一つ見つけてしまいました。
歩いてゆける範囲であれば確かめて見たかった所ですが、それはちょっと難しそうな感じです。
しかし、今日は収穫も多く、楽しい磯採取でした。
実家を離れる日も近づいてきたので、明日あたりに持ち帰りにする魚類を選定し、残りは海にリリースしてこようと思います。