みなさん、偏頭痛ってご存じですか。
普通の頭痛が頭の前部や全体、あるいは後頭部が痛くなるのに対して、頭の半分だけが痛む病気です。
本当に頭の半分だけがいたくなり、それは頭の右半分や左半分だけが痛くなります。
普通の頭痛がキリキリと痛む病状であり、大抵は頭痛改善薬(タイレノールなど)によって改善されるのに対して、偏頭痛は専用の医薬品を使わないと改善しません。
それは、頭痛のメカニズムが違うからです。
すべての頭痛がそういうメカニズムではありませんし、詳しくは専門医の相談を受けるべきですが、普通の頭痛は頭部の筋肉が緊縮して頭蓋骨が締め付けられ、それによって痛むパターンが多いようです。
一方、偏頭痛のメカニズムはちょっと違います。
頭部には多数の結果がありますが、それを取り巻くように三叉神経がスパイラル状に巻き付いていることがあります。
何らかの原因で血管が膨張すると、それらの神経が圧迫され、それが原因で痛みます。
人によっては偏頭痛の初期症状(視野の一部が狭くなる、光・音に過敏になる)などの症状が見られますが、そうでない方もいます。
では、痛みはどうかというと、普通の頭痛とは比べものになりません。
たとえて言うと、眼球を麻酔無しでえぐられるような、そんな痛みです。
病状が酷くなると、心臓の鼓動やあるく時の衝撃に反応し、そのたび(偏頭痛のイメージ図。http://www.ehow.com/how_4705525_naturally-rid-migraine.htmlより)に激痛が走ります。
酷い場合は吐き気を伴い、食べることすら困難になります。
ただし、専門医の話によれば、3日以内に収まるのが通常であり、それ以上続く場合はほかの病気の可能性があるそうです。
さて、どうしてこんな話を持ち出したかというと、僕自身が偏頭痛持ちだからです。
もともと女性に多い病気らしいですが、男性も全患者の2割くらいを占めるというデータもあります。
大抵、症状は週末のストレスから解放された時間、あるいは張りつめた状態で長時間作業をした場合、飲酒した場合、それに飛行機に乗った場合です。
ポリフェノールにも反応するということで、ワインはもちろん、チョコレートさえ原因になる方いるそうです。
幸い、僕はチョコレートは大丈夫です。
ただし、お酒は全く駄目になり、ビールはもとより(元々発泡系のお酒は苦手でしたが)、唯一心地よくのめるワインや日本酒さえ、もうここ数年禁酒しています。
では、大体何歳から始まり、いつ頃収束するかというと、30代から顕著になり、50代ごろには自然治癒するこおtが多いそうです
ところで、ここ数年で様々な医薬品が開発され、頓服薬はもちろん、点鼻薬や注射による薬剤も開発されました。
代表的なモノとしては、イミグラン、ゾーミッグ、レルパックス、マクサルトというものがあります。
ただし、これらも効き目については個人差が激しく、僕の場合はゾーミックしか効きません。
また、割合最新の医薬品であり、ジェネリック医薬品も一部の製品しかまだ存在しないようです。
薬品単価としては、3割負担の場合1錠300円くらいです。
また、1病院で処方できる上限数は14錠と限られています。それでも1回の処方で4000円+処置料が取られて強います。
ただし、公にしてよいかわかりませんが、あくまでも「1病院14錠」が上限であり、長期海外出張などで14錠以上を手に入れたい方は、複数の病院を転々とすると14錠以上を手に入れることは可能です。ただし、自己責任で御願いします。
ゾーミッグに関しては効き目は僕の場合は9割で、残り1割は2時間後の再度服用が必要になる場合もあります。
欠点としては、副作用もそれなりに強い点です。
僕の場合は、強い倦怠感と神経過敏症(シャワーを浴びただけでもひりひりとした痛みを感じる点)です。
さて、どうして今日こんな話をしたかというと、いつもお世話になっている病院の先生が転勤となり、専門的な治療を受けることが出来なくなってしまうからです。
偏頭痛の薬については、服用履歴があれば神経内科のほか心療内科や場合によっては内科でも処方してもらいますが、症状はどんどん変化してゆくので、定期的に専門医のアドバイスを受け、場合によっては新薬を試してみる必要もあります。そのためには専門医の指導が不可欠です。
では、専門医がどこに在籍しているかという情報はどのようにして手に入れればよいのでしょうか。
googleなどの検索エンジンを利用しても「偏頭痛」を受診科目としてあげている先生も多いですが、必ずしも専門で無い場合も多いということです。
確実なのは、日本頭痛学会が公表している、日本本頭痛学会認定頭痛専門医を参考にすれば良いという指導を受けました。
ただし、全ての専門医が公表されているわけではなく、あくまでも「このリストに掲載されても良い」と手を挙げた先生方しか掲載されていません。
特に、脳外科の先生は手術も多いため、専門であってもこの表には掲載されていないことがあるとのことです。
なので、最初は時間がかかっても国立病院(いまでいう独立行政法人国立病院機構)や総合病院を一度訪れ、MRIなどの精密検査を受けるのがよいかと思います。
そこで重篤な疾患がなければ、いくつかの薬を試し、自分に合った薬が見つかれば診療所や独立開業医のような待ち時間が少ない病院で診療を受けるのがよいと思います。
頭痛というと、どうしても一つの病気としてとらえがちです。
でも、その要因は様々です。
明らかに何日も続く頭痛、歩くのさえ困難な頭痛の経験がある場合には、一度専門医の受診をオススメします。