海水作りって大変ですよね。
濃度1.023の塩水を作るならちょっとがんばればOkですが、pH,アルカリ度、カルシウム、マグネシウムがバランス良く配分されたものとなると大変です。
濃縮海水を入れて、不足したカルシウム分を足したあと、低pHでちょっと悩まされていました。
Caを足す前は、薄めた濃縮海水のpHは8.8みたいなとんでもない値を指していましたが、Caを400ppmに調整すると今度はpHが落ちる。いわゆる三角関係です。
pHとアルカリ度を同時に上げる製品(たとえば、デルフィスのライブシーシリーズ、 バッファーpH/al 8.4)は、pHを上昇させますが、同時にアルカリ度も上がります。従って、調整前のアルカリ度が充分低くなければ、目的のpHに達する前に水槽のイオンバランスが崩れてしまいます。
で、今回の低pH。
砂にアラゴナイトを使っていることもあり、KHは10前後、アルカリ度実測で3.36と充分高い状態にあります。
この状態でpHをあげる方法はないか調べてみました。
最近、近所のホームセンターの海水関連調整剤がずいぶんそろったので、一つひとつ手にとって調べてみました(希に販売元が営業時間内の時もあるのでその時は電話して聞いてみます)。
以前も書きましたが、実効成分が書かれている商品ってすくないんですよね。
その中で、一つ気になった製品がありました。
シーケムのリーブバッファーという製品です。
ボトルにRaises pH to 8.3″と書かれています。
当然、アルカリ度も上がりますが、この製品はpHの上昇を目的として開発された製品のようです。
説明もしっかりしています。
「水量150Lに対して本製品5gを加えることによって、pHをおよそ0.1, アルカリ度を0.5meq/l上昇させます」と書かれています。
ここまで責任を持って書かれていると、安心して購入することが出来ます。
ということで、昨日から使っています。
とりあえず、現在の水槽のカルシウム分を多少低くするために、レッドシーの安い方の海水を20リットル入れて、その分古い海水を20リットル抜きます。これでカルシウム分、炭酸塩、重炭酸塩(とおそらくマグネシウム分)を多少すくなくすることが出来ます。
その後、指示に従って製品を真水に溶かし、水槽に入れます。
入れ方については特に指示はありませんが、流れが速いところに少しずつ流し込みます。
で、効果ですが、pHはきちんと0.1上昇するようです。
朝は低めでがっかりしますが、夜帰宅した頃になると、しっかり0.1上昇しています。
一時期pH7.37まで下がりましたが、いまは7.74まで戻っています。
あと5回くらい足せば8.2前後で安定するのですが、そうなるとKHが7上昇して17dKH、アルカリ度は5.86meq/l になってしまいます。一度慎重に水替えを行う必要がありそうです。
さて、本日の水質検査の結果です。
pH: 7.59 (バッファ材を入れる前)
Alq: 3.36meq/l
KH: 10dKH
NH3: <0.25ppm NO3: 5.0ppm NO2: 0.05ppm Ca: 350ppm ORP: 176mv 亜硝酸が多少高いのが気になります。 それに対して硝酸が低いですね。 分子量の違いもあるので、単純な数値比較は出来ませんが、亜硝酸と硝酸の割合がしっくり来ません。 脱窒まで行えているのであれば、このようなことはあるのですが、そんな領域もなければ薬品も使っていないのできになるところです。 ORPですが、まだまだ低いものの、毎日徐々に上昇しています。 流動底フィルタの追加による酸欠を心配していましたが、それには及ばなかったようです。 Seachemシーケム リーフバッファー 250g

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