おはようございます。
窓を開けるとちょっとひんやりしますが、小鳥のさえずりが聞こえて大変良い気分です。
最近、朝早く目覚めるようになってしまいました-日常的に服用している薬が変わってその副作用かもしれませんが-
朝食も食べて、さあ二度寝といきたいところですが、今日はいろいろとやりたいこともあるのでがんばって起きていたいと思います。
さて、最近よく思うことに、「なぜアクアリウム用照明の明るさをワット(W)数だけで比較するのだろう」ということです。
家庭用の照明が白熱球だけの頃は、ワット数の大きさと明るさは比例していました。
それは、白熱球はワット数と明るさが比例していたからです。
しかし今日、白熱球型蛍光管が登場し、「30Wで100W電球の明るさ」といううたい文句は珍しいものでは無くなりました。白熱球型蛍光管は100%の明るさになるまで時間がかかることに不満がありましたが、それはここ数年でずいぶん改良されましたし、実際に100W並みの明るさが出ています。
さらに最近はLED照明も登場し、さらなる省電力化が可能となりました。
なぜワット数が違うのに明るさが同じなのか-それは電流を光に変える効率が違うからです。
照明の低電力化はアクアリウム業界も同じです。
150W, 250Wが一般的だったメタルハライドランプ(メタハラ)も70Wの製品(例;カミハタのファンネルラッキー)や24Wの製品(同じくカミハタのネオビーム)などが出てきました。
ネオビームは「24Wで100Wハロゲン球の明るさ」と謳っています。
LED照明もどんどん明るくなり、クラマタ産業のガラッシアは24Wの諸費電力でミドリイシの一種であるハイマツの育成に成功しているようです。
このように、必ずしも「明るさ=ワット数」とはいえなくなってきています。
しかしながら、未だ持って「ワット数」だけを基準に明るさの比較を行っている風潮があり、それが大変気になっています。
本当であれば、「明るさ(照度)」で比較すべきではないでしょうか。
しかしながら、照度を明確に記載しているカタログはほんのわずかですし、ミドリイシの飼育に関しては照明のワット数だけで決めつけているのが現状です。
たしかに、照度の計測は専用の機械が必要です。ホビーレベルで1万円弱(自作すれば数千円)、信頼がおける刑期だと3万円前後はすると思います。なので、一般の方が簡単に比較するにはワット数で決めるのが簡単なのには間違いありません。
しかし、実際は低い消費電力で明るい(照度が高い)光源があるわけですから、明るさ(照度)で比較するべきではないかと思っていますし、科学的でエビデンストベース(Evidenced base – 実際に測定した結果に基づいた選択)だと思っています。
僕は最近、ミドリイシに手を出すようになりました。
特に明るさに敏感なミドリイシに関しては、信頼のおけるショップで購入するようにしています。
そこで何をやっているかというと、「照度計(ルクスメータ)」を使って実際の明るさを測定しています。
僕が計測器好きというのもあって照度計を持っていることもあるのですが、理論的な考えで商売をやっているショップであれば、照度計は備えていることが多いと思います。
その後、いったん自宅に戻って、自宅環境の照度を計測します。
その結果がショップのそれと同じであればほしいミドリイシの飼育に挑戦しますし、照度が足りなければ照明の追加を考えたり、別の選択肢を選んだりします。
ちょっと実例で示してみましょう。
クラマタのガラッシアのうち、スカイホワイト(4WLED6灯装備。うち4つが白で2つが青)は、本体直下30センチのところで13,000ルクスです。ネオビームのブルー球と同じですよね。
で、30センチ下でも中心から10センチ離れたところでは5,000ルクスにまで照度が下がります。
しかし、さらに暗い水面下10センチのところにあるエダコモンや、20センチのところにあるウスコモンは、白化どころか確実に成長しています。
別の例も挙げましょう。
3週間ほど前、ホソエダミドリイシを購入しました。
このミドリイシはとりわけ明るい光源が必要で、経験者の話では60,000ルクス必要と聞いています。
通常は250Wのメタハラに加え、補助的に150Wなどのメタハラを追加するようですが、うちではガラッシアとファンネルラッキーだけで育成できています(2週間なんで何ともいえませんが)。
もちろん、60,000ルクスでるように照明の配置などは調整しています。
驚きなのは、夜は3W×2個の青色LED照明だけになるのですが、朝までポリプを咲かせたままでいるのです。
数年後にはLED照明がアクアリウムにおける照明の中心になることは間違いありません。
でもそのとき重要なのは、消費電力(ワット数)ではなく明るさ(照度)だと思います。
世の中にはミドリイシを始めとして、様々なサンゴの育成方法について解説した書籍があります。
しかしながら、明るさを具体的に記述した書籍は見たことがありません。
たしかに、信頼のおける照度計は高価で手に入りにくいですが、そこそこの精度であればpHメータと同じくらいの価格で入手できます。しかも、照度計は頻繁に校正する必要がないため、pHメータよりも信頼性があると思っています。
自分も含めてですが、ミドリイシを含めたサンゴを育成している人、また販売している人は、より科学的で信頼のおける数値を使い、証拠を示すことで、より多くの人にサンゴ育成の楽しみを堪能してほしいと思っています。
...
さて、今日はこれからアクアトロニカの最終調整に入ります。
水槽に海水が入り、生体が入り始めるとついつい最後の仕上げがおろそかになってしまいます。
今日はせっかく早く起きましたし、サンゴももう十分そろえましたから、外観をきちんと整えたいと思います。
↓実際使ったことがありませんが、こんな感じで割合簡単に入手可能です。
お子さんがいるご家庭では、学習机の明るさを測定するのにも大変役立ちますので、お一ついかがでしょうか。
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